テラーノベル
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主。
主。
主。
主。
主。
Mz
Mz
Atの発言を聞いてびっくりするくらい 目をキラキラさせているTgを一旦スルーしてオレがAtにそう尋ねると、 彼はいつも通りのマイペースな調子でオレの疑問に答える
At
At
At
Mz
At
Mz
Mz
At
At
At
Mz
At
At
At
Mz
Atの意図を理解し始めたオレに彼は微笑み、こう続ける
At
At
Mz
At
At
Mz
Atは絶対に深い意味なくそう告げたとわかっているのに、 なぜかかあっと顔が赤くなってしまう自分を疑問に思ってると、 ニヤニヤしてるTgが目に入ってムカついた
Tg
Kty
At
彼はそこまでいうと、真っ赤になってるオレに気づいたのか 驚いたように色違いの綺麗な瞳を見開いた
At
Mz
それでも心配そうな表情が消えないAtを見かねたのか、 少し呆れた様子のKtyが何かを彼にコソコソと耳打ちした
なぜかそれにちょっと落ち着かない気持ちになっていると、 自分のしでかした爆弾発言を理解したのかAtが謝ってきた
At
At
また爆弾発言をしようとしたAtの頭を、Ktyがペシっと叩いた
Kty
Kty
At
Mz
Tg
Kty
Ktyの言葉でおとなしく静かになったAtと なぜか真っ赤になって目をぐるぐる回しているオレ、 ニヤニヤ笑いが止まらないTgにちょっと疲れた様子のKty
カオスな状況と未知の自分の感情にオレが混乱していると、 Ktyが今度はTgに声をかけた
Kty
Tg
Kty
Kty
Tg
Kty
無自覚にイチャイチャしながらハートを飛ばし合ってるKtyTgに Atは何かツッコミを入れようとしたが、 5分黙っててとKtyに言われたからなのかおとなしくしているのが面白かった
Mz
At
おそらくオレと同じようなことを考えているであろうAtと目が合い、 オレたちは顔を見合わせてくすくすと笑う
彼の綺麗な笑顔に胸がそわそわする理由はわからなかったが、 とりあえず今この瞬間が楽しいのでよしとすることにした
Atと約束した日の朝、オレが集合場所である広場に向かうと そこは何やら少しだけ普段と比べて騒がしかった
その辺の市民
その辺の市民
その辺の市民
その辺の市民
女性たちの熱烈な視線を追うと、そこには案の定というか、 本を読んでいるAtが噴水の縁に座っていた
At
Mz
Mz
おそらく少し前だったらオレは何も考えずに声をかけただろうが、 Atの魔法にかけてもらいながら美容というものを理解するにつれて オレに魔法をかけてくれる彼がいかに美青年なのかがわかるようになってきた
Atはちょっと光沢のある上品な白いシャツに濃紺のジャケット、 彼によく似合う細身のスラックスを着ており、 時計やベルトなんかの小物も統一感が半端ない
ばっちりオシャレしてきましたって感じじゃないのに自然に格好良くて、 彼の頭一つ抜けたセンスとその美意識によって選ばれた “彼に似合うもの”が計算と感覚のもとで彼の容姿を引き立てていた
Mz
Mz
あんな熱烈な視線を向けられている彼に 自分なんかが声をかけるのが恥ずかしくてなんとなく物陰に隠れていると、 向こうのほうからオレに声をかけてきた
At
Mz
At
Mz
Atに声をかけられたからだろうか、 広場にいるすべての女性の目線が自分に集中しててものすごく恥ずかしい
その辺の市民
その辺の市民
その辺の市民
その辺の市民
彼女たちが自分の方を見ながらヒソヒソ何かを話しているのはわかるが、 その内容までは全く聞こえないので不安になる
At
Mz
Mz
At
At
Mz
At
Atがオレの言葉にふはっ、と笑い声をこぼすと、 広場中の女性がざわめく
Mz
Mz
Mz
今しがた気がついたよくわからない自分に混乱していると、 Atが心配そうな顔で尋ねてきた
At
Mz
At
At
Mz
オレがAtの言葉にピシッと姿勢を正して 自分のコーデを見てもらおうとしていると、 何が面白かったのか彼は笑い出してしまった
Mz
At
At
Mz
