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レオン
あー疲れた
アルファ
おい、そんなんで疲れてたらついてこれないぞ
レオン
へいへい
アルファ
なあ、あとどれくらいだと思う？
レオン
んー…軽く1時間くらい？
レオン
なんでだ？
アルファ
いや…この森デカすぎないか
レオン
まあ、通称「始まりの森」だからな
レオン
むしろ本当だったらもっとゆっくり魔物を倒してちょっとずつレベル上げってことだろ
アルファ
マジか
アルファ
もう片付けたしほぼいないな
レオン
だな
レオン
割ときちーし体力つくわー
アルファ
少し休んだらすぐ行くぞ
レオン
マジかよもうちょっと休もうぜ
アルファ
拒否権はない
レオン
何様なんだよめんどくせえ
アルファ
勇者様だ
アルファ
…だが
アルファ
一晩だけなら休んでもいい
レオン
うおお！やっと寝れる！！
アルファ
そういえば仮眠しかしていなかったな
アルファ
（私には必要ないが）
深夜、レオンの就寝後
…おい
何の用だ、勇者よ
アルファ
…別に
アルファ
この国について聞きに来ただけだ
何のことだ
アルファ
この国は…どこにある？
アルファ
シャベリアから近いか？
…さあな
アルファ
答えろ
お前に私を脅せるほどの力はあるのか？
アルファ
…私は━━━
お前が此処に来たのは偶然で
私が此処に来たのも偶然だ
そう言うと王は初めてポーカーフェイスを崩し、困った様な笑顔でこう言った
私は王だが、何も知らないんだ
アルファ
…そうか
有無を言わせぬ圧力と
その王の触れられない雰囲気は
確かに本物だった
アルファ
…質問を変える
アルファ
勇者の…存在意義は？
…国の平和を守るためだ
アルファ
それだけか？
…そう、だ
アルファ
（…何かある）
私は直感的にそう感じた
だが私にはこれ以上踏み込む勇気がなかった
私がそこへ帰ったときだった
レオン
…おい
レオン
今のは何だよ
アルファ
…っ！？
レオンに、見られてしまった
瞬間移動を
アルファ
…な、んのことだ
レオン
今の移動方法は魔法だろ？
レオン
何度も本で読んだ
アルファ
…さあ
レオン
答えろ！！
レオンが私に剣を向ける
アルファ
（…ああ、面倒だ）
アルファ
（どうして仲間にしたんだったか…）
アルファ
なんで勇者なんか…
レオン
あ？
アルファ
何でもいいだろ！！！
アルファ
私だってもう魔法が使えるから、なんて一目置かれたくない！！
アルファ
お前らはなんでいつも私に勝手な期待をして裏切られたなんて言うんだ…！
レオン
何の話だよ
アルファ
お前で私に勝てると思うか？
アルファ
まともに戦ったら必ず負けるぞ！！
レオン
ああ…そうだな
レオン
まともに、戦ったらな
アルファ
…は？
レオン
お前、忘れてねーか？
レオン
俺は今日3刀流を極めてたんだ
アルファ
それがどうし…
アルファ
！
アルファ
お前、私の剣をどこに━━━
顎で私の真上を指すレオンにハッとする
アルファ
…くそっ！
ブワッと魔力の波動が動く
そうして剣はピタッと私の真上で止まる
レオン
…もう言い逃れできねーよな？
レオン
本当のこと…教えてくれよ
アルファ
…え？
レオン
知り合って、ずっと何かを隠してるんだろうと思ってた
レオン
だけど…俺は、仲間なんだろ？
アルファ
な…っ
レオン
だったら教えてくれよ！
レオン
アルファは俺のこと信じてないと思うけど
レオン
俺は…俺は！
レオン
あのとき…救済者のアルファが
レオン
助けてくれたアルファがカッコいいって思ったんだよ！
レオン
だから、お前の言う事だけ信じる
レオン
レオン
…教えてくれないか？魔力について
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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