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ななこ
((ボー。。。
ななこが窓の景色を ぼんやりと見ている
ガラガラッ！
結斗
おはよう、ななこ
ななこ
あ。。。
ななこ
おはようございます
結斗
そんなに固くなくてもいーよ(笑)
結斗
じゃん！
ななこ
！
結斗
この花綺麗だろ！
ななこ
ほんとだ。。。
ななこ
すごい綺麗…！
ななこ
ありがとう！
結斗
いいじゃん！今度から敬語禁止ね😏
ななこ
は、はい！じゃなくて
うん！
うん！
結斗
そうそう！その調子(笑)
ななこ
あはははっ(笑)
ななこ
こんなに笑ったのいつぶりだろう
ななこ
もう何にも覚えてないからなぁ…
結斗
…そんな悲しいこと言うなって
結斗
この先楽しい思い出いっぱい作ろうぜ！
ななこ
うん…！
ガラガラッ
母
ななこ～！
母
あら、結斗君
母
久しぶりね～
結斗
あ、はい！
母
ななこ…お母さんよ～
ななこ
……わざわざありがとうございます。
母
………
結斗
………
母
…ここにフルーツ置いとくからいつでも食べてちょうだ～い
結斗
ありがとうございます
ななこ
ありがとうございます。。。
母
じゃあ失礼するわね～
母
結斗くん。。。
結斗
……？
母
もうななこには付き添わなくて良いわよ。。。
結斗
何でですか…？
母
だってもう何かもかも忘れた"0"の状態で向き合うことは相当時間がかかるわよ
母
あなたにその覚悟がある？
母
あなたには幸せになってもらいたいの
母
あの子は…もう余命を宣告されたけど
母
あなたには希望と光があるのよ…！
母
それをあの子に注いでほしくないの。
母
お願い…！
結斗
……お母さん
結斗
僕は諦めません
母
！？
結斗
確かにななこは後わずかな
余命3年
余命3年
結斗
けれどその3年間でもななこと一緒にいられれば十分なんです
母
で、でも！もしあの子が余命なんて関係なしに生き続けたとしても
母
一生の障害がまだ残ってるのよ…！
母
それも介護できるの…？
結斗
出来ます
結斗
でも
結斗
正直知識なんてないし
結斗
まだまだ理解不足なところもあるけど
結斗
けど…！
結斗
本当にななこを幸せにしてあげたいんです…！
結斗
残りわずかな寿命でも…
結斗
その間、ななこに楽しい思い出をいっぱい作ってあげたんいんです
結斗
幸せで「ああ、生きててよかったなぁ」って…！
母
……結斗くん
母
あなたの意思は分かったわ
母
本当に娘をありがとう…！
母
うっうっ……！
結斗
いや、お母さん……
結斗
泣かないで下さい！
母
だ、だって…こんなにもななこの事を思ってくれる人は初めてだもの…
結斗
そうなんですか…
母
ええ…
母
じゃあもしその「覚悟」が出来たらいつでも話してちょうだいね
結斗
……はい、そのつもりです
母
じゃあ…よろしくね
結斗
はい…！
ななこ
「……ゆ…うと」
ななこ
「ゆう…と」
ななこ
「ゆうと…」
ななこ
「結斗」
ななこ
！？
グワンッ！
ななこの脳内が激しく 揺れた
ななこ
思い出した。。。
ななこ
結斗…！
結斗
ななこ～！戻ってきた…
結斗
よ
ガバッ！
結斗
！？
ななこ
ゆうと…！
ななこ
結斗…！！
ななこ
私、思い出した
ななこ
結斗との思い出
結斗
ほ、ほんと…なのか…？
結斗
な…なこ…！
結斗
ななこっ！！
ななこ
結斗…！！
ギュッ！！
結斗
良かった…！
ななこ
うん…！！
？？？
………
？？？
チッ！
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