莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
優月
優月
あぁこの子
本当に分かってないんだ
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
優月はハッとした顔をして鳳来のみんなを見たのに、気付かないふりをした
優月
優月
ねぇ、今ならまだやり直せるでしょ?
それで同じことを繰り返すのはやめようよ
これ以上、自分を貶めてなんの意味があるの?
莉子
莉子
莉子
莉子
これからもそんな過ちを繰り返して生きていくの?
優月
優月
優月
ねぇもうさ、分かってよ 認めてよ
子供みたいなばかな言い訳をするのは、終わりにしてよ
私の目から涙が勝手にでて
静かに頬を伝ってコンクリートに染みを作った
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
優月
莉子
莉子
優月
優月はへたりと床に座り込む
そして片方の目から涙をポタリと流した
そう二度とこんなことはしないでね
私は自分の頬を伝う涙をぬぐる
目の前にいる優月を許すことなんで絶対にできない
今もそしてこれからも大っ嫌いだけど
それでもほんと少しだけ
よかったって思った
そして優月を見下ろしていると春樹たちが優月の前にたった
そしてみんなしてわたしに頭を下げて
春樹
そういった
目の前にいる最低な彼らは私を見つめる
私がどう返答するかなんてわかってるくせに
…目が合えば彼らが考えていることなんてすぐ分かっちゃって
伊達に仲間やってただけあったなぁ
なんて考える
目の奥が熱くなって大粒の涙が頬を伝ってポツリ、ポツリと落ちる
でもそんなの気にならなかった
春樹たちは私を裏切った。 だかや今度は私に捨てさせてくれるんでしょう?
鳳来のみんなを
全部、全部ぶつけてやろう
だってそれが彼らのお望みだから
心残りがないように
大っ嫌いなあんた達も私も前に進めるように
もう間違った道に進まないように
私は腕に力を込める
そしてヒュッと手を振りあげて
パチン!!
1人ずつみんなの頬を叩いた
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
涙は止まらなかったけど大声でちゃんと言いきった
みんなは穏やかな表情で私を見ている
でも彼らのシナリオ通りに進むのはなんか嫌だから
莉子
と、また口を開いた
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
ごめんね
本当だったら私にボロくそ言われてスッキリするはずだったんだろうけど
そうはさせない。 せめてもの私の嫌がらせ
莉子
莉子
莉子
莉子
莉子
笑顔をつくってそう言えば直樹が悔しそうに、でもどこかスッキリしたように目を潤ませながら
直樹
直樹
そう呟いた
莉子
なんて笑っていえばため息をつかれた
と、春樹が私の耳についてるピアスを指さして
春樹
春樹
と言った
莉子
どういうことか分からずキョトンとして尋ねる
翔に貰ったピアスのこと?
春樹
莉子
莉子
春樹
からかってくるようなその口調に少しカチンとくる
莉子
莉子
和樹
直樹
莉子
なんだかんだ言い合いしながら
赤い薔薇と青い薔薇の花言葉をきいて
私が目を見開いたとき
遠くの方からバイクのエンジン音が沢山聞こえて
その音は確実に大きくなってきて
ガッシャーン
半開きだったシャッターがふっとび
紫蘭のみんな(下っ端)
なんて大の大人たちが叫びながらバイクのまま倉庫に乗り込んできた
莉子
あまりのバカさ加減に鳳来も私も優月も口あんぐり
流石に幹部のみんなは外にバイクを止めてきたみたいであとからゆっくり来たけど
みんなやっとバイクからおりて私の事ろに来たかと思えば
紫蘭のみんな(下っ端)
と、ばかみたいに突っ走ったこと言い放った
ばかした。 あの時の会話を私は聞いてたのにさっさと帰らないでここに長居しちゃってたから
待ちきれなくてきちゃったのかな
でも大の大人たちがこんなことするなんて全くの予想外
思わず口元がゆるんじゃう
莉子
莉子
莉子
私一人笑いまくっているとみんなぽかんと私を見る
紫蘭のみんな(下っ端)
春樹
春樹
春樹
雅人
莉子
紫蘭のみんな(下っ端)
紫蘭のみんな(下っ端)
春樹
莉子
莉子
莉子
紫蘭のみんな(下っ端)
紫蘭のみんな(下っ端)
はぁ、このおバカな脳みそには何が詰まってるのよ
莉子
莉子
紫蘭のみんな(下っ端)
莉子
莉子
莉子
紫蘭のみんな(下っ端)
莉子
なんかちっさな子供をあやしてる気分だけど
私より5歳も上の人達なんだよなぁ
健さん
健さん
莉子
ひより
ひより
莉子
紫蘭のみんな(下っ端)
みんなが一斉に翔に問いかけると耳まで赤くした翔が
翔
と、焦ったようにしているのが面白くて
笑いながら涙を吹いてみていた
ねぇ翔。 このピアスの意味がもし花言葉なら少しは期待してもいい…かな?
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続きが気になる〜!