篠崎唯
はーぁ…
篠崎唯
今日も仕事かぁ
篠崎唯
まぁ、頑張りますか!笑
篠崎唯
て言っても、毎日同じことの繰り返しなんだけどね笑
篠崎唯
はぁー、何か面白い事起きないかなー
そう思いながら
出勤時間までネット掲示板を見ていた唯
篠崎唯
ん?
篠崎唯
何だろ、これ
篠崎唯
簡単にタイムスリップできる‥?
篠崎唯
いやいや、笑そんな事ないって笑笑
篠崎唯
…
篠崎唯
本当にタイムスリップ出来るのかな?
篠崎唯
それが本当ならもしかしたら
夢だった高校生に戻れたりして?!笑
篠崎唯
あ、押しちゃった、
篠崎唯
でもまぁ、サンプルだしいいよね
篠崎唯
あ、届いたかも!
宅配便の人
こんばんはー宅配便です〜
篠崎唯
あ、はーい
宅配便の人
ご注文の品お届けに参りましたー
篠崎唯
ありがとうございます〜
宅配便の人
またのご利用お待ちしてます
篠崎唯
ねぇー、知里〜
知里
なーに、どしたん?
篠崎唯
なんかさぁー、今日ね、タイムスリップ?出来るサプリみたいなのあって、注文してみたんだけどー
知里
え、笑笑
知里
なにそれ笑
知里
騙されてるんじゃないのー?
篠崎唯
やっぱそーかなぁー、
知里
そうだって笑笑
え、なに、もしかして飲んだとか?笑
篠崎唯
うん、飲んじゃった
知里
は?!笑笑
バカじゃん笑
篠崎唯
だよねー、そんな都合よくタイムスリップとかできないよねー、
知里
てかさ、
知里
もし本当にタイムスリップできたとしてだよ?
篠崎唯
うん
知里
何かしたいことでもあるの?
篠崎唯
うーん。。
篠崎唯
強いて言うなら
篠崎唯
高校生に戻って、もう一度だけ青春してみたい。とかかな
知里
なにそれ笑
知里
んー、まぁでも分かるけどね笑
篠崎唯
だよね!
知里
うん
知里
でもまぁ、ありえないし笑
多分疲れてるんだよ笑
今日はもう寝なー
んで明日また愚痴とか聞くから
篠崎唯
わかったー
篠崎唯
んー、
篠崎唯
良く寝たぁー、
篠崎唯
ん。。
あれ。。?
篠崎唯
わーーっ💦
遅刻だ〜💦
母
唯〜!!
いい加減おきなさーい
遅刻するよー
篠崎唯
えっ⁉️
篠崎唯
あれ。。どうしてお母さんが家に…?
私まだ、夢見てるのかな…
私一人暮らしだし家にお母さんが居るわけないのに
篠崎唯
えっ⁉️あれっ?!
此処ッ、私の、部屋?!
篠崎唯
えっ?!えっ、どうして?!
篠崎唯
!!
篠崎唯
まさか昨日の…!!
篠崎唯
!!
篠崎唯
今日って…
入学式のあの日…?!
篠崎唯
やばいっ!!
知里
唯〜!
篠崎唯
知里〜!
知里
もう、何やってるのー笑
遅刻だよー
篠崎唯
知里こそ
篠崎唯
どうしてここにいるの??
知里
もー、寝ぼけてるのー?
唯が昨日一緒に行こうって言ったんじゃない〜
なのに全然こないから
迎えにきたんじゃない〜
篠崎唯
えっ、あ、そうだったっけ…
知里
も〜唯って相変わらずー笑笑
知里
取り敢えず走るよー
篠崎唯
うっ、うん!
篠崎唯
(はぁー、間に合ってよかった…
それにしてもあのサプリ、本当だったんだ…)
?
あれ?
?
もしかして、唯?
篠崎唯
え?
篠崎唯
!!
?
やっぱり唯だ!
篠崎唯
え…何で零音がいるの…?
零音
やっぱり唯だったんだなー
え、何?お前もタイムスリップ?笑笑
篠崎唯
も…ってことは
零音も?!
零音
そーそー笑笑
最初はうさんくせーって思ってたんだけどさ笑笑
まさかのタイムスリップできてさー笑笑
篠崎唯
そう…なんだ…?
篠崎唯
(どうしよう…最悪だ…)
こいつは
黒川零音。
私の元彼で
最低な理由で振った男
零音
でも
まぁ、まさかお前もあのサプリ使ってたなんてなー笑笑
まさかまた俺に会いたかったとか?笑笑
篠崎唯
…っ!
