リンタロウ
そろそろ風呂入って寝ないと…明日プレゼンだし
リンタロウ
風呂か…はぁ
独り身26歳のサラリーマン。けど、 昨日までは独り身じゃなかったんだ。
リンタロウ
軽く体を流してそれから湯に浸かろうかな
リンタロウ
今日は散々だったな…ミスは連発するわ、
リンタロウ
話の長い上司に捕まるわで…やるせなくなったな
カエデ
(…リンタロウ、聴こえてるでしょ私の声?)
リンタロウ
(無視、無視…。)
風呂で汗を流すつもりが余計に脂汗をかくことになってしまった。
リンタロウ
シャワー浴びるか
カエデ
(ふふっ…)
リンタロウ
あれ、水圧が弱くなってる?故障か?
リンタロウ
シャワーヘッド変えないとな…あぁっ!
そう思いながら髪についたシャンプーを流してふとシャワーヘッドを見ると…
どこからともなく現れた手がシャワーの水の噴出口を塞いでいた。彼女の手だ。
カエデ
(ねぇ、一緒にお風呂に入りましょうよ)
リンタロウ
いやだっ!俺の前から消えてくれよカエデ!
カエデは俺の奥さんだった。カエデは俺と風呂に入りたいといつも言っていた。
だが、俺はそんな気にはなれず拒み続けた。そんな日が続いた昨日のこと…
カエデ
リンタロウ、お風呂?
リンタロウ
ああ、だけどお前とは入らないからな、絶対に
カエデ
なんでよ…!
風呂場で口論になり、カエデは石鹸を踏んで転び、床に頭を打って死んだ。
カエデ
(私と入ってくれるわよね)
リンタロウ
はぁ…カエデが風呂場に居るんなら俺は出るから
カエデ
(あっ…待ちなさいよ!)
カエデ
(もう…せっかく)
カエデ
(皮膚が焼ける毒入りのお湯作ったのに)






