カナウ
今日から二学期が始まる。
夏休みに比べればマシな暑さになったが、まだまだ夏服の出番だ。
叶羽(かなう)はセーラー服の襟を元気に翻しつつ、いつもと同じ通学路を歩いた。
カナウ
─ドンッ。
カナウ
曲がり角でぶつかってしまった相手に、叶羽はすぐ頭を下げる。
ヒスイ
ぶつかった相手は軽く会釈をすると、また歩いていった。
カナウ
すらりと背の高い、サイドテールの女の子。綺麗な人だった。
ただ、この辺であんな子は見たことがない。だが不思議なことに、
彼女は錦緋(にしきび)高校の制服を着ていた。
カナウ
ますます疑問が浮かんだが、考えていると遅刻しそうだ。叶羽は先を急いだ。
ホノカ
カナウ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
カナウ
カナウ
カナウ
流石は学年一の情報網。
“錦緋インターネット”のあだ名は伊達じゃない。
コトハ
カナウ
コトハ
カナウ
コトハ
カナウ
ホノカ
ホノカ
コトハ
コトハ
カナウ
ミナミ
後ろから聞き慣れた声が聞こえ、叶羽が振り向く。
カナウ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
─ガラガラッ
先生
先生
ミナミ
コトハ
ミナミ
ホノカ
ミナミ
カナウ
先生
先生
二度目の指示が飛び、皆が渋々席に着く。
落ち着いたクラスを見渡してから、先生が話し始めた。
先生
先生
先生
途端にざわつく教室。
カナウ
先生
先生がパンパンと手を叩く。
先生
皆が息を飲んだ……すると、
ガラッ
教室の扉が開いた。
一瞬静かになったと思いきや、
みんな
みんな
みんな
みんな
一気に賑やかさを取り戻す。
先生
先生が何度目かの注意を飛ばす。
先生
先生
先生
ヒスイ
ヒスイ
カナウ
どこかで……
カナウ
カナウ
先生
カナウ
カナウ
カナウ
カナウ
ヒスイ
みんな
先生
先生
先生
先生
先生
先生
ヒスイ
カナウ
先生
カナウ
叶羽が手招きすると、
それに気づいた翡翠が、こちらへ歩いてきた。
カナウ
ヒスイ
ヒスイ
カナウ
カナウ
ヒスイ
カナウ
先生
先生
先生が去った後の教室では、
早速、翡翠の周りに人だかりが出来ていた。
みんな
みんな
みんな
みんな
みんな
みんな
ヒスイ
ヒスイ
カナウ
カナウ
みんな
みんな
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
一旦、翡翠の周りが落ち着いたのを確認して、
叶羽が再び声をかけた。
カナウ
ヒスイ
カナウ
そこまで言いかけ、
カナウ
背中になにかがのしかかった。
カナウ
ホノカ
のしかかった主は帆乃香だったらしく、
「重い」と言われた帆乃香は、不服そうに頬を膨らませた。
ミナミ
ミナミ
ミナミ
コトハ
コトハ
カナウ
ヒスイ
ヒスイ
コトハ
琴葉に聞かれ、翡翠はコクンと頷いた。
コトハ
コトハ
コトハ
ヒスイ
ヒスイ
そんなこんなで談笑中、
とある話題を持ち出したのは、帆乃香だった。
ホノカ
ホノカ
ホノカ
カナウ
カナウ
…というか、
何故そんな、次から次へと話題が出てくるのだろうか…。
ホノカ
コトハ
コトハ
怖いモノ好きな琴葉が、真っ先に食いつく。
ホノカ
ホノカ
ホノカ
コトハ
コトハ
ホノカ
コトハ
コトハ
琴葉が「はいはーい!」と元気に手を上げる…
─とは逆に、
ミナミ
ミナミ
怖いモノ嫌いな心海は、ソッコーで激しく反対した。
ひたすら前のめりで、手を挙げたり飛び跳ねたりするのと、
もげるほどに激しく、横に首を振るのと…
…傍から見れば、変人奇人の集まりでしかない。
ホノカ
ホノカ
ホノカ
カナウ
コトハ
カナウ
カナウ
カナウ
ホノカ
ホノカ
ミナミ
カナウ
コトハ
コトハ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ヒスイ
ヒスイ
ホノカ
コトハ
ヒスイ
コトハ
ミナミ
ヒスイ
ヒスイ
ホノカ
ミナミ
ミナミ
コメント
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あ、ごめん 読み直していいね連打してたら押しちゃった笑笑笑笑笑笑笑笑

かあ