テラーノベル
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主。
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⚠️Atくんの元カノちゃん(モブ)が出てきます!!⚠️ 気軽な友達みたいな感じでどちらにも恋愛感情はありませんが、 異性の仲良い友人同士のノリなので (自分の異性のリア友とのノリを参考にしています) 普通にAtくんをいじったりもしており、人によっては無理かもです!! 苦手かなーという方はブラウザバックをしていただくか、 服屋の後のシーンをちゃちゃっと飛ばしちゃってください!! その女の子が出てくるシーンの次の画面切り替えより後には出てきません!! その女の子は今回しか出てこないのでそこに関してはご安心を!!
主。
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揚げドーナツを食べ終わったオレたちが商店通りで お互いに似合いそうなアクセサリーを選び合ったりしていると、 とある専門店の前でAtが足を止めた
At
Mz
その時、オレはあの夜会でPrが言っていたことを思い出す
Mz
Mz
どう対応したものだろうかと悩んでいると、 Atの方からぽつりとこんなお誘いをしてきた
At
Mz
At
文面だけ見ればこれは単なるお誘いに見えるが、 彼の瞳は少し揺れていて、声もかすかに震えている
そんなAtの姿を見て彼が勇気を出していることを察したオレの中に、 この提案を断ると言う選択肢は存在しなかった
Mz
At
At
オレの了承を得たAtは少しだけ安心したような表情をしており、 オレの選択肢は間違っていなかったという確信を得る
オレはちょっとだけ震えているAtの手をぎゅっと握って彼の手を引いた
At
Mz
At
オレは自分でやったくせに彼の手を強く握ってしまったことに バクバクと心臓を高鳴らせながら、おしゃれな布屋に入店した
Atと一緒に入店したその店はどうやら王都でも有数の大きい店らしく、 洋服の素材になりそうな膨大な種類の布から完成した洋服まで、 服飾関係の様々な商品が売られていた
おそらく幼い頃何度もこの店にきたことがあるのであろうAtは 一本も道も間違えずに洋服用の布が並ぶ棚まで向かうと、 遠い日々を懐かしむような優しい手つきでスッと目の前の生地を撫でた
At
彼は静かに呟くと、すうっと深呼吸をしてこんなことを口にした
At
Mz
At
Prが「Atはあの件がトラウマになっている」と言っていたから、 Atが自分からそのことを口にしたのには驚いた
オレが少し目を見開いてAtの顔を見ると、 彼の顔には戸惑いと苦しみとそれでも消せない服への愛が現れている
At
At
At
At
At
Mz
苦しそうに服づくりへの愛を吐露しているAtは、 そこまで言って息を詰まらせた
At
彼はオレに伝えようとしてくれている、 だけどおそらく彼の中ではまだその大好きな服づくりをやめた原因が 心の中で真っ黒な影を作って彼の言葉を止めているのだろう
大好きな布に触れているはずなのに苦しそうにしているAtに耐えられなくて、 オレはぎゅっと布の上にあるAtの手を優しく握った
Mz
At
Mz
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At
Mz
Mz
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At
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At
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At
Mz
Mz
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オレはニコッと笑顔を浮かべながら、Atの手をより強く握り、 その綺麗な顔を覗き込んだ
Mz
At
そうお礼を言いながら泣き笑いのような表情をするAtは本当に綺麗で、 なんだか同性なのにドキドキしてしまった
Mz
