テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主。
主。
主。
主。
主。
Stくんの家から出て北の果てを目指してから数日後、 オレたちは件の魔王城についていた
Ak
Kty
Tg
Mz
Mz
魔王城全体を覆うまがまがしい球体を打ち壊すために、 オレたちはJlくんが言ってた通り三つのオーブを取り出した
Mz
Pr
Ak
オレたち3人がそれを空に向かって同時に投げ上げ、 KtyちとTgちゃんがその光景を固唾を飲んで見守る
宙に放り出された三つの宝石は、 空高く浮かび上がってぐるぐると円を描きながらそれぞれの色の 光をまき散らして辺りを飛び回る
三つのオーブが一直線に並んだ時、 それらはより一層明るい光を放って、大きな光の玉を生み出した
Ak
その光の玉は少しずつ城中に張り巡らされた結界に近づいて行き、 それにぶつかっていったと思うと、まばゆい光と共に 城を覆う半球を消し去った
Pr
Mz
Kty
Tg
Ak
城の内部は暗くて、同じような風景が続いており、 一度迷ったら二度と外の世界には戻れないような錯覚に陥る
Ak
Pr
Kty
Tg
Mz
Mz
Mz
はっきりした口調でオレたちに呼びかけた Mzちに、オレはその意図を問いかける
Ak
Mz
Tg
Mz
Pr
Mz
Kty
Ak
Mz
そう言ってまるで昔から住んでいる自分の家の中を移動するかのように 堂々と進む道を決めていくMzちに、オレたちはおとなしくついていった
その途中でオレたちは襲いかかってきた魔物を倒していくわけだけど、 そこはやっぱり魔王城、一際強い魔物もいるわけで、、、
強い魔物
Ak
Pr
Kty
Tg
Mz
Tg
Mz
Ak
Mz
Mz
Mzちはしばらくうつむいていたが、 やがて意を決したようにフェンリルという魔物を見つめて、つぶやいた
Mz
Mz
Tg
Mz
Kty
Ktyちが疑問を全て言葉にする前にMzちがオレたちの前に立ちはだかり、 フェンリルを鋭い眼光で睨みつける
強い魔物
途端彼から放たれるAtよりも重厚で高圧的なオーラに、 オレたちまで身震いしてしまった
Ak
Pr
Tg
Kty
Mz
Mzちは短くそれだけ返すと、 相手を威嚇するような低い声でフェンリルにこう告げた
Mz
その言葉を聞いたフェンリルは、先ほどまでの敵意はどこへやら、 飼い主におすわり、と命令された飼い犬のように おとなしくMzちの目の前でひざまずいた
強い魔物
Mz
Mzちがそう言いながらフェンリルの頭をわしゃわしゃと撫でると、 フェンリルはすっかり敵意を無くして気持ちよさそうに目を細めた
Ak
Pr
オレたちの疑問にMzちは申し訳なさそうな表情を浮かべた
Mz
Mz
前代の、魔王なんだ。
Tg
Kty
Mz
Mz
Mz
Tg
Tg
Tg
Ak
Pr
Mz
Mz
Mz
Kty
Ak
Tg
Mz
Mz
Pr
Mz
Mz
Kty
Tg
Mz
Ak
Mz
Pr
Mz
Mz
Kty
Mz
Mz
Tg
Tg
Mz
Pr
Mz
Mz
Mz
Mz
Ak
Ak
Mz
Mz
Mz
Mz
Ak
Ak
Mz
Mz
Ak
Mzちの話を聞いても、いろいろな疑問が残るし 2人を今後どうするかすぐに決められるわけではない
Ak
しかし、オレには今までの冒険や会話で一つだけわかっていることがある
Ak
Mz
Mz
Ak
Mz
Mz
Mz
Ak
オレの返事を聞いてMzちは少し安心したように微笑むと、 足元でおすわりをしているフェンリルに話しかける
Mz
強い魔物
フェンリルはMzちの言葉を正しく理解したようで、 Mzちの服の裾をくわえてあっちだよ、とでもいうように ぐいぐいと引っ張った
Mz
Mz
強い魔物
Mz
Tg
Kty
At
王城の広間で現代の勇者だというAk(名前覚えた)に挨拶をしてから そんなに時間が経たずに、俺は自分の城の結界が解除されたのを察知した
At
俺は目を閉じて、大好きなあの方の姿を脳裏に思い浮かべる
At
魔法や剣術は、何百年も時間をかけて自分の限界まで叩き上げた
流石に魔法はMzには遠く及ばないけど、 剣術も合わせて総合的に考えればあの頃の彼と比べれば多少は強いだろう
At
何とかして勇者を封じ込めることができれば、 もう俺とMzの邪魔をするやつはしばらく現れないだろうし、 俺はゆっくりじっくり世界を手に入れることができるはずだ
俺はゴソゴソとポケットを漁り、 数百年前にMzがいつも身につけていた小悪魔の髪留めを取り出す
それをぎゅっと握りしめて、俺は亡き最愛の主人への祈りを捧げた
At
At
もう枯れたはずの涙がほろりと瞳から落ちて、 ポツンと小悪魔の髪留めの上に水滴を作り出す
手に持ったMzとおそろいの小悪魔の刺繍が入ったハンカチで その水滴を拭うと、自分の耳の奥でいつまでも忘れることなんてないであろう 大好きな彼の笑い声が聞こえてきた気がした
At
At
俺は静かに瞳を閉じて、世界を征服するんだ、と夢見る男子のような 無邪気な表情で言っていたMzの声を思い出していた
Mzちの案内に従って歩いていくと、 他のところと比べても大きな扉の目の前に辿り着いた
Mz
Pr
Ak
オレの掛け声にみんながこくりと頷いて、 それを見たMzちが大きな扉に手をかけて、キィッ、とそれを開く
その音に気がついたのか、 何かを手に握りながら祈るように瞳を閉じていたAtが、 そうっと瞼を開いてその色違いの双眸をあらわにする
At
彼はそうつぶやくと、手に握っていた何かをポケットにしまい、 こちらを見据えた
At
Atがそう唱えると、その右手付近に相当使い込まれたように見える 片手剣が現れ、慣れた手つきでAtはそれを握りしめる
At
彼は機械的にそう告げると、 ニヤリと挑発的な笑みを浮かべながら言った
At
Mz
Mz
Ak
オレたちはそれぞれ戦闘体制に入って、 圧倒的な戦闘力を誇る目の前の魔王と対峙した