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彩羽
……ふわあ、眩しいなあ
彩羽
ん、葵さん？
葵
……
私は今日 死ぬ為に屋上へ来た
何もかもが辛くて
逃げ出したくて
彩羽
えへっ、なにしてたの？
葵
……
葵
け、景色を見に来たの…
別に虐められてるわけではないけど
進路だとか家庭の事情だとかで
気を使うのをもう辞めたくて
彩羽
へえ、葵さんもそういうのあるんだ！
彩羽
ちょっと意外かも
葵
……もういい？
彩羽
あっ、ごめんね
彩羽
あたし帰ろうか？
葵
……あ、
葵
絢瀬さんは なんでここに来たの？
彩羽
うーん……
彩羽
わからないかな笑
彩羽
じゃ、私は行くね
彩羽
ばいばい
葵
ガチャン と古い屋上の扉を閉じられた
物凄く静かで 寂しくて
それでいて綺麗で
私はそんな空が好きだ
そんな空を見ながら死ねるだなんて 幸せ者だなあと思う
彩羽
忘れ物〜
彩羽
………え
彩羽
あお、いさん……？
葵
あ…っ
彩羽
な、何かの間違いよね？
葵
………
葵
ううん、私は…私は……
彩羽
なんで死のうとするの？
葵
……楽になりたくて
彩羽
死んだら楽になるの！？
彩羽
違うでしょ…？！！
葵
……っ
葵
あなたに私のなにが…
彩羽
生きるが意味分からないの？
葵
……ｺｸﾘ
彩羽
なら、さ…
彩羽
あたしの為に生きてよっ！
葵
……は
彩羽
あたしが葵さんの生きる意味になりたくて…
彩羽
ね？
葵
『ね』って言われても…
彩羽
私の為に生きて…ならいいでしょ？
葵
………！
葵
………う、うん
彩羽
わあっ…！
彩羽
ありがとう！
彩羽
じゃ、まずは〜
葵
……！？
葵
ま、さか…私を利用して……？
彩羽
あたしと…あたしの…
彩羽
親友になってください！
葵
………え？
葵
そ、そんなこと？
彩羽
うん！
彩羽
あたしの為に生きる、でしょ？
彩羽
私親友どころかお友達もいないからさ笑
葵
……
葵
うん、いいよ
彩羽
わあっ、ほんと！？
葵
ん、ほんと笑
彩羽
へへっ、じゃあ、つぎは〜
彩羽
一緒に、帰ろ？
葵
……！
葵
う、うんっ！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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