テラーノベル
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夜。主人公はベットの上で、スマホを握ったまま動けずにいた。
クラスのクラスLINEの画面には、まだ残っている。
紗奈
既読1
誰も既読をつけない。誰も返信しない。
クラスLINEは、まるで時間が止まったみたいに静かだった。
主人公はスマホを閉じようとする。
その時、画面に小さな通知が出た。
「送信履歴」
見慣れない表示だった。
主人公は首をかしげながら、それをタップする。
すると画面が切り替わった。
そこには、これまでクラスLINEに送られてきた紗奈のメッセージの一覧が表示されていた。
「覚えてる?」 「私、落ちたんじゃないよ」 「どうして誰も止めなかったの?」 「見てたよね?」
主人公の背中に冷たい汗が流れる。
そのメッセージの横に、小さく表示されている文字。
送信者:あなた
一瞬、意味がわからなかった。
もう一度目をこらして見る。
でも、何度見ても同じだった。
紗奈のアカウントから送られていたメッセージは--
全部。主人公のスマホから送られていた。
主人公の呼吸が浅くなる。そんなはずない。
自分は、送っていない。
なのに、履歴にははっきり残っている。
送信時間。送信端末。
全て主人公のスマホ。
その瞬間。ピロン。
スマホが震えた。新しい通知。
画面を見る。クラスLINE。
送信者は--
紗奈。
ゆっくりトークを開く。
新しいメッセージが表示されていた。
紗奈
主人公の手が震える。そのメッセージの下に、静かに表示される。
既読1
その瞬間。主人公のスマホのキーボードが、勝手に動き出した。
打たれていく文字。
主人公
送信
既読1
〜完結〜