テラーノベル
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もう何もかも捨てたかった
何もかも必要ないと知ってしまった
だから、捨てることにした
嫌いな人間の家に、嫌いな人間を集めた
「用事があるから先に帰るね」
そういって、外に出て
……その前に、家に火を放った
……昔から、炎が好きだった
パチパチ、と燃える音が心地よかった
…でもそれは
小さな火で起きていたことだ
大きな火でも、好きになれるかな
……不安だった
……でも、杞憂だったらしい
嫌いな人間を燃料にしているのに
こんなに、炎は綺麗なの
全て燃やされて、何も残らない
風が運んでくる暖かさが心地いい
あぁ、最高だな
そう思って、家に背を向けた
ばいばい、永遠に
恨むなら、自分を恨んでね