昴
昴
昴
バタン
莉子
ここに監禁されてどれくらいたっただろう
私はまた感情を無くしてしまった
…いや、苦しみたくないから感情がない方が楽だから
自分で捨てた
そして莉乃にも傷ついてほしくなかったから莉乃を心のなかに封じ込めた
もう誰も助けてくれない
初めて監禁された時もこんな感じだったなぁ
そんなことを思いながらぼんやりと思い出した
私が封印していた過去の続き
私の最も深くにある傷を
過去
昴
莉子
莉子
莉子
昴
狂ってる。 直感でそう思った
と、とにかくここから逃げなきゃ。 そう思い昴くんがこっちに来るのを利用してドアに近づいて咄嗟にドアを開けた
が
パシッ!
莉子
昴
昴
昴
私の腕を昴くんの手が掴む
莉子
莉子
莉子
私が真剣に言ってるのにフッと笑う昴くん
昴
昴
莉子
昴
昴
昴
莉子
昴
初めは唐突にこんなこと言っているんだと思っていたけど、そんなこと無かったんだ
おじさん達も私達もみんな昴くんの手のひらの上で踊らされていたんだ
危険なはずなのに何故か冷静な私の頭
昴
昴
昴
腕を引っ張られドアの鍵が閉められる
そしてドサッと何故かベットに倒されていた
莉子
昴
昴
莉子
昴
昴
莉子
さすがに子供の作り方なんて中学生だから分かっている
わかっているからこそこの人が言ってることがどれだけおかしい事なのかすごく分かる
莉子
昴
冗談だと信じたかった。 でもこの人は本気みたいで私を押さえつけて
首筋に顔を埋める
莉子
莉子
莉子
でもそんな抵抗なんて年上の男の人になんて聞くはずもなく
昴
ビクッ
莉子
それから私は昴くんのされるがままになっていた
そして最後まで終わらせた昴くんは泣いている私の頭を撫でどこかえ行ってしまった
莉子
そんな私は心のダメージが大きすぎること。それとまだ体に残っているあの感覚
それが気持ち悪くてこの部屋の全てが汚く気持ち悪く見えて部屋から出ようと扉に手をかけた
ガタンツ
莉子
何故か開かなくなっていた。 昴くんが外側に別の鍵をしかけたんだと思う
莉子
本当に私はこの部屋から出れなくなってしまったのだ
それからは地獄のような毎日だった。
昴くんと朝ごはんを食べ、そのあとは昴くんは昼ご飯を部屋に置いて学校にいき帰ってきて一緒にお風呂に入り一緒に夕ご飯を食べて
そして夜になると一晩中私を容赦なく食べる
そんな日々が続く
でもそんな生活が続いたある日
机の引き出しに閉まっているスマホの存在に気づいて
唯一この状況をどうにかしてくるんじゃないかってら想いを込めて
ひよりちゃんに電話した
ひより
ひより
莉子
莉子
ひより
ひより
ひより
莉子
莉子
ひより
莉子
莉子
莉子
ひより
ひより
ひより
莉子
それから数分もしないうちにひよりちゃんと
当時から付き合っていた健さんたちが助けに来てくれて
私はあの部屋から出られた
そのことを知ったおじさんたちは、昴くんを無理やりに外国に留学させ
私はひよりちゃんの家に引き取られた
そしてそのひよりちゃんの家から近かった学校が今の学校で
そこで私は鳳来のみんなに出会った
なのに。なんで私はまた戻ってきてしまったんだろう
あの地獄の生活に
莉子
莉子
感情なんて捨てたはずなのに目から溢れ出す涙
だれも助けてくれるわけないのに
翔くんから貰ったあのピアスを握りしめて
静かに部屋で泣いて泣いて…
こんな時に浮かぶのは翔くんのことばかり
何故だろう
ピアスを見ながら考える
どんな事があっても周りに流されず私を信じ続けてくれた
そんな彼を見ている私は心の中でなにかがあらわれていた
でもそれはなに?
あの暖かくて幸せになれる気持ちは
ひより
なぜか前にひよりちゃんが言っていたことが頭に浮かぶ
莉子
莉子
コメント
3件
続き早くみたいです!楽しみ!
今回も面白かったです! 莉子…どうなるのかな
続きが楽しみ!!