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数日前、ポストに赤文字で書かれた予告状が届いた

《××××.4.4 楽しみに待っててネ♪》

男は薄気味悪さを感じ、それを破ってゴミ箱に捨てた

ぱちり

男が目を覚ますと、廃工場にいた

オハヨー

目ェ覚めた?

……?!

全身を黒装束で身を包んだ人物がたたずんでいた。フードを目深にかぶっており、顔は見えない

声は少しくぐもっていて、男なのか女なのかわからない

お前、誰だ……!?

……ここ、どこだ?

廃工場

それはともかく、楽しんでってヨ♪

ヒュッ

……!

カラスの羽の付いた矢を足下のそばに射った

あは♪

次は外さないカラ

矢を装填し、ボウガンをかまえる

ヒュッ

……くそっ!

死にものぐるいで足を動かした

必死だネ〜

(なんなんだ、あいつは……?!)

(ただ、間違いないのは──)

(ヤバいやつだってことだ……!)

(……しばらく、この部屋に隠れよう)

その瞬間、なにかにつまづき、体勢を崩して転んでしまった

痛ってぇ……

いったい、なんだ……?

自分の足先につきあたったものを見て、悲鳴を上げる

うわぁぁぁぁ!

そこにあったのは、頭を矢で射られた死体だった

即座に離れる

あ、あいつが……、殺ったのか…………?!

途端に吐き気を催し、その場で吐いた

……うぅ…………

なんで、こんな目に合うんだよ…………

涙目になり、悪態をつく

そもそも、なぜ自分はこんなところにいるのか……?

(確か、きのうの夜──)

(会社の帰りに、コンビニへ寄ろうとして…………)

(それで──)

ダメだ……

それ以降の記憶が、思い出せない…………

みーつけタ♪

……!!

尻もちをつき、そのまま後ずさる

ん?

あ〜、“それ“見つけたんだネ?

…………

ヘッドショット、すごいでしョ♪

一発で逝っちゃっタ♪

そのとき、指先に硬いものが触れた

とっさにそれを掴むと、顔面に向かって投げた

ごすっ

……ぶっ……!!

拳大のコンクリートの塊を投げつけられ、そのまま倒れ込む

その隙に部屋を飛び出した

(明かりが見えた……!)

ようやく、外へ──

光が差す方へと向かうが…………

ヒュッ

カラスの羽の付いた矢が太ももを射った

……!?

バランスを崩しその場に倒れ込んだ

──さっきのは、さすがに痛かったゼ

じわりじわりと近づいてくる

(マズい……!)

なんとかその場から離れようとするが、太ももの出血と痛みで思うように足が動かない

だ、誰が……!!

無駄だヨ

滅多に人なんて来ないシ♪

がしっ

……!?

片手で首を掴まれ、じわじわと締め付ける

……っ……!

(い、息が…………!!)

絶望感に歪んだ顔、いいネ〜

(嫌だ……)

(死に、たくない……)

抵抗するように手をあげるが…………

ぼきっ

…………

あー、つい力が入って骨が折れちゃったァ

まあいっカ

あ、忘れずに記録しなくちャ

懐からメモ帳を取り出し、相手の性別、凶器・殺害方法、反応などを書いた

これでよしっト♪

──次も生きのいいヤツがいいナ〜

まとめ【短編集】

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