オレが何日もかけて必死で選んだ服装は、 形がキレイな淡い色の少しラフなシャツとちょっとだけ挑戦してみた シンプルなネックレス、父親が昔よく履いていたレザーの靴だ
髪の毛やメイクも頑張って最善を尽くしたつもりだが、 やっぱり慣れないのでじっとみられるのは恥ずかしい
オレの頭からつま先まで一通り目を通したAtは、 うんうんと頷きながらアドバイスをしてくれた
At
At
At
Mz
At
At
Mz
At
At
Mz
寝癖が治しきれてなかったことを知って焦り始めたオレをみて 爆笑し始めたAtは笑顔でオレの寝癖を治してくれた
At
Mz
At
At
At
Mz
Mz
少しはにかみながらオレがそう靴に対して補足すると、 Atは少しだけ目を見開いた後にこりと優しく笑った
At
At
Mz
At
そう言いながら笑っているAtにオレも笑顔を返しながら、 オレたちは午前中に回る予定のマーケットに向けて歩き出した
その辺の市民
その辺の市民
その辺の市民
マーケットに到着すると、そこは人で賑わっていた
Mz
At
Mz
At
At
Mz
At
Mz
At
オレは思い浮かべた名前のわからない食べ物を、 一生懸命Atに説明しようと頭をフル回転させて口を開く
Mz
At
Mz
At
Mz
At
Mz
At
Mz
目を輝かせたオレにAtは笑いながら「もちろん」と答えると、 オレの手をぎゅっと握って歩き出した
Mz
At
Mz
At
At
At
Atがそう告げて手を離そうとしたのがなんだか無性に寂しくて、 オレはぎゅっと彼の手を握りしめてしまった
At
ちょっと頬を赤くしながら不思議そうに問い返したAtに、 オレは慌てて誰に対するものなのかわからない言い訳をした
Mz
Mz
At
At
Mz
お互いになんだかちょっとぎこちないのがおかしくて 二人でくすくす笑っているうちに、懐かしい香りがオレの鼻を掠めた
Mz
At
At
Atが指差した屋台に目線を向けると、 そこには思い出のおやつが売られていた
Mz
At
彼は笑顔でそう言うと、屋台に向かって歩いて店員のおじさんに声をかけた
At
屋台のおじさん
At
揚げドーナツの屋台にいるおじさんはおしゃべり好きなのか、 揚げドーナツを揚げながらAtに話しかけていた
屋台のおじさん
At
At
Atの冗談におじさんは大口を開けて快活に笑うと、 ニコニコしながらこんなことを聞いてきた
屋台のおじさん
At
Mz
屋台のおじさん
Mz
Mz
屋台のおじさん
At
オレとAtの言葉におじさんは少し驚いたあと、 にこりと優しく笑ってこんなふうに返してきた
屋台のおじさん
At
Mz
Mz
屋台のおじさん
屋台のおじさん
At
At
屋台のおじさん
恋人と言われて焦っているオレとAtに おじさんはなんだか生暖かい視線を向けると、 にこりと笑って揚げドーナツを二袋Atに手渡した
屋台のおじさん
屋台のおじさん
At
ニコニコと人のいい笑顔を浮かべながらオレたちに手を振ったおじさんに ぺこりと会釈をしながら屋台を後にしたオレとAtは、 近くのベンチに並んで座って揚げドーナツを食べた
Mz
Mz
At
Mz
At
オレの返事に目を細めて笑ったAtの笑顔に胸が高鳴って 揚げドーナツがさらに甘くなったように感じたが、 おそらくかけ砂糖のムラの問題だろうとあまり気にしなかった
Mz
その原因は味覚の成長なんかではなく甘い甘い恋の魔法なのだと オレが気がつくのは、もう少し先の話である
コメント
6件
ピギャャャャャャ模擬デートきたぁぁぁ!!もう終始ニヤニヤしてたw(親に引かれた)けちゃちぐもいい感じやーん😏両片思いって素晴らしい✨️私もあとまぜのデート見かけたい🤤美形すぎて気絶するかもwwカップルの雰囲気なんだろうな…尊い🫠いい感じに発展してて続きが気になるゥゥ
うぉぉぉぉぉぉ✨️ 待ってました!!模擬デート!! 美形2人がデートしてたら、 絶対ガン見しちゃう… 恋の魔法ってすごいね☆ ていうか、改めて、私と 結構かき方違うなーって思った! 虹椿ちゃんは、状況を説明 してるけど、私は、感情が入ってる 感じかも…? 私も次の話頑張る!! 次の話も楽しみです!!!