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探偵社での新しい生活が始まった
乱歩さんが私が自分を失わないための手助けを彼なりの方法で形にし始めた
乱歩
デスクに置かれたラムネの瓶を弄びながら乱歩さんがふと呟いた
私の異能『昨日までの追憶』他人の記憶を視覚化する代償として私自身の記憶が砂のように零れ落ちていく
凛
乱歩
乱歩
彼は椅子を回して私と向き合うと無造作に一冊の分厚いノートを差し出した
乱歩
乱歩
乱歩さんの言葉は圧倒的な肯定と相棒としての深い信頼だった
凛
凛
不安で震える私の指先に乱歩さんはそっと自分の指を重ねた
それは暗闇を歩くための道標のような確かな熱だった
乱歩
乱歩
彼はそう云っていつものように不敵に笑った
私が異能を使うことを彼は止めない
それが私の意思であり私がここで誰かの役に立ちたいと願う理由だと知っているからだ
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩さんの背中を追いながら私は胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた
消えていく過去を嘆くより今この瞬間、私のことを呼んでくれる人がいること
自分の断片が消えていく恐怖は彼の「覚えている」という静かな約束によって少しずつ凪いでいくのだった
ひよこ豆☔🐬
ひよこ豆☔🐬