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雪の果て (ゆきのはて)
春を迎える時期に降る その年最後の雪。
北信介
という北くんの提案で、 ベンチに並んで座る。
公園には早咲きの桜が ポツリポツリと咲き始めていた。
冬ももうすぐ終わりだ。
氷野天花
北信介
北信介
冬特有の澄んだ空を 見上げる北くん。
その横顔がすごく綺麗で、 格好よくて。
氷野天花
北信介
呟くとぶわりと風か吹き、 北くんの銀髪が揺れる。
この驚いたような丸い瞳を この冬で何回見ただろう。
たちまち赤く染まった頬が
寒さのせいじゃない事を 祈りながらもう一度。
氷野天花
頬を緩ませながら言うと、
北くんは真剣な顔で 私に向き直った。
北信介
氷野天花
頷くと、北くんが息を飲んだ。
もう覚悟は決まってる。
北信介
氷野天花
北信介
北信介
全身が熱くなって、 勢い余って涙まで溢れる。
氷野天花
精一杯笑って言うと、
北くんが私の頬を 両手でそっと包んだ。
親指で溢れ出た涙を 優しく拭ってくれる。
氷野天花
北信介
北信介
氷野天花
北信介
氷野天花
そよ風みたいに優しい声が頷く。
ゆっくり近付いてくる 胡桃色の瞳に目を閉じる。
氷野天花
北信介
唇より先に 鼻先が触れてしまって小さく笑う。
北くんは少し気恥しそうに笑うと、
もう一度、 次は唇に口付けた。
じんわりと降り積もった雪が 溶けてゆくような感覚。
心が融解される。 幸せな熱に浮かされる。
氷野天花
片思いの雪の果てに、 君に伝える。
3月1日、桜の木の下。
友達
友達
カシャリと携帯電話から シャッター音が鳴る。
氷野天花
消して消してと騒ぐ 私を他所に、
彼は微笑みながら 待ち受けに設定していた。
氷野天花
北信介
氷野天花
北信介
氷野天花
北信介
そっぽを向いて拗ねてみせる私。
名前を呼ばれて 渋々顔を上げると、
一瞬だけ頬に唇が落ちてきた。
氷野天花
氷野天花
北信介
氷野天花
氷野天花
ふにっと私の口元に 北くんの指先が触れる。
北信介
氷野天花
北信介
氷野天花
北信介
氷野天花
ハラハラと雪のように 降る桜の花びら。
春、私の雪はもう止んでいた。
雪 の 果 て 、 君 に 伝 え る
fin
コメント
15件
完結おめでとうございます!!😭🫶 本当に連載お疲れ様でした~💞もう毎度毎度キュンキュンし過ぎてもう大大大好きですこの作品💘 2人のやりとりが尊過ぎて、ちょっとヤバいです 本当に連載お疲れ様でした♪
連載お疲れ様すぎるー😭😭😭 ほんっとにきゅんきゅんしすぎて泣く 最後呼び方変わってんのほんとに尊い😻 いじわるな北さんは全私が大興奮してるありがとうございました🥰🥰 ちゃんとタイトル回収もしてるし、天花ちゃんにも春が訪れたようだし、ほんとに幸せすぎる♡♡ てまちゃんの書く北さんほんとにめろい男すぎて大好き😉💗 次の連載は神々廻さんとかまじめろ得すぎて既にしにかけてる
完結おめでとうございます…!! 私の楽しみ1個減った… でもその分口角があがりました!! ありがとうございます😊🙇♀️ 次の神々廻さんの話も楽しみに待ってます!! やっぱりてまり様大好き♥️