そんな訳、ないっ…!!
零音
まぁ、そんな怒んなって
…それにさ、俺も悪かったって思ってるし、さ
だからこうして会えるって確証ないのに
お前に会いにきた。
篠崎唯
!!
?
おーい、そこの新入生二人〜
そこで何してるー
式始まるぞー
零音
はーい
ほら、式始まるってよ
行こーぜ
篠崎唯
…っ!
ちょ、待って!
篠崎唯
ねぇ、聞いてよ!
知里!!
知里
んー?どした?
篠崎唯
あいつがいたの!
この学校に!
知里
あいつ??
篠崎唯
零音!!
篠崎唯
覚えてるでしょ!
知里
あー。。
知里
あいつか。。
知里
まぁでも、
仕方ないって、
多分もうあいつも忘れてるってー
篠崎唯
ちょっとー、そんな無責任なー。。
知里
まぁ、いいじゃん!
あいつのこと忘れてさ!
それにせっかく私達クラスになれたんだしさー
篠崎唯
そっ、それはそうだけどさー、
知里
まぁ、明日も早いし
もう寝ようよ
篠崎唯
わかったー、
知里
じゃ、また明日ね
今度は寝坊するなよー笑笑
篠崎唯
わかったってー
零音
不在着信
篠崎唯
わっ!!えっ、何で、私のLINE知ってるの?!
零音
あいつから聞いたー、
えーっと、何だっけ、
瑠夏?だっけ
篠崎唯
は、え?!
私の妹とLINEしてるの?!
零音
うん、
してる。
篠崎唯
何で?!
篠崎唯
どうやって私の妹のライン…
零音
だって、ほら、
俺の弟がお前の妹と同じ学校だしさ
篠崎唯
あ…
篠崎唯
(そうだった…)
篠崎唯
にしても何でこんな、朝早くに電話なんか…
零音
どうしても伝えたいことあって、さ
LINEより直接口で伝えたかったから
篠崎唯
…っ!
篠崎唯
…今ここで話したら?
零音
…わかった
じゃ、話すから聞いて。
篠崎唯
うん
零音
今日の放課後、
少し時間ない?
その、話したいことあって、
篠崎唯
…わかった
いいよ、
何時…?
零音
…5時くらい
篠崎唯
分かった。
取り敢えず学校行くから
また後で
零音
おー、
知里
…い
…いってば
唯!
篠崎唯
(はっ!
篠崎唯
えっと…ごめん、何…?
知里
…何かあった…?
さっきからずっとボーってしてる
篠崎唯
あ…
ううん、ごめん、考え事してた
知里
そう…?それならいいんだけどさ、
それよりさー、新しくできたカフェ、今日行く??
篠崎唯
あ。。ごめん、
今日予定ある。。
知里
そっかー、
ならまた今度行こか!
篠崎唯
うん、ごめんね、
篠崎唯
えっと…話って、何
零音
おー。。
…
篠崎唯
(何…?急に黙ったりして…)
零音
…
篠崎唯
…
零音
あの、さ、
篠崎唯
うん
零音
すまなかった!!
篠崎唯
え…?
零音
その、さ、
んーと、なんて言ったらいいかわかんねーけど…
悪かった、って思ってる…
篠崎唯
…
零音
だから、って訳じゃないけど、
そのっ…
篠崎唯
…待って
その、さ
謝ってるのは
何に対して謝って、るの…?
零音
…
あの日
お前を捨てて
勝手に別の女のとこに行ったことは謝る。。
でも、仕方なかったんだ…
篠崎唯
…仕方なかった…って…?
零音
あの日、俺、本当はお前のとこにすぐにでも行きたかった
でも
…元カノの母親からLINE来て
…危篤だから来てくれ
…そう言われて
篠崎唯
…っ
零音
だからって
あんなメール、お前に送るべきじゃ、なかったって
今後悔してる…
でもあの時、俺…混乱してて…
篠崎唯
…そっ…か
篠崎唯
でも、何で、
…ちゃんと事情…話してくれてたら
…私…納得したよ…?
なのに何でちゃんと話してくれなかったの…?
零音
…ごめん
零音
…俺…
…お前にまで心配かけたくなかったから。
…それに、何より、あの時俺、、
元カノが死んで
…壊れてる時に
…お前の元に行ける自信なかった…
…お前のことまで傷つけそうで、怖くて…
篠崎唯
…
篠崎唯
…事情はわかった…
篠崎唯
…それ…で
…それが今日話したかった、こと、なの?
篠崎唯
それだけなら、私、
もう帰ってもいいよね…?
篠崎唯
えっ?
