昔から、強くなりたかった
財力はあったし勉強もできたし歌もギターも得意だった
だけど運動はできなかった
俺は俺が認めてもらえる世界にいるのが大好きで
だけどときどき我に帰ってしんどくなって
ああ、もう、自分がよくわからないな
そんなとき、芸能界にスカウトされた
ちろる
とあ
ちろる
とあ
知名度のない、活動もまだインターネットだけのアイドルグループ
俺は先生たちの許可を取ってふつうの高校に通いながら活動していた
そのうち軽い撮影とかをすることも増えてきて、楽しかったと思う
とあ
大人たちのそんな声を浴びて生きていた
とあ
とあ
とあ
とあ
とあ
とあ
とあ
ファンが応援してくれるのは嬉しかった
この活動は好きだった
好きだった、けど
ちろる
とあ
ちろる
とあ
ちろる
とあ
とあ
ちろる
とあ
ちろる
とあ
ちろる以外のメンバーが俺をよく思っていないことは知っていた
スタッフさんたちと話したあと、エントランスからロビーに行った
ちろる
とあ
ちろる
だいす
ちろる
くろす
あだ
とあ
ちろる
ちろる
だいす
あだ
ちろる
ちろる
くろす
ちろる
だいす
ちろる
だいす
だいす
あだ
くろす
あだ
たぶん
俺以外の4人は
とても、団結力があった。
とあ
とあ
それくらいしか思ってなくて、自分は冷静なんだと思った
だからライブに出られるとまだそのときは思っていた
とん、と肩に手が触れた
ちろる
ちろる
とあ
…その瞬間、全身に吐き気がした
ちろるが触れたところが異様に気持ち悪くて
とあ
ステージの上が、怖かった
みんなの視線が、怖かった。
とあ
結局、違約金やらなんやらを自分のバイトとかのお金から払って仕事はやめた
父が俺の味方をするわけもないのに、会社側はむしろ示談にしたがった
とあ
とあ
スカウトされたときは、自分のことを見てもらえたと思った
だけど契約書に名前を書くと、また世界は傾いた
とあ
ちろる
とあ
ちろる
ちろる
とあ
とあ
初めてちろるに、嘘をついた。
とあ
とあ
ちろる
最後にちょっとくらい傷ついて俺のこと存在として残して欲しくて
かわいげもなくダサいことをしてしまった。
コメント
8件
アイドルグループのセンターの子が主人公かー!!って思ったら予想以上に複雑だった……😰😰 とあくんの父親って芸能界関係のお偉いさんとかなのかな……??そしたらアイドルの自分を認めて欲しい!!って気持ちは出てくるよね…… ええ……ちろるくんはとあくんと一緒にいてめっちゃ良い子じゃん!優しいじゃん!って思ったらまさかの裏の顔がえげつない……💦最後にとあくんがちろるくんに言い返したのは最高((
うん…うん……?まずちろるってどなた………? この子は完璧じゃないけど親の権力財力とかで認められ褒め称えられる空間があって、でもそれが現実逃避だってことに気づいていて悩んでる…みたいな感じなのかな…次の話が気になるのでとりあえずいってきます