〖 六月十二日・雨 〗(承前)
あかね
椎奈
教室に入ると、友人の あかねが 近寄ってきた。
あかねは、わたしが 席に着く前から 話し始める。
あかね
椎奈
あかね
椎奈
あかね
あかね
椎奈
あかね
椎奈
椎奈
あかね
椎奈
あかね
椎奈
あかね
あかね
椎奈
あかね
あかね
椎奈
あかね
あかね
あかね
椎奈
あかね
あかね
あかね
椎奈
椎奈
あかね
あかね
椎奈
わたしはあかねに、 事情を説明した。
一昨日はわたしが 傘を忘れてしまい、彼が 傘に入れてくれたこと、
昨日と今日は、彼の方が 傘を忘れたこと……。
あかね
あかね
椎奈
あかね
あかね
椎奈
思わず声が裏返ってしまい、 わたしは手のひらで 口を押さえた。
あかね
あかね
椎奈
椎奈
椎奈
あかね
椎奈
椎奈
あかね
あかね
あかね
椎奈
椎奈
あかね
あかね
椎奈
椎奈
あかね
あかね
椎奈
椎奈
椎奈
俯いたわたしをみて、 あかねは。
あかね
声のトーンを下げて、謝った。
椎奈
あかね
あかね
あかね
あかね
椎奈
そのときチャイムが 鳴ったので、
わたしとあかねは それぞれの席に着いた。
椎奈
HRが始まり、わたしは――
『だって、そんなに 彼の気持ちを疑って、 怖がるのは、
好きだからじゃ ないのかな』
さっきあかねに 言われた言葉が、頭の中で 何度も反響する。
授業が始まっても なお、わたしは
上の空のままだった――。
🌧️つづく🌧️
コメント
2件
鹿吉さん> ありがとうございます❗️