TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
僕を愛せる覚悟はありますか?

一覧ページ

「僕を愛せる覚悟はありますか?」のメインビジュアル

僕を愛せる覚悟はありますか?

1 - 僕を愛せる覚悟はありますか?

♥

389

2018年11月28日

シェアするシェアする
報告する

ワオーン…

夜に静かに鳴り響く透き通った声。

僕の声だ。

父から言い伝えられた言葉。

「夜に鳴けば、運命の人に会える」

それを信じて僕は、待っている。

運命の人を。

狼女を…

朝から散歩をすると気持ちがいい。

僕は、ルンルンで散歩した。

ドンッ💥

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

あ、すみません…

赤いフードを被った女の子。

紅く染まったワインと

焼き焦げが最高なパンを持っている。

渚 ─ナギサ─

大丈夫です。

渚 ─ナギサ─

これから、どこか行くんですか?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

おばあちゃん家へ行くんです。

渚 ─ナギサ─

それなら…

僕は、いつも花を摘んでる

花畑を指した。

渚 ─ナギサ─

ここで花を摘んで行ったら?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

ありがとうございます。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

そうします。

渚 ─ナギサ─

はい。

可愛い子だなあ。

僕は一目惚れした。

渚 ─ナギサ─

あなた、可愛いですね。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

はあ!?

渚 ─ナギサ─

え…?えと…

渚 ─ナギサ─

その……

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

へっ、変態!!

渚 ─ナギサ─

行っ、ちゃった…

渚 ─ナギサ─

腹減った。

渚 ─ナギサ─

おばあちゃん家?でも行くか。

渚 ─ナギサ─

食べ物を分けてもらおう。

渚 ─ナギサ─

さっきの子に引かれちゃったから…

渚 ─ナギサ─

あの子よりも先に行ってご飯を恵んでもらおう。

渚 ─ナギサ─

すみませーん…

おばあちゃん

おや、イケメンだねえ…

おばあちゃん

孫に紹介したいくらいじゃ。

渚 ─ナギサ─

あの、ご飯を恵んてくれませんか?

おばあちゃん

いいよ。

おばあちゃん

パンだよ。

渚 ─ナギサ─

ありがとう…

渚 ─ナギサ─

ございまっす!

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

ん?誰か来たの?

おばあちゃん

ああ。

おばあちゃん

イケメンさんがね。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

そうなんだ。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

お話があるの。

おばあちゃん

きいてあげよう。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

実はね…

回想

毎日私は夜のあの狼の鳴き声を

楽しみにしている。

きっととっても勇敢な狼なのだろう。

一回でも会ってみたいと思った。

私は、何だかその狼は

ただ鳴いてるんじゃなくて、

誰かを探してるみたいに聞こえた。

ワオーン…

これを聞く度に私は安心して眠れる。

回想終わり

おばあちゃん

そんなことがあるんだねえ…

おばあちゃん

わしも狼の鳴き声を聞いたなあ…

おばあちゃん

運命の人に会った時と同じような気持ちじゃなあ…

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

そうだったの!?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

へー。おばあちゃんもそんなことあったんだ。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

運命の人?

おばあちゃん

まあ、そのうち会えるじゃろ。

おばあちゃん

うーん…

おばあちゃん

もう会ってるかもな?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

わ、笑わないでよー!

おばあちゃん

そろそろ帰りなさい。

おばあちゃん

暗くなってきた。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

うわ、暗。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

バイバイ!

おばあちゃん

バイバイ。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

はよ、帰らないと…

渚 ─ナギサ─

あの…

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

ん?あ、変態…

渚 ─ナギサ─

変態じゃないよっ!

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

こ、声かけないでください。

渚 ─ナギサ─

待って!

渚 ─ナギサ─

あの、お花、喜んでた?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

うん。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

変態がそんなこと聞くんだね。

渚 ─ナギサ─

だ、だからっ!

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

ふーん。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

あんた、面白いっ!

渚 ─ナギサ─

(*´ェ`*)ポッ

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

そーゆー人嫌いじゃないよ?(*^^*)

渚 ─ナギサ─

ふ、ふーん…

渚 ─ナギサ─

あ、もうダメだ。

渚 ─ナギサ─

名前は?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

紗菜。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

変態だあーw

渚 ─ナギサ─

………帰って。

渚 ─ナギサ─

じゃあね。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

え?

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

もうちょい話そ!

渚 ─ナギサ─

もう暗いよ。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

少しだけ!

渚 ─ナギサ─

ううっ…

渚 ─ナギサ─

ほんとに。

渚 ─ナギサ─

死ぬよ?紗菜。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

(*-ω-)ドキッ

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

い、いきなり呼び捨てなし!

渚 ─ナギサ─

…………紗菜、逃げてって行ったのに。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

え…?

渚 ─ナギサ─

僕、狼男なんだ。

渚 ─ナギサ─

怖いでしょ。

渚 ─ナギサ─

逃げなよ。

渚 ─ナギサ─

僕、もう少しで紗菜を殺しにかかっちゃうから…

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

そう。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

それでもいいよ。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

別に。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

名前は?

渚 ─ナギサ─

渚。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

渚ね。

渚 ─ナギサ─

うっ…

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

……………

渚 ─ナギサ─

ダメ、だ…

渚 ─ナギサ─

( `ω´ )ガオー!!!!

ギュ…

渚 ─ナギサ─

え、あ…

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

怖がらないよ。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

落ち着いて。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

私さ、渚みたいな人好き。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

夜に聞こえる声って渚の声だったんだね。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

綺麗だったよ

渚 ─ナギサ─

…………紗菜。

渚 ─ナギサ─

ありがとう。

渚 ─ナギサ─

でも、ごめん。

神那 紗菜 ─カミナ サナ─

え……

渚 ─ナギサ─

じゃあね!

渚 ─ナギサ─

また会おう。

僕に等しい人じゃないんだ。

狼を愛するなんて無理だ。

そこまでの覚悟紗菜にはないと思う。

そして、人間を愛する覚悟は

僕にもない。

♥100。

この作品はいかがでしたか?

389

コメント

2

ユーザー

とにかく凄い

ユーザー

……

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