At
なぜか不思議そうな声を上げたAtに、 オレはこてんと首を傾げながら尋ねる
Mz
オレの顔を見てAtは少し笑うと、 大人びた微笑を浮かべながらよくわからないことを言った
At
Mz
オレの疑問に答えは返さないで、 ニコッと意味深に笑いながらオレの手を引いた
At
Mz
しーっと空いた方の手の人差し指を口元に添えるその仕草が あまりにも色っぽいものだから、心臓がバクバクと騒がしくなってしまった
Mz
At
At
Mz
服を作るのをやめたはずのAtのそんな発言に驚くが、 おそらく服を作るのではなくカーテンか何かに使うのだろうと結論づけて オレはAtに手を引かれながら服飾専門店を後にした
店から出てしばらく歩いていると、 向こうのほうから歩いてきた美人なお姉さんに話しかけられた
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
At
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
何やら楽しそうにAtと話している美人な女性に チリチリと胸が焦げ付くような気分になりながら、 オレはAtの服の裾をぎゅっと握って彼にその女性に尋ねる
Mz
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atとテンポよく漫才のようなやりとりをしている女性は、 オレの方を見ながら目をキラキラさせてオレに尋ねる
Atくんの元カノ(美人でいい人)
Mz
Mz
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
何かを言おうとした女性の頭を、Atがペシっとこの前のKtyのように叩いた
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
顔をひそめながらそういったAtにその女性は笑いながら、 自身の手首にあるおしゃれで女性らしい腕時計を見て 少し慌てた様子で続けた
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
そう叫んだ女性はニコニコ笑いながらオレとAtに手を振り、 集合場所に向かって走っていった
At
Atくんの元カノ(美人でいい人)
Atくんの元カノ(美人でいい人)
At
なんだかんだ仲のいい二人の会話と何も気にしてないような 気楽なAtの笑顔を見て、なぜかオレの胸はズキズキと痛くなる
Mz
Mz
そう考えるとオレには関係ないことなのに胸の奥が ぎゅっと痛くなって、心の中であの女の人に対する 「うらやましい」という感情がむくむくと大きくなる
そんなオレを見たAtが、少し驚いたように尋ねた
At
At
Mz
At
不安げな顔をしているAtにちゃんと理由を説明しなきゃと思うが、 それを素直に言うのはなんだか恥ずかしい気がして言葉にならない
Mz
オレの必死の誤魔化しに気づいているのか気づいていないのか、 Atはしばらく固まった後笑い出して、さっきあの女の人と話した時とは違う 完璧なかっこいい笑顔でオレの手を引いた
At
At
Mz
オレの前ではあんなふうに笑ってくれないんだ、だなんて 当たり前のことなのに、こんなに胸が苦しいのはどうしてだろうか
とはいえ、そんなことを考えても仕方ないので、 オレはAtに手を引かれながら彼のおすすめのお店へ向かった
背景真っ昼間ですが夕方だと思ってください!!(By主)
その後もAtといろんな店を回ったりいろんなものを食べたりして、 気づけば空はすっかり橙色に染まって夕方になっていた
At
Mz
Atはニコニコと笑いながら、模擬デートの総合評価をしてくれた
At
At
At
At
Mz
At
その後も彼はデートの評価をしてくれて、 オレはそのアドバイスや褒め言葉を素直に受け取る
At
Mz
At
そう言ってAtが歩き出したのがどうしても寂しくて、 オレは彼の腕をぎゅっと掴む
At
勝手に動いてしまった体に焦ったが、やってしまったものは 仕方ないのでオレは観念して少し俯きがちになりながらも 少し高いAtの顔をじっと見て、今の気持ちを素直に言った
Mz
Mz
