太陽
俺はまた屋上にいる。
理由は前と同じだ。
「しぬ」ためだ。
太陽
柚月が亡くなったと聞いた日の昼休み 俺は自殺を決意する。
太陽
太陽
人の命は虚しい。 どれだけ日々が楽しくても
どれだけ日々が充実してても
突如として終わりを告げることなど 多々ある。
太陽
俺はフェンスに向かって歩き出す。
「まてよ!!」
まるであの時のように、 俺はその声につられ後ろを振り返る
悠真
そこには普段俺のことをいじめていた
たくさんの人が立っていた
太陽
悠真
陸
太陽
律
律
太陽
悠真
悠真
悠真
悠真
「ねぇ?君たちがさなんで太陽のことを嫌ってるのかは分からない」
「けどね、太陽は私の前であなた達の悪口を言ったことないの。」
「すごくない? 普通いじめられたら悪口くらい言っちゃうよね」
「でも太陽はちがう。 いいやつなんだ笑。」
悠真
太陽
律
太陽
「実はさ最初屋上で初めてあった時」
「私嘘ついた。」
「ほんとはね? 私も自殺しようとしたんだ。」
「でも、そんな私を生かしてくれてたのは太陽。」
「ほんとうに、ありがとう」
「これからも楽しい人生を」
悠真
涙が止まらない。
涙が溢れ、嗚咽し、それでも涙は止まらない
太陽
俺はそっとフェンスから離れる。
太陽
太陽
太陽
今は昼間だ。 月は見えない。
だが、見えないだけだ。
月は必ず存在してる。
その事実を知っている俺は
明日も生きられる気がするよ。 そうだろ? 柚月
~完~
まず、ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!
昨日は諸事情によりどうしても投稿出来ず申し訳ありませんでした。
これでこの話は完結です。 最後までありがとうございました!
ぜひ、ハート、コメント お願いします!
田中太郎
コメント
4件
おおおーーー!
最高
凄く良い話...! 月は見えなくても必ず存在しているって、とても感動しました!