立川
あの時の続きだ
立川
お前の全部、暴いてやるよ。
蓮斗
教師のつとめだ
蓮斗
お前を更生しなくてはならない。
立川
何を今更っ
立川から突進した
先生も上手く受け流し、攻撃を加える
まさに、あの日の喧嘩のようだった。
だが
互角であるということは、どちらかが打開しなくてはいけない。
そこが、先生の誤算だったのだろう。
立川
どうした?
立川
俺を更生させるんだろ?
蓮斗
ああ
先生が立川に掴みがかり、
同時にポケットからスタンガンを取りだした。
勝てる、
はずだった
立川
同じ戦法にはうんざりだよ
立川
先生
立川が鉄パイプを振りかざした
蓮斗
うっ!
ヒロキ
先生!
頭部に命中したようだった
蓮斗
う…
立川
おっと
立川
どうやら存分に効いたようだな。
先生が立ち崩れる
ヒロキ
そんな……
立川
よくも手こずらせてくれやがったな…
立川
桐島の仇、とらせてもらうぜ!
立川が鉄パイプを構えた
ヒロキ
先生っ!!!
???
待て、立川
立川
あぁ?
背後から聞き馴染みのある声が聞こえた
ヒロキ
桐島……!
桐島
俺の仇とは言わせねぇぞ
立川
……そうか、
立川
そういうことかw
桐島の手には拳銃が握られていた
桐島
散々俺をこき使った挙句、
桐島
俺の仇だとは言わせねぇ。
立川
いいじゃねぇかよーw
立川
そういう台詞があった方がいいだろ?
桐島
調子に乗るなよ。立川
立川が鼻で笑った
立川
どうせお前も撃てねぇんだろ?
立川
銃を持たせる時点で、一体どんな信頼があったかは知らねぇが
立川
所詮は撃てもしない雑魚だ
桐島
非常時は別だ
桐島
先生と俺のどちらかの身が危うくなれば撃つ
桐島
そういう打ち合わせだ。
立川
ほう
立川
そういやお前、入島はどうした?
桐島
あぁ?
立川
あいつはお前のことが心配でここまでやったのによぉ
立川
お前はそんな自分思いな恋人を裏切るってか?
桐島の肩がプルプルと震えていた
立川
自分の中では更生したつもりかもしれねぇが
立川
実際は彼女の勇気さえも裏切ったゲス野郎なんだろ?
立川
どう顔向けするつもりだよw?
桐島
…………黙れ
立川
そんな事実を受け止めたくないならよ
立川
その拳銃でクソ教師の頭をぶち抜けよ
立川
選べ。桐島……!
桐島
……っ
桐島の歯ぎしりが響き渡る
桐島
死ぬのはてめぇだ……
桐島
立川っ!!!
蓮斗
やめろっ!桐島!
1発の銃声が響き渡った
桐島が手にしていた拳銃は地面に転がっている
犬山刑事
そこまでだ。君たち
立川
っ!
立川
警察……まさか1人で
ヒロキ
……よかった
事態の収束が見え、そっと肩を落とした
犬山刑事
署まで連行するぞ
犬山刑事
倉吉 蓮斗。
蓮斗
う…うぅ
酷く頭から出血して視界が歪んでいる
犬山刑事
見覚えがあるか?俺を
蓮斗
……っ
犬山刑事
こんな形で会えて残念だが、
犬山刑事
どうやら普通の事件ってわけでもなさそうだし、
犬山刑事
ゆっくり話を聞いてやるよ。
蓮斗
世話になります……
犬山刑事
ほら、肩貸してやる。
犬山刑事
(色々、聞くべきことがあるからな…)