目を見開いて固まったAtに、オレはへら、と笑いながらその腕を離す
Mz
Mz
気まずくなるのが嫌でオレが逃げようとすると、 彼はオレの手をぎゅっと掴んで普段より少しだけ低い声で言った
At
Mz
Atはにやりと妖艶な笑みを浮かべると、 オレの耳元で少しだけ甘く囁いた
悔しいけど、百点満点だよ。
Mz
At
At
Mz
At
At
Mz
At
At
Mz
At
At
At
なんだかいつものような優しい雰囲気ではなく、 欲しくてやまない誰かを口説くかのような雰囲気に驚くが、 オレはそんなAtに胸がドキドキして仕方がなかった
Mz
Atと一緒にいる時間を延長できてご機嫌なのと同時に 前を歩く彼の姿にドキドキしているオレがAtに案内されてたどり着いたのは、 とても綺麗な花畑だった
Mz
At
At
Mz
At
Atは優しい笑顔を浮かべながらそう答えて、 その言葉にどうしようもなく胸が締め付けられる心地がする
Mz
オレがそんな考え事をしている間にAtは周りの花を眺め、 そうだ、と何かを思いついたように言って近くの花を摘み始めた
器用に花同士を編みながら花の輪っかを作ったAtは、 それを嬉しそうにオレに見せる
Atが作った花の輪っかは、白とピンクと青と黄色の花と緑の葉っぱが 丁寧に編み込まれた花冠だった
Mz
At
Atはオレがこぼした感嘆の言葉に笑ってそう返すと、 その花冠をぽすんとオレの頭に置いた
Mz
At
Mz
急に花の名前を言い始めたAtにオレが驚いてると、 彼はそんなオレを楽しそうに眺めながら続ける
At
彼は花の色と名前を並べながらオレの花冠に 優しい手つきで触れており、そこでオレは彼は今 先ほどオレの頭に乗せた花冠に使った花について話しているのだと理解する
At
At
At
At
彼はその花選びに何か大切なものを詰め込んだかのように 柔らかい眼差しでオレと花冠を眺めており、 にこりと笑って少しだけ甘さのにじんだ声でこういった
At
Mz
恋人に向けるような甘い眼差しに直球で素直な褒め言葉、 オレの髪を撫でる優しい手つきに、心を直接くすぐられているような声
目の前の彼の全てに胸が高鳴って、心拍数が上がって、 オレの中でとある言葉が形となってオレの心の真ん中にストンと落ちてきた
Mz
Atのこと、好きなんだ。
その瞬間今までのAtに対するよくわからない自分に納得がいく
彼の隣にいても恥ずかしくないくらい綺麗になりたいと思ったり、 屋台のおじさんにからかわれたときに心臓がバクバクと高鳴ってしまったり、 Atの元カノだという女性と出会った時に心の奥がズキズキと痛んだり
ついさっきの「まだAtと一緒にいたい」だって、 考えてみれば恋の魔法の一部だった
At
どうやらオレはこの魔法使いに、 恋の魔法をかけられてしまったようだ
Mz
Mz
At
ふと空を見上げればそこに広がるのは太陽が沈んだ夜空で、 そろそろ帰らないといけないということがオレでもわかる
魔法というのは、いつかは必ず解けてしまうものなのだ
まるで、灰かぶり姫が参加した舞踏会で、 12時の鐘と同時に彼女の美しくなる魔法がパッと消えてしまうように。
At
Mz
あの日の夜会でAkが去った時のPrの感情がよくわかったオレは、 残り少ない彼と二人きりでデートができる魔法のような時間を 噛み締めながら、Atの手をぎゅっと握って美しい花畑を後にした
At
Mz
少しだけ寂しい夜の風が、オレたち二人の間を吹き抜けた
コメント
18件
尊すぎないか?え?模擬デート最高かよ!!!!!魔法使いも魔法にかかるっていう言い回しが好きすぎてもう天才すぎ😭どっちも恋の魔法にかかっちゃったんだね!?!?!?両片思いてぇてぇ🤤7話、8話今一緒に読んじゃうから3日連続投稿ってことだよね!?もうありがとうすぎるよ!椿ちゃんの作品が最近のモチベだから嬉しすぎるよぉぉぉぉ🥹
好き好き好き好き好き 好き好き好き好き好き!! 語彙力なさすぎる…尊死しちゃうよ… 模擬デート良いなぁ… atくん自身も魔法に かかってるとことか、 mzちが元カノとの会話でヤキモチ? 焼いてるとことか可愛すぎだろ…✨️ 反則です…!!! 2日連続投稿エグすぎ… 私にはできませんw 次回も楽しみに待っときまーす!!
これが尊いという事か…