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タイトルのないDVD(最終話)

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タイトルのないDVD(最終話)

1 - タイトルのないDVD(最終話)

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220

2019年04月19日

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三矢 圭

そ…んな。。

宮間 尊

お前のせいで、僕は大学に行けなかった。

宮間 尊

それだけじゃない…母さんまで…

三矢 圭

まさか。。

宮間 尊

僕が大学に入れなかったショックで、大学病院に入院する羽目になった。
記憶がほとんどなくて、僕の名前がわかるのと
平仮名が書けるくらいになってしまった…

その時、奥の古びたドアから人が出てきた

三矢 圭

原嶋…どうしてここに?

原嶋 京介

昨日お前と別れた後、宮間に呼ばれて
俺ら3人分の人生史を見た。

原嶋 京介

大学に入ってから、お前ら二人が疎遠になったのはこういう事だったのか…。

原嶋 京介

宮間、すまない。あの時俺が口を滑らせなければ…。

宮間 尊

君は悪くない、悪いのはすべてこいつだ。

三矢 圭

どうしたら許してもらえる?

原嶋 京介

お前は本当に身勝手だな。
違約金の19万は払わないくせに、自分の命の為には100万だって用意しようとする。

宮間 尊

許せるはずないよ…許せない

近くにあったハサミを手に取った

原嶋 京介

お前は死んで償えぇえ!!

宮間 尊

原嶋!!やめろ、やめるんだ!!!

原嶋に刺された俺は意識が途切れた。。

看護師

あ、気がついたみたい

三矢 圭

ここは…病院?助かったのか?

看護師

でも、左胸でしたから
ギリギリの所でしたよ。
しばらく安静に。

三矢 圭

ここは…宮間のお袋さんが入院してる大学病院だ…。

病室を深夜抜け出して

俺は歩き出した…

三矢 圭

ここか…。

宮間 礼子

圭くん…?
立派になったわねえ。

三矢 圭

おばさん、俺がわかるの!?

宮間 礼子

そりゃそうよ、尊の大親友じゃない!
京介くんと3人、いつも泥んこになるまで遊んで…うふふ。

三矢 圭

許してください…

宮間 礼子

何の事??
それよりも、またうちに遊びに来てね、待ってるわ

三矢 圭

う、うう…うわああ

退院後、原嶋が殺人未遂で裁判にかけられる事がわかり 俺は被害者として出廷した。

原嶋の弁護は、俺の父親がつとめ

証人として、宮間が呼ばれた。

判決は、情状酌量により執行猶予ありの一年であった。

その後、俺は大学を中退し

自分の力で医療の大学に入学。

あの事件から10年、俺は医者になっていた。

三矢 圭

もう、すっかり元気になりましたね。

宮間 礼子

そうね、圭くんのお陰だわ。

三矢 圭

あの…実は謝りたい事が

宮間 礼子

もう、いいのよ。
人生は思うようにいかないもの。
魔が差すこともあるのよ。

宮間 礼子

10年間ずっと苦しんで来たのよ、充分償いはしたはず。

俺は、宮間・原嶋、そして宮間の母親の人生まで変えてしまった。

宮間 尊

じゃあ、次は原嶋くんが鬼だよ!

原嶋 京介

うわー、走りたくねえ~

三矢 圭

また明日もやろうな!

あの、キラキラとした少年時代には戻れない

けれど

原嶋 京介

おい、圭おせーよ!

三矢 圭

悪い、急患の患者さん来たから

宮間 尊

ははっ、何だかんだ真面目だよね

あの時

あの人がかけてくれた言葉を支えに

そして、罪を

一生背負って生きていこうと思う。

それが、俺なりの贖罪なのだ、と。

宮間 礼子

圭くん、いい人生ってね
最期にならなきゃわからないのよ。
間違いのない人生なんてないんだから。

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コメント

3

ユーザー

土下座衛門さんでした、ごめんなさい(^^;

ユーザー

鈴木土左衛門さん コメントありがとうございます♪ 私もラストどうするか、迷いに迷いました。 でも、私も死に損ないなんですよね。。 死ぬ事ではなく、罪を背負いながら生きるのも苦しい というストーリーにしました。 つまらなかったら、すみません。

ユーザー

人生を振り替えって考えられるのは、☆☆☆時ですよ!死に損ないの僕が言うんだから間違いないです。あの時助けられないで☆☆☆ていたら、面白い人生だったのに、なんでまだ生きているのか!正直、ちょっと友達を恨んでます。今の日本では、なかなか☆☆☆ないんですよ?

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