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3 - 星の数ほど、 〜菊口 文也〜

♥

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2021年04月10日

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美術部部員

雛乃先輩っ

美術部部員

こ、これ…どうですか?

伊藤雛乃

あらっ、いいね!

伊藤雛乃

モチーフは…梅雨?

美術部部員

ええっ、そうです!

美術部部員

みほにはわからないって言われたのにすごい!

美術部部員

さすが雛乃先輩!

美術部部員

なによその言い方!

美術部部員

まあ、雛乃先輩がすごいの事実だけどね♪

伊藤雛乃はとても尊敬されていて 俗に言う優等生気質な子だったの

それに 私も話したことがあったわ

菊口恵梨香

雛乃せんぱーい

伊藤雛乃

うん?どうしたの?

槙彩香

こ、こんにちは!

伊藤雛乃

あら〜、中学三年生?

菊口恵梨香

そう、来年入りたいんだって

槙彩香

はいっ、お姉さん…恵梨香ちゃんから話を聞いて…

槙彩香

雛乃さんと絵を描きたいなって…

菊口恵梨香

でも、もう卒業なんだよねえ、雛乃センパイ

伊藤雛乃

ちょっと、私が留年すること知ってて言ってるでしょっ

槙彩香

りゅ、留年!?

槙彩香

真面目かつ美女な雛乃先輩が?

伊藤雛乃

ちょっと恵梨香ちゃん 褒めすぎよ

伊藤雛乃

…まあそうね

伊藤雛乃

私は昨々年からずっと留年してるの

伊藤雛乃

ずーっと2年生

槙彩香

……へっ、

槙彩香

へえ〜……

菊口文也

…あ、だから美術部なのか

菊口文也

絵は不得意なのに

槙彩香

ひとこと余計だーっ!

菊口文也

あ、丁度伊藤雛乃から

槙彩香

ええっ!?

菊口恵梨香

ちょ、見せなさいよ!

菊口文也

お、おう…

伊藤雛乃

ふ、ふみやくん!あのね…今日 文也くんこそ良かったらなんだけど…

伊藤雛乃

っデ、デートしないっ!?

菊口文也

…デートか。

菊口文也

っ!?

菊口文也

デ、デデデ…デート!?

菊口恵梨香

会えるの?!

菊口文也

俺…リア充なんだ……

槙彩香

いやそっちかい!

菊口文也

……

『花火大会みたいから… 付近の住宅地ね!』

槙彩香

じーっ

菊口恵梨香

ちょっ、もうすこし隠れないと…

槙彩香

だっ、だってだって!

伊藤雛乃

お待たせ〜

槙彩香

むぐっ

槙彩香

む、むぐぐぐぐ…

菊口恵梨香

しーっ

伊藤雛乃

菊口文也

槙彩香

むう〜焦れったいわね

菊口恵梨香

ホントに、でも それもまた雛乃センパイの良さよね〜

槙彩香

うんうんっ

伊藤雛乃

わ、私…デートとか初めてでして…

雛乃はもじもじしながら俺に告げた

伊藤雛乃

       ・・・
わあ…本当に、あの頃と変わらない…

菊口文也

 ・・・
…あの頃?

伊藤雛乃

ええ、幼いとき 父と見に行って…

伊藤雛乃

…それが忘れられなくって

雛乃は少し下を向いて目を輝かせた

伊藤雛乃

……さっ、花火始まりますよっ

菊口文也

お、おおう…

雛乃は勢い良く俺の腕を引っ張って走り出した

締まった浴衣から出た短い足をばたばたと急がせて雛乃に神社の上に連れて行かされた

───バアアアアン!

パラパラパラ…

菊口文也

……!

俺は思わず目を見開いた

何も無い俺の瞳に花火が映る

伊藤雛乃

わああははっ!

伊藤雛乃

きれいっ

伊藤雛乃

ねえねえみて!

雛乃は俺の腕に抱きつき、指を差した

菊口文也

わっ…

俺らは神社の芝生部分で寝転んだ

伊藤雛乃

うふふっ、綺麗ね!

菊口文也

あ、ああ…

菊口文也

だな

伊藤雛乃

伊藤雛乃

ねえ、文也くん

伊藤雛乃

星の数 数えたことある?

菊口文也

…ないな

菊口文也

それがどうした?

伊藤雛乃

…あのね、

伊藤雛乃

“星の数程女の子はいる”っていうじゃない?

伊藤雛乃

…そのっ、

菊口文也

別れる、か?

伊藤雛乃

あ、う、うん…

菊口文也

……

菊口文也

やっぱ罰ゲームじゃないか

伊藤雛乃

ご、ごめんなさい…

伊藤雛乃

伊藤雛乃

じゃあ 私帰るね…

槙彩香

ちょ、っと待ったあ〜!

伊藤雛乃

っ!?

菊口恵梨香

っ、ご、ごめん!雛乃センパイ!

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