TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

スマホを拾った俺は殺人鬼

一覧ページ

「スマホを拾った俺は殺人鬼」のメインビジュアル

スマホを拾った俺は殺人鬼

2 - スマホを拾った俺は殺人鬼

♥

155

2019年12月28日

シェアするシェアする
報告する

木下 隼人

はぁ、はぁ、

木下 隼人

(俺は百合さんの現在地を見ながら急いで向かう)

木下 隼人

はぁ、はぁ

木下 隼人

(百合さんはいるだろうか)

木下 隼人

(いやいや、違うだろう!)

木下 隼人

(確かに百合さんにも会いたいけれど!)

木下 隼人

(今の目的は龍だ!)

木下 隼人

(あの男.....!!)

加藤 百合

あははははっ!

加藤 百合

それでね

加藤 百合

私の友達がーーー

はははっ

面白い友達だね!

加藤 百合

でしょー!

加藤 百合

やっぱ龍君と喋ってると面白いなー!

木下 隼人

居た.....居た!

木下 隼人

(あいつが龍!)

木下 隼人

(だがどうやって龍から俺を振り向かせる ........?)

木下 隼人

(ー体どうすれば....)

プルルルルルルル

あ、ちょっとごめんね

加藤 百合

うんっ!

あーはい

もしもし

あ、検査?

今、ファミレスにいて....

木下 隼人

(検査?ファミレス?)

木下 隼人

(よく聞こえな...)

いやいや、だから今外出中で....

木下 隼人

!!

木下 隼人

(いつの間にか横に来ていた龍は俺を見向きもせず会話を始める)

え?

迎えに?

いや、いいから

だから.....

はぁ

分かったよ

乃々華風喫茶に来て

はい。それじゃ

百合悪い!

加藤 百合

え?どしたの?

俺の友達がやってる機械検査が今日しか空いてなくて

今からそいつが来ることになったんだ!

加藤 百合

えぇ!?

だから待っててくれ!

加藤 百合

う、嘘でしょ!?

ほんとごめん!

もう来るから!

加藤 百合

ちょ、待って!

加藤 百合

(龍は私の声を聞かず外に出てしまった)

木下 隼人

龍さんですよね?

え?

貴方誰です?

木下 隼人

機械検査のものです

木下 隼人

(俺は名刺を差し出す)

あれ?

じゃぁあいつは?

木下 隼人

ここに来る予定でした社員は急用により帰ってしまい

木下 隼人

ここに1番近い場所で仕事をしていた私、二宮が担当することになりました

木下 隼人

(俺は偽造した名刺)

木下 隼人

(更には偽名を使う)

木下 隼人

大変申し訳ないのですが

木下 隼人

本社について来ては貰えませんか?

どうしてですか?

木下 隼人

用意が不十分でして...

分かりました

加藤 百合

(私は冷えたコーヒーを飲む)

加藤 百合

はぁ......

加藤 百合

(思わずため位置を漏らした)

加藤 百合

遅すぎる

加藤 百合

(もう3時間立っている)

加藤 百合

もう帰ろうか.....

木下 隼人

百合さん!

加藤 百合

え?

加藤 百合

隼人さん .....?

加藤 百合

どうしてここに ....

木下 隼人

散歩してたら1人で座っている百合さんが居たので...

木下 隼人

思わず話しかけてしまいました.....

木下 隼人

ご迷惑でしたか?

木下 隼人

それなら俺は...

加藤 百合

待って

加藤 百合

(私は出口に向かおうとする隼人さんを止める)

木下 隼人

百合さん...?

木下 隼人

(自分から仕向けた状況と言えど袖を引っ張る百合さんは余りにも)

木下 隼人

(美しく可愛かった....)

加藤 百合

あ、ごめんなさい

加藤 百合

彼が帰ってこなくて

加藤 百合

一緒に居てくれませんか?

木下 隼人

はい

木下 隼人

いいですよ

木下 隼人

(俺は席に座る)

加藤 百合

彼遅すぎるんです

加藤 百合

なんか.....機械検査?ってやつを友達がやってて

加藤 百合

今日しかやってないって

加藤 百合

急に出て言っちゃうんですよ?