零音
待って
篠崎唯
…何?
零音
…こんなこと言える義理ないけど
俺ともう一度
…やり直してくれはしないか…?
篠崎唯
…っ…!!
篠崎唯
…ごめん…
…考えさせて
零音
…分かった
?
おーい
まだ残ってんのかー?
早く帰れよー
篠崎唯
あ、
先生
ごめんなさい
もう帰ります
零音
…帰ろ、っか
篠崎唯
…(静かに頷く)
母
唯〜先にお風呂入っちゃって〜
篠崎唯
は〜い。
篠崎唯
…(何で急に告白なんか…)
篠崎唯
(それに…最低だって思ってたあいつに、あんな事情あったなんて…)
篠崎唯
(思いもしなかった…)
篠崎唯
(私は顔を沈めてそっと目を閉じた
篠崎唯
(今頃あいつ…
篠崎唯
(どうしてるのかな…)
母
ちょっとー唯〜
いつまで入ってるのー
ふやけるわよー
篠崎唯
分かったー。もう上がるー。
私はお風呂を上がり
ご飯を食べて
自分の部屋へと行った
篠崎唯
はぁ。。
篠崎唯
(何であんなこと…
零音
不在着信
篠崎唯
わっ!!いきなり電話!?
篠崎唯
な、何。。?電話かけてきたりして…
零音
…ごめん、少しでも声、聴きたくて
篠崎唯
…掛け直すから待ってて
篠崎唯
通話
05:20:00
零音
…ありがとう、
…今日いきなり電話かけたりしてごめんな、?
…もう寝よう、
…おやすみ。唯。
篠崎唯
…うん
篠崎唯
…はぁ
篠崎唯
…結局何だったんだろ
…でも、あいつまだ私のこと…
篠崎唯
…そうだ!
篠崎唯
知里に相談してみよう…
知里
ん??どうした?唯
篠崎唯
あの、ね、今日実は
あいつから告白された
知里
‼️
知里
は。。?え。。?
知里
嘘。。ここにきて急展開…
知里
で。。どうすんの…?
篠崎唯
…何が…?
知里
返事のことー!
なんて返事するの?
篠崎唯
…わかんない
知里
…そっか
でもさ、
あいつももう反省、してるんだよね、?
なら、さ
…もう一度信じてみてさ
それでもダメなら
考えてみたら…?
篠崎唯
…
篠崎唯
…簡単に言わないでよ…
…私だってどうしたらいいのかわかんないよ…
篠崎唯
いきなり、あんな話…
知里
…そうだよね、
…まさかあいつにそんなことがあったなんてねー。。
知里
でもさ?
唯
知里
唯の気持ちはどうなの?
もうあいつに
好きって気持ちないの?
もうあいつに何にもないの?
後悔しない、?
篠崎唯
…っ
篠崎唯
(確かにもう…私たちには時間がない…。
あのサプリの効果は
…明日で切れる…)
篠崎唯
(そうなったら
…あいつとはもう二度と会えないかもしれない…
もう二度と話せないかもしれない…
…ならいっそ…もう一度だけなら、信じてもいいのかな…)
知里
…唯?
篠崎唯
ありがとう、知里。
私、勇気出た
明日…あいつに
零音に告白する…!
知里
…それでこそ唯だよ
頑張れ!唯!
篠崎唯
うん!
篠崎唯
じゃ、もう寝るね、ありがとう!
知里
うん
知里
…本当に頑張れ、唯。(ボソッ
篠崎唯
あのさっ
零音
ん?
篠崎唯
昨日一日中
考えたんだけど、さ
零音
うん
篠崎唯
私たち
もう一度
…やり直そっか
零音
!!
零音
本当に、いいのか、?
篠崎唯
うん
篠崎唯
過去のこととか
もう全部
許すし
私も言いすぎた。ごめんね。
零音にそんなことがあったなんて知らずに
零音の気持ちも考えずに
たくさんひどいこと言った
本当ごめんね。
零音
俺こそごめん。
唯の気持ちも考えずに
篠崎唯
ううん、
もういいの。
じゃ、
これからも宜しくね。
サプリの効果
もうすぐ切れるけど
…これだけは約束して?
…サプリの効果、切れたとしても
ずっと私たちは一緒だって
零音
当たり前だろ!
もう絶対に離さない
そしてサプリの効果が切れて
私たちは元の日常に戻っていった。
私はいつも通り
代わり映えのしない毎日
でも
一つだけ変わったことがある。
それは
隣に零音が居てくれてること。
あのサプリに
感謝しなきゃな。
だって、
もう一度零音に会えたんだから