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幼女
太陽みたいなあどけない笑顔で、 分厚い熱々ホットケーキに ぱくつく幼女。
マキリ
幼女
作ってみたのは、 昔ながらのレトロ喫茶店っぽい 厚さ3cm弱のホットケーキ。
焼き立てに木苺ジャムとバターを のせてみたんだけど、 喜んでくれてよかったよ。
スライム
スライムは、幼女の隣で おとなしく様子を見守っている。
マキリ
私は一応、 しばらくはスライムを 警戒してた。
だけど、さっきの一件以降 私を襲ってくる気配は ないんだよね…
…ま、さっきも この子を守ろうとしてた だけみたいだし、
普通にしてれば 襲われないと思って よさそうだな!
幼女
幼女
11枚目のホットケーキを 食べたところで 幼女はようやく満足したらしい。
さすがに食べ過ぎな 気もするけど、
よっぽどおなかが すいてたんだよね、 たぶん。
幼女が落ち着いたっぽい頃を 見計らって聞いてみる。
マキリ
幼女
幼女
マキリ
まぁ正論ではある。
マキリ
幼女
幼女
マキリ
長い。
それに言いにくくて、 舌かみそうなんだけど!
ヴィッテ
ヴィッテ
お、短くなった。
それなら無理なく 呼べそうだ!
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
幼女にして、 各国を巡る さすらいの旅人。
危険な魔物も うろついてるはずなのに、
この子、今まで よく無事だったな??
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテは 大人びた顔で 微笑んだ。
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
スライ
紹介に合わせ、 ヴィッテの手のひらに 乗るスライム。
マキリ
…さすがは 異世界。
マキリ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
マキリ
マキリ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
大きく溜息をつくヴィッテ。
彼女の理想の 家探し…
…ゴールは、 かなり遠い かもしんない。
マキリ
たぶん私みたいな一般人とは スケールが違う豪勢な生活を 送ってたんだろうなぁ。
初対面から偉そうだったのは 王様の娘として育ったからかも と思うと、なんだか納得。
言葉遣いや立ち振る舞いも どこか気品ある気もするし…
マキリ
ヴィッテ
首をかしげたヴィッテは、 スライムに話しかける。
ヴィッテ
文字表示(スライ)
スライムの体に 表示されたのは “文字”。
ヴィッテ
文章を読んで うなずく ヴィッテ。
マキリ
マキリ
そう、機械に話しかけて 検索する“あれ”だ。
スマホが根付いた現代、 日常的に使いこなす人も多いはず。
私だってここに来る前は しょっちゅう使ってたし!
マキリ
マキリ
ヴィッテ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
文字表示(スライ)
文字表示(スライ)
文字表示(スライ)
自分で 賢いって 言うんかい!
このスライム、 謙虚のかけらもないな??
マキリ
マキリ
ヴィッテ
マキリ
ヴィッテ
ヴィッテ
――ぽい~ん
マキリ
スライム
分かれたほうのスライムが 私に向かって ジャンプしてきたので…
マキリ
…思わず両手で 受け止める。
ヴィッテ
ヴィッテ
ヴィッテ
マキリ
私のつぶやきに答えるように、 2号の体に文字が表示される。
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
マキリ
――瞬間、 ひらめく私。
だけど本当に 実現できるかは…
…まだ確証が 持てないかも。
はやる気持ちを押さえつつ たずねてみる。
マキリ
マキリ
文字表示(スライ2号)
マキリ
マキリ
文字表示(スライ2号)
マキリ
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
マキリ
マキリ
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
マキリ
マキリ
マキリ
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
文字表示(スライ2号)
マキリ
マキリ
直感の段階では ふわっとしていた アイデアが、
2号の情報を通して 徐々に はっきりと形作られ、
確固たる“確信”へと 変化していく。
マキリ
意を決した私は、2号を いったんテーブルに置く。
そして、ヴィッテと スライに言った。
マキリ
マキリ
ヴィッテ
唐突な私の提案に、 ヴィッテは大量の“?”を 浮かべたのだった。