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広間

京極正宗

はぁ…はぁ…ゴホッ

京極が先程の対戦を終え息を荒げて広間に到着すると、第1ラウンド終了後とはまた変わった、異様な空気に包まれていた

神聖r.

あ、京極君

京極正宗

あら、神聖ローマさん
私に何かご用かしら?

そんな中、エレベーターで誰とも対戦せずに広間でずっと待機していた神聖ローマだけは変わらなかった

神聖r.

なんだか…第2ラウンドで相当なダメージが入ったように見えないか?

辺りを見渡すと、幼児退行した大男にどこか一点を見つめる仲間、震えたまま白旗を握りしめる青年がいた

京極正宗

ええ、そうですわね

京極正宗

一体どうしてしまったのかしら…

再度彼らに目をやると、相変わらずそのままの様子だった

神聖r.

ところで、京極君は大丈夫なのかい?

京極正宗

大丈夫…って、何がです?

神聖r.

メンタル面とか体力面とか、その辺

京極正宗

あ〜

京極は少し考えた後、話した

京極正宗

概ね大丈夫ですわ

神聖r.

概ね?

京極正宗

ええ、やはり罪の無い方の命を奪うのは胸が苦しくなりますわ……

京極正宗

体力的には戦闘には慣れていますし、問題無いのですが…精神的には少し…

申し訳なさそうに目を逸らすと、神聖ローマは小さい体ながらも寄り添った

神聖r.

あまり溜め込みすぎないように、な

神聖r.

溜め込みすぎたらきっと君もああいう風になる

神聖r.

一度ヒビの入った心は修復に時間がかかる上、完全に元に戻すことは不可能

神聖r.

既にヒビは多少入っているだろうが、これからが一番大事だ

そうこう話している内に再びモニターにノイズが走り、ゲームマスターが現れた

ゲームマスター

やはり随分と人数が減ってここも無駄に広く感じるな

神聖r.

減らしたのはお前だろう?
おかげで皆壊れちまったじゃないか

京極正宗

そうよ、本当に何が目的でして?

ゲームマスター

まあ、とにかくお前らには第3ラウンドも頑張ってもらう

京極正宗

無視は良くないですわ

ゲームマスターはそれでも無視して続けた

ゲームマスター

第3ラウンドも1人余るからエレベーターを採用する

ゲームマスター

対戦表はモニターに映した
見たらさっさと3階に上がれ

前回同様、モニターの端にはタイマーが付いていた

しかし今回は30秒ほど延びていた

ゲームマスター

人数も少ないしエレベーターの使用を許可する

ゲームマスター

自分で動けなさそうな奴らは京極と神聖ローマで手分けして運んでやれ

ゲームマスター

今回対戦しないイヴァンは動かさなくて良い

京極と神聖ローマは一点を見つめてばかりの日向と震え続けるフェリシアーノの元へ歩こうとした

しかし、二人とも自力で立ち上がったり壁を伝ったりして、エレベーターへと歩いていった

神聖r.

大丈夫か…?あの二人

京極正宗

倒れていないことを願うしかないわね

京極正宗

……というか、イヴァンさんを置いていくのもなんだか気が引けますわ

イヴァンは壁にもたれかかり、すやすやと眠っている

どうしようもなく悔しい気持ちに襲われたが、タイムリミットも近づいているため、二人は仕方なく3階へと上がった

推し(&その他周辺キャラなど)を集めてデスゲームしてみた

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