主。
主。
主。
主。
Q.「愛してる。」というのはあなたにとってどんな言葉ですか?
A. それは、オレにとって相手に冗談として扱われてしまいそうな言葉です。
問われた質問に諦めたように微笑んでそう答えたオレは、考えにふける
もしもオレが「愛してる。」を口にしたらどうなるだろう
いつも楽しそうで面白い彼は、オレの言葉を冗談だと思って笑い飛ばすだろう
その言葉をオレが本気で言っているだなんて気がつかないで、 仲のいい友人同士のおふざけだと思って きっと笑顔で「俺もやで」って返してくるのであろう
この本気のキモチが笑い飛ばされたりしたら耐えられないから、 結局この恋心はいつまで経っても言葉にならないのだ
だから、“愛してる。”とは言えない。
Ak
Pr
Ak
Pr
Prーのすけと電話をした数日後、 オレは約束通りの居酒屋で自分の手をぶんぶんと振って 後から来たPrーのすけに自身の居場所を伝えていた
今日のPrーのすけはご機嫌そうだな、なんて思いながら 彼がオレの目の前の席に座ったのを確認し、 オレはよいしょとテーブルの端っこからメニューを取り出す
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
オレとの会話を楽しそうにしてくれる彼が可愛くって、 オレは自分の心がポカポカする気分を覚えながら、 彼にほら、と手に持ったメニューを見せた
Ak
Ak
Pr
Pr
Pr
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
机の上に置いてある店員呼び出しのボタンを押し、 注文をとりに来てくれた店員さんにオレはジョッキの生ビールと 唐揚げ、たこわさに塩枝豆を注文する
お酒や料理が出てくる前に、オレとPrーのすけは雑談を始めた
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
元々Prーのすけは人と関わるのが好きなタイプであるので、 誰かと飲みに行く時は本当に楽しそうにしているのだが、 今日は普段と比べても一段と楽しそうである
飲み会は人が多いほど会話の幅も広がるし大人数で騒げるし、 Prーのすけの性格からしてそっちの方が好きそうであるから 今まであまりサシ飲みに誘ったことがなかった
でも今の彼は今まで見たことがないくらいに楽しそうであるから、 Prーのすけは大人数で飲むのも少人数で飲むのも好きなのだろう
Ak
そんなことを考えながら彼の顔をじーっと見てると、 視線に気がついたのかワクワクしながらメニューを眺めていたPrーのすけが こちらを見たのでバチリと目が合う
彼が不思議そうな顔をしているのでニコッと笑って見せると、 彼は頬をぽっと染めてメニューに視線を戻してしまった
Ak
Pr
と、その時、オレはPrーのすけの耳に きらりと見覚えのないピアスが光っていることに気がついた
Ak
Pr
Ak
Ak
オレが彼にそう尋ねると、彼はしばらくきょとんとしていたが 何かを思い出したような顔をして嬉しそうに教えてくれた
Pr
Pr
Pr
Ak
Ak
オレが思ったことをそのまま言うと、 Prーのすけは一瞬目を見開いて固まったあとカーッと顔を赤くする
Pr
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
オレの言葉を聞いた彼がさらに顔を赤くしてしまったので 自分は何か変なことを言ってしまったのだろうかと言動を振り返り、 オレは先ほどの自分の言葉を再度脳内再生して固まる
じわじわと顔が赤くなっていく自分を自覚しながらも、 オレは慌てて彼に言い訳をした
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
自分のさらなる失言にぐるぐると目を回しているオレだったが、 相手が『好き』という言葉を恋愛的に解釈しなかったことに安堵する
Ak
Prーのすけがオレの言葉を恋愛的に解釈しなかったということは、 彼からみてオレという存在は恋愛対象として見られていないことを意味する
オレたちは男同士である上に長年唯一無二の相方で親友として 時間を共にしてきたので当たり前であるが、 Prーのすけに恋する身としてはどうしても苦しくて切ない思いを感じた
Ak
だけどいくらオレが彼のことが好きだからと言って 彼もオレを好きでいてくれるわけではないし、 この気持ちはいつまでも伝えないで墓場まで持っていくつもりだ
だって、オレが彼に「愛してる。」と言ってこの気持ちを伝えたところで、 彼はその言葉を額面通りに受け取ってくれないで、 冗談だと思って笑い飛ばしてしまうのだろう
