ぶりっ子を成敗する方法 前編

ウチの学校にはアイドル的存在の人がいる

星野 光揮(ほしの こうき)君

女子に人気でモテモテ

光輝くんが朝教室に行くだけでも歓声が上がる

愛原 心瑠(あいはら ここる)ちゃん

男子に人気ですごいぶりっ子

女子には嫌われている

私は────・・・

高見原 凛音(たかみはら りんね)

自称学校一地味で、なんの取り柄もない

そして

光輝くんが好きだ

私はモテない

何故なら、愛想がないから

いわゆるコミュ障ってやつで

喋りかけられても上手く返せない

喋れても「はい」「いいえ」のどちらか

そんな私だからか喋りかけられない

あと目付きか？

怖いって保育園の時から言われてた

地味に傷ついてる

今日こそはと私は勇気を出して光輝くんの近くへ行く

あ、噛んだ…

死んだ、と私は確信した

こんな私でも笑いかけてくれた

私は光輝くんのこういう所に惹かれたのだろう

次は何だと思いながらそちらへ目を向ける

学校一のぶりっ子心瑠だ

皆の心の声が漏れている

心瑠に聞こえてるはずなのに表情1つ変えない

イヤ、良いじゃん別に

あんたら光輝くんの何なんだよ

私は心の中でグッと堪えた

次々に喧嘩する

私は止める勇気なんてなくて

ただ皆を見つめるだけだ

話し掛けられるなんて思ってもなかった

戸惑う私は口をぱくぱくさせる

いつものぶりっ子はどうした

と思うぐらい性格が違う

ただでさえ戸惑ってんのに追い討ちかけんなやバカ

と思いながら何を言えばいいか焦る

可愛い顔でとんでもない事を言うな

と冷静に考える

じゃ、と光輝くんの所へいった

私に飛びついてきたのは、親友の

果坂木 璃藍(かさかぎ りあい)ちゃん

私は心瑠に出来るわけないと心の底から思っている

何故なら

いつも大して重くない物を

「おっもぉい、持ってぇ」

とか、言っているからだ

そんな奴に殺されてたまるか

私は璃藍に当てられて少し焦った

流石親友！

と言って教室へ走って行ってしまった

璃藍ちゃんと私はクラスが別だ

少し寂しい笑

私が考えたぶりっ子を成敗する方法は

私が可愛くなって光輝くんに選ばれればアイツもちょっとは自信なくして

ぶりっ子を辞めるんじゃないかな？！

私はニコニコしながら教室へ入った

うわまたぶりっ子

まぁ、どんなムカつくことされても許すわ

明日には倍返しだかんな

普通に言えよ

分かんねえって

堂々と虐める宣言かよ

これ先生に言ったら1発だぞ