ある日、俺の目は急におかしくなった。
他人の顔に、なぜか『1』という数字が書いてある
竹田
(お、俺……どうしちゃったんだよ…!!)
竹田
(何だよこれ!!ストレスがたまりすぎたのかな…)
竹田
(病院に行ったって、どーせ相手にしてもらえるはずがない)
竹田
(仕方ないな……治るまでほっておこ)
けれど、おかしなことに、数字は『1』だけでなく、『4』とも書いてあるのをみた
竹田
(本当にヤバイぞ……! なんだよ!!『1』と『4』って…!!)
竹田
(はぁ〜……頭おかしくなりそう……)
竹田
(見えてんのは俺だけみたいだし…)
その日は、ずっと仕事帰中も、数字の事で頭がいっぱいだった。
プルルル〜 ガチャ
竹田
………………はい。
佐久間
はいじゃねぇよ!はいじゃ!
竹田
…………え?佐久間?何
佐久間
お前忘れたな!今日飲み会するって言ったろ!
竹田
あー……そーだっけ。ごめん…今行く
佐久間
ったく、すぐ来いよ
プープー
竹田
(佐久間に飲み会誘われてたの忘れてた…)
竹田
(こっちは今それどころじゃないんだよ………)
竹田
遅れてごめん
佐久間
やっと来たな!竹田!
竹田
わりぃーわりー…………
竹田
(……………………こいつ……『1』…じゃない………『4』だ……)
佐久間
ん?どした?
竹田
あ、え、あ、う、ううん、なんでも
佐久間
そ、じゃあ、今日お前の奢りでじゃんじゃん飲むぞ!
竹田
俺の奢りかよ
その後俺たちはなん時間も飲んだ
飲んで飲んで飲み続けた
そして、事件は起きた
〜家〜
プルルル
竹田
(誰だよこんな夜中に…)
ガチャ
竹田
はい…
友人
大変だ!!竹田!!
竹田
え?何が
友人
さ、佐久間が…!
竹田
………………………………は?
佐久間の死はあまりにも突然だった
こんな事が起こるなんて……
そして俺は、ふと思った
竹田
(もしかしてー……あの数字って………)
竹田
(生きる人と死ぬ人を意味するのか……!?)
竹田
(『1』は、生きる。『4』は死ぬ……)
竹田
(だから……佐久間の顔には『4』って書いてあったんだ…!)
竹田
(なら……俺がみた『4』って書いてあった人達は全員……)
それから俺は当分家に引きこもるようになった。
〜2ヶ月後〜
俺は、一度実家に帰る事になった。
竹田
(はぁ〜……やっぱり…まだ治ってないのか……)
竹田
(もう………精神的にも……無理だ……)
竹田
(いつになったら治るんだよ………)
ガタンゴトン
竹田
(電車来た…)
竹田
(………………………は?)
竹田
(なんだよこれ………)
俺は衝撃を受けた
なんと、電車に乗っている人達は、全員『1』でも『4』でもなかった。
竹田
(『5』………!?)
竹田
(なんでみんな『5』なんだよ!?)
竹田
(『5』って…どういう……)
バッ 俺はとっさに鏡を見た
竹田
(嘘だろ……俺も……)
竹田
(『5』だ……)
竹田
(『5』………………『5』………)
竹田
(………………………………もしかして…………『5』って………)
俺は顔が真っ青になった。
それもそうだ。だって、『5』は……
竹田
(殺……………される…………)