きっと彼に悪気はないのであろうが、 そんなことをされたらいくらオレでもしんどくて心がもたなそうなので、 オレはこの気持ちを言葉にして彼に伝えることをしない
Pr
Pr
自分の気持ちが叶わないことを改めて思い知って 辛い気持ちになっていることが表情に出てしまったのだろうか、 目の前の大好きな人はオレを心配そうに見つめている
彼を不安な思いにしてしまうことなどオレの望みではないので、 オレはニコッと笑って自分の気持ちを誤魔化しながら言った
Ak
Pr
Pr
Pr
Ak
Pr
オレが悩みを言う気がないことを見抜いているのだろう、 彼はオレの方を見ながらちょっとだけ悲しそうにしている
大好きな男の子にそんな顔をさせたいわけがないが、 オレのこの悩みを伝えたところで彼が余計困ってしまうだけなので この悩みや葛藤を彼に伝える気は一切ない
ほんのちょっとだけ気まずい空気が流れたところで、 店員さんがタイミングよく料理を持ってきてくれた
Ak
Pr
Ak
Pr
やはりお酒と料理には不思議な力があるもので、 オレたちはさっきまでのちょっぴり気まずい空気をすっかり忘れて 楽しいサシ飲みに没頭した
ジョッキの生ビールを口につけてから数十分、 酔いが回ってきたらしいPrーのすけの酒を飲むスピードが落ち始める
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Prーのすけから許可を得たのでオレはレモンサワーを頼むふりをして レモン水を注文し、それを彼に手渡す
騙してしまっているのが少し申し訳ないが、 彼のためなのでオレがちょっとの罪悪感と共にレモン水を Prーのすけに差し出すと、彼はそれをぐいっと一気に飲んだ
Pr
Ak
Pr
お酒が欲しいと軽く机をバンバンしているPrーのすけが可愛くて、 オレは思わず笑ってしまうが、流石にこれ以上アルコールが入るとまずいので オレはそろそろPrーのすけを帰らせようかなと考え始める
Ak
オレがそう言うとPrーのすけはむっと頬を膨らませる
Pr
Ak
オレが幼い子供を諭す大人のようにそういうと、 彼はさらにほっぺたを膨らませてむくれる
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Pr
Pr
Pr
大好きな彼氏に帰りたくないとねだる彼女のように 瞳をうるうると潤ませながら頬を染めてそう言う彼に、 オレの心臓はバクバクと暴れ出して落ち着かない
でも彼が酔っているだけなのもわかっているから、 あえていつも通りに接することにした
Ak
Ak
Pr
Ak
オレがそう続けると彼は怒ったような顔をして、 オレの服の袖をガシッと掴んだ
Pr
Ak
Pr
Pr
Pr
いつまでも食い下がって引き下がろうとしない彼に 恋心が爆発してしまいそうになったオレは、 はあ、とため息をついて彼の耳元に唇を寄せる
Ak
Pr
Ak
本当に家に連れて帰られて、取って食われるよ?
Pr
Ak
Ak
Pr
Prーのすけがあまりにも可愛いことをするものだから 他の奴らにもそうなんじゃないかと考えて注意喚起をする目的で 少し低い声でそう告げたのだが、彼はどこかポーッとしているようだ
そのPrーのすけの表情の理由を酔っているからだろうと結論づけたオレは、 彼の手をとって立ち上がらせた
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
不思議そうな顔をしている彼にニコッと微笑んで見せて、 オレはとある言葉を告げる
オレの言葉を聞いて幸せそうにふにゃりと微笑んだ 酔っ払ってる可愛らしい片想いの相手の手をとって、 オレは自分の家に向かって歩き出した
「愛してる。」とは言えないオレは、
“ずーっとずーっと、一緒だよ。”って言うんです。
ーAkの場合ー
コメント
7件
投稿ありがとうございます !! 🫶🏻💞 なんか二人共crくんとmzたんに酒用の身体にさせられてるのいいですね 🤩🤩BNKって感じです 笑 akのprちゃんに水飲ます作戦イケメンすぎてめっちゃ好きです 惚れる ദ്ദി( ◜ཫ◝) べろべろprちゃん可愛い ... akが惚れるのも納得ですわ ... 😭😭akもakでメロ男ですねタヒ 😇😇 "ずーっとずーっと一緒だよ"も嬉しいんだろうけど !! 😭😭
ああぁぁぁぁぁぁ! さ、最高すぎます…尊タヒ案件です…
うわぁぁぁぁ可愛すぎるよぉぉぉぉ😭サシ飲みきた!やっぱ2人だから甘々なんだよな!!ほんと可愛い!あっきぃの忠告はもう告白じゃないの!?ぷりっつくんも酔ってデレデレだからあざとぉぉぉいいい!!🥲かわいい!もうかわいいしか言葉が出ない!!!ずーっと一緒だよ可愛いもう大好きもうラブ💞