「壊すしか脳がねぇなら、壊せばいい。 でも、私は、"世界ごと"行くけどね」 ーー血の嵐
モッチー
モッチー
モッチー
ムーチョ
ムーチョ
ムーチョ
ココ
ココ
ココ
それは恐怖か、憧れか ーー
いずれにせよ、天竺は動かざるを得なかった 今や、彼女の存在そのものが「勢力の均衡」を崩していた
場所は廃遊園地。夜。
観覧車の前に、真紅の髪が揺れる その背は186.5cm、 光のない瞳ーー片方が琥珀、片方がエメラルド 天竺の幹部が集うその場で、血の嵐は言った
血の嵐
血の嵐
血の嵐
蘭
先に仕掛けたのは灰谷蘭。 だが、拳が届くより早く、嵐の膝が顎を撃ち抜いた 一瞬の静寂 ーー その場の空気が変わる
九井一がナイフを構えた瞬間、 それは折られていた 鶴蝶が渾身の一撃を放つも、彼女は回避すらせず、 真正面から受け流す
血の嵐
血の嵐
血の嵐
一人、また一人と沈められていく幹部たち だが、彼女は「殺さない。」 その加減が、逆に天竺の恐怖を煽っていた
最後に残ったのはモッチーだけだった
モッチー
モッチー
血の嵐
血の嵐
血の嵐
轟音。 拳と拳のぶつかり合い だが一瞬後、吹き飛ばされたのはモッチーだった
血の嵐は、立ち上がれない天竺幹部たちを見下ろしながら呟く
血の嵐
血の嵐
血の嵐
血の嵐
そして一歩、宙を踏みしめた
いつか全部 燃やしてあげるから
楽しみにしてなよ
"終わり"を
その姿は、夜の中に風のように消えた
教科書記載 「天竺壊滅事件:最大勢力・天竺が一夜で活動停止に追い込まれた理由は不明。 ただし、関係者の間では "血の嵐に会った"という証言が共通する」
コメント
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続きを楽しみに待っています 体調に気をつけて頑張ってください 応援してます