仕事が終わり、いつもの満員電車で家へと帰る。
何とかつり革に掴まり立っていると、彼女からLINEが来た。
彼女
今すぐこっちに来て。
僕
(お、僕も会いたいと思っていたところだ。)
僕
(次はちょうど彼女の住む駅だし、返信打たずに、直接家に行って驚かせてやろう)
僕は次の駅で電車を降りると、
彼女の住むアパートへと向かった。
僕
(次の角を曲がると彼女のアパートだ。)
僕
(突然ピンポンを押したら驚くだろうな。)
僕
(あれ...?アパートの周りになんだか人だかりがができている。)
僕
(よく見ると彼女の部屋の前に立ち入り禁止のテープが貼っていて、警察の姿もあった。)
僕
「すみません!ここで何かあったんですか!?」
警察
「森岡さんのお知り合いの方ですか?彼女、今日の夕方に亡くなったんです。)」
警察
「遺書もありますし不振な点も無いですし、状況から見ても自殺に間違いありませんね。」
僕
(...そんなバカな。だってほんの数分前に彼女からLINEがきている。
意味が全くわからない...)
僕
(もしかすると、彼女の魂が僕にLINEを送って
僕
自分の死を伝えたかったということなんじゃないだろうか...?)
僕
(そうとしか考えられない。)
僕
(でもなんで自殺なんて...
僕
先週会った時には特におかしな様子はなかったのに...)
僕は深い悲しみと混乱に襲われながら、
僕はフラフラと街を歩いていた。
そして、駅前の交差点に差し掛かった時、
僕の携帯が鳴った。
彼女
今すぐこっちに来て。
僕
(彼女からのLINEだ...)
僕
(一体どういう事なんだ?)
僕は怖さよりも真実を知りたいという気持ちが勝ち、
返信した。
僕
どうしたの?いまどこにいるの?
彼女
今すぐこっちに来て。
おかしなことに、こちらからのメッセージには
『既読』が一切ついていない。
彼女
今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。今すぐこっちに来て。
僕
...そうか、1人で寂しいんだね。
僕
今からそっちに行くね。
僕はそう返信すると、赤信号の交差点へと1歩踏み出した。
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