風亜
強くなろうと決めた。
あれは4年前。
まだ俺が中学生だった時のこと──
「お前ってネクタイ似合わないよな」
風亜
突然言われた。
自分ではそんなこと思ってもいなかった。
だけどその時はまださほど気にしていなかった。
ただ...。
風亜
好きな人に告白した時。
「ごめんね?」
「ネクタイ似合わない人、男だと思ってないからww」
そう振られた。
普通に振られただけなら立ち直れたのかもしれない。
でも、相手の性格が悪かったからか、その言葉が深く刺さった。
次の日から俺はネクタイをしなくなった。
当然先生は注意してきた。
でも、似合わないって言われるのが怖くて、付けようとしなかった。
すると、似合わないって言ってきた奴らは、今度は俺を不良だと言っていじめ始めた。
最初は物を隠されたりすれ違いざまに不良君と呼ばれたり、単純な事だった。
ただ、俺がそれに気にせず過ごしてたのが気に食わなかったのか、どんどんエスカレートしていった。
水を掛けられたり、金を盗られたり、教科書を燃やされたり...。
終いにはピアスも開けられた。
そう、耳に開いてる4つのピアス。
だけど未だに、外すのが分からなくて、怖くて、ずっと付けたままにしている。
調べたけど、それでも分からなかった。
あとからわかったことだけど、このピアスはいじめグループにいた奴の親が経営しているアクセサリーショップの商品で、オリジナルの物らしい。
だから通常とは付け方が違うようだった。
通りで調べても分からないわけだ。
それがきっかけで遂に俺は不登校になった。
中2の頃だった。
それで、ネクタイをするのが怖くて、高校に入っても不登校の状態でいた。
ただ、高校はあまり休み過ぎると留年になるから少しは行ってたけど。
不登校期間中、確かに勉強はしていた。
ただ、自習というのには限界があるもので、遂に勉強が追い付かなくなった。
そして、学力の低いこっちの学校に編入してきた。
これを機に学校へは行くようにしたものの、やっぱりネクタイを付けるのは怖かった──
朱亜
夜
希愛
美月
夜
いつも通り夜達が挨拶を交わしていると...。
結良
由叶
ルイ
妃那
未乃
妃那
未乃
結良達が各々の思いと準備について話していた。
希愛
希愛が夜に話しかける。
夜
朱亜
ちょうどその時、風亜が登校してきた。
夜
夜が風亜に期待の目を向けたが、即座にため息を吐いた。
美月
夜
朱亜
希愛
希愛は思ったことを口にした。
夜
風亜
夜
風亜
風亜は少し気まずそうに目を逸らした。
風亜
風亜は目を逸らしたまま夜にそう問うた。
夜
突然の質問に動揺しつつも夜は答えた。
風亜
風亜はそういうと教室から出ていった。
夜
風亜への尊敬心なんて一瞬で消えた夜だった。
るいの
るいの
るいの
るいの
るいの
おい
コメント
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ネクタイ<( ´•௰•`)
そんな過去が… いじめっ子たち案外優しいな┏ ( .-. ┓)┓←
この連載いいね←誰様だ