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先輩、いつになったらキスしてくれますか？

第1話 - 絶縁

2020年03月05日

#恋愛

#年上の人

#彼氏

#人気者の彼

#キス

KANA0609

花奏

春樹先輩が･･･好き

姫佳

･･･は?

花奏

ごめんね、姫佳

花奏

実は･･･

姫佳

聞きたくない

花奏

･･･え？

姫佳

花奏、私が春樹先輩のこと好きだって知ってるよね？

花奏

･･･うん

花奏

でも･･･自分の気持ち･･･消せなくて

姫佳

嘘だ･･･私の恋を手伝うつもりなんて最初から1ミリもなかったってことでしょ?!

花奏

違っ･･･

姫佳

何が違うの?!

姫佳

あぁ、私が今までずっと思ってたこと、知らないんでしょ

姫佳

私ね･･･周りからいつも完璧なあんたと比べられてた

姫佳

それでも･･･友達だから一緒にいようと思った

姫佳

自分の悔しい気持ちを押さえつけて。

姫佳

それなのに･･･

姫佳

自分の気持ち消せない？

姫佳

ふざけんなっ！

姫佳

私が今まで我慢してきたのはなんだったの?!

花奏

姫佳･･･

花奏

本当にごめ･･･

姫佳

喋らないでよ

姫佳

二度と･･･私の目の前に現れないで

中一からの親友だった姫佳には、こうして高一に絶縁された

姫佳には言えなかったけど、中一の頃からずっと2つ上の春樹先輩が好き

だけど親友の姫佳も春樹先輩に恋をして･･･

まぁ、春樹先輩は学園のアイドル的な存在だから、当たり前のことなのかもしれない･･･

私は告白をしたい

けど･･･

姫佳とのこともあるし、それに･･･

春樹先輩に告白なんて、身の程知らずなのは痛いほど知ってる

花奏

姫佳･･･

花奏

春樹先輩･･･

花奏

姫佳！

花奏

今日、高校で･･･ごめんね

花奏

本当に本当にごめん

花奏

もしもし？

花奏

姫佳？

花奏

（もしかして･･･）

花奏

（ブロックされてる?!）

花奏

はぁ･･･

花奏

なんでこんなことに･･･

何よりも驚いたのが、周りが私と姫佳が比べられてしまっていたということ。

私のどこに、姫佳よりもいい所があるというのだろうか

私のせいで･･･私のせいで姫佳は傷付いた

何とかしたい

だけど･･･

花奏

何をしたらいいのか、分からないよ･･･

奏音

どうした、悩み事か

花奏

あ、お兄ちゃん･･･。

奏音

高校でなんかあったのか〜？

奏音

あ！もしや、恋の悩み、とか･･･？

花奏

･･･ちょっとだけ関係してる

奏音

お兄ちゃん、聞いてあげることしか出来ないけど、話してくれ

奏音

なんか･･･すこぉしだけならアドバイス出来るかもしんねぇし

花奏

･･･いいよ

花奏

あのね、私が中一の時に仲良くなった、姫佳いるでしょ？

奏音

あぁ、神代姫佳ちゃんね

花奏

そう

花奏

あの子と･･･好きな子が被っちゃったの

奏音

･･･それだけ？

花奏

違うよ

花奏

それで･･･私は中一の時から片思いしてて、姫佳は･･･中二の後半頃に好きになったんだけど

花奏

私は中二の時にまだ姫佳に話してなくて

花奏

姫佳の方が先に私に打ち明けてきて

花奏

協力して欲しいって言われたの

花奏

その時私はいいよって言っちゃったの。

花奏

自分も好きなんだって言えずにね

奏音

･･･まぁ、ちょっと言いずらいかもな

花奏

うんそれでね

花奏

今日、頑張って打ち明けたんだけど･･･そしたら姫佳が怒って

花奏

私が気持ち消せなくなっちゃって〜みたいに言ったら

花奏

姫佳が前から周りから私と姫佳が比べられてたらしくて、それを我慢してきたのはなんだったの?!って･･･

花奏

それで二度と目の前に現れないでって言われちゃった

奏音

･･･そうか

奏音

じゃあさ、その子に頑張って直接話しかけて土下座したら気持ち、伝わるかもしれねぇぞ

奏音

仲直り出来るかも

花奏

･･･れ･･･

奏音

ん？

花奏

そ･･･

花奏

れ･･･

花奏

それ･･･いいね！

花奏

明日、土下座して自分の気持ちを伝えてくる

奏音

あぁ。そうしな。またなんかあったら言えよ〜

花奏

うん！お兄ちゃん、ありがとう

奏音

･･･うん。頑張れよ

奏音

（花奏は･･･まさか兄の俺が妹のお前を好きだなんて思わないよな･･･）

花奏

はぁ･･･

花奏

高校、行きたくないなぁ･･･

いつもなら姫佳やクラスメイトに会うのが楽しみで、春樹先輩を眺めるのも好きだった

だけど･･･

今はただ不安しかない

花奏

でも･･･姫佳に言わきゃ

花奏

折角お兄ちゃんにアドバイス貰ったし、頑張らなきゃ

私は重たい足を動かして、高校までの道を急いだ

花奏

ひ、姫佳･･･っ!!

姫佳

あー優紗先輩じゃないですか〜お久しぶりです

優紗

久しぶり〜！って、昨日も会ったでしょ笑

優紗

･･･この子、お友達?

うん

そう、姫佳は答えてくれると思った

でも･･･

姫佳

え〜こんな地味で裏切り者が友達なわけないじゃないですか〜

私は耳を疑った

姫佳はさらに私のことを横目で睨んできた

花奏

姫佳･･･？

花奏

私達･･･友達、でしょ･･･？

姫佳

冗談はやめて

姫佳

あんたは私を裏切ったでしょ?

姫佳

友達づらしないでよ

花奏

･･･！

やっぱりあれは

喧嘩じゃなくて

絶縁だったんだ･･･

優紗

（･･･？この2人、何があったんだ??）

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KANA0609

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