加藤 百合

それもすぐに帰るって行ったのに

加藤 百合

もう3時間です!

加藤 百合

はぁ .........

木下 隼人

大変でしたね...

木下 隼人

俺で良ければ

木下 隼人

愚痴でも馴れ初めでもなんでも聞きますよ

加藤 百合

うふふっ

加藤 百合

やっぱり話しやすいな〜

ピロン

加藤 百合

あ...

木下 隼人

見ていいですよ

木下 隼人

彼氏さんかもしれもせんから

加藤 百合

はい 私ありがとうございます

加藤 百合

え?

加藤 百合

嘘でしょ.....

加藤 百合

嘘...

加藤 百合

龍が自殺.....?

加藤 百合

嘘よ!

加藤 百合

うっ

加藤 百合

ううぅ

加藤 百合

うわぁぁぁぁん!

木下 隼人

百合さん

木下 隼人

大丈夫

木下 隼人

大丈夫ですよ!

木下 隼人

今度は俺があなたを支えていきます!

木下 隼人

寂しい思いはさせません!

加藤 百合

ううぅぅぅ!

加藤 百合

龍〜!!

Yuri✩

隼人さん昨日は本当にありがとうございました

Yuri✩

泣いている私を慰めて

Yuri✩

料理までご馳走してもらって

Yuri✩

家までついてきてくれるなんて...

Yuri✩

今思えば本当に申し訳ないです...

隼人✧

いえいえ

隼人✧

大丈夫ですよ

Yuri✩

あのレストラン高かったんじゃないですか?

Yuri✩

凄く美味しかったし

Yuri✩

豪華で.......

隼人✧

大丈夫

隼人✧

今はなんにも考えなくていいんですよ

隼人✧

それより大丈夫ですか?

Yuri✩

はい

Yuri✩

大分落ち着いてきました

隼人✧

良かった....

Yuri✩

私隼人さんにチャットでまで励まされちゃった...

隼人✧

大切な人が.....落ち込んでいるんですから

隼人✧

当たり前です

Yuri✩

本当にありがとうございます!

隼人✧

ところで好きな花とかあります?

Yuri✩

青い薔薇が好きです

Yuri✩

1枚1枚が真っ青で

Yuri✩

溶け込んでしまいそうなあの青い薔薇が好きです

Yuri✩

どうしてですか?

隼人✧

いえ、気になってしまっただけですよ

Yuri✩

私、そろそろ家事しますね

隼人✧

あ、時間を煩わせてしまってごめんなさい

Yuri✩

大丈夫ですよ

Yuri✩

あ、それからもう敬語辞めません?

隼人✧

そう .....だな

Yuri✩

うん!

Yuri✩

じゃあまた今度ね

隼人✧

あぁ!

木下 隼人

ふふっ

木下 隼人

(我ながらよくやった方だ)

木下 隼人

(あの後俺は本社だと言って森林に呼び込み)

木下 隼人

(よくある動物の罠のようなやり方で)

木下 隼人

(水槽にボンドを塗り抜け出せないようにして)

木下 隼人

(特定の場所を踏むと出口が塞がるよう細工....)

木下 隼人

(そしてあとは蛇口を捻るとセルフサービスだ)

木下 隼人

(あっさり過ぎて殺したのか実感は湧かない...)

木下 隼人

(その後俺は凹んだ百合さんを励ましながら高級レストランを奢り)

木下 隼人

(家に送って.....)

木下 隼人

(これで好感度は上がったはずだ)

木下 隼人

(でもこれからは人の目に気をつけなきゃな....)

木下 隼人

(俺は今日から殺人鬼なんだから...)

スマホを拾った俺は殺人鬼

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

155

コメント

4

ユーザー

続きの展開も楽しみです

ユーザー

皆さんコメントありがとうございます とても嬉しいです! これからも宜しくお願いします

ユーザー

面白かったです!続きも楽しみにしています!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