ー次の日ー
まさや
こう
相変わらず今日も眠そうだなー
こう
まさや
それ夢中で読んでたら、寝不足になった
こう
まさや
こう
怖いの苦手w
まさや
まさや
ザワザワ
こう
まさや
教室に入った俺たちの目に映ったのは イタズラと言うには行き過ぎたのもだった
教室中に何十もの机がある中に 一つだけ異様な雰囲気を感じさせる机があった かのの机だ
彼女の机には 無数の誹謗中傷の言葉や 乱暴な言葉が書きなぐられていた
こう
どうすればいいか、分からない状況の中 教室の扉に、かのの姿が見えた
まさや
かのは何も無いかのように教室に入り みんなに挨拶をしながら、自分の机へと向かった
かの
誰もかのに挨拶を返すことはなかった いつもと違う光景に戸惑いながら かのは無言で机に書かれた 無数の落書きを消していた
まさや
あまりにも痛々しい光景に 体が勝手に動き、俺はかのを手伝った
こう
こう
???
遠くから誰かの舌打ちが聞こえたが そんな事を気にするほど、余裕はなかった
かの
せい
かの
机の落書きを消したあと 俺たちは何事も無かったかのように 一日を過ごした
授業も全て終わり、帰ろうとした時 かのが声をかけてきた
かの
まさや
かの
まさや
あまり気にするなよ?
かの
まさや
かの
思えば 俺は甘く見ていたのかもしれない まだ未熟な、責任感すら理解していない 高校生の事を
次の日も、その次の日も 机の落書きは書き続けられていた ただ、変わっていったこともあった それは、俺、こう、せい以外のクラスメイトは かのに関わらくなっていった
まさや
こう
ただ、ここまで酷いのに
何で先生は何も気づかないんだ?
まさや
だって、俺が相談したから
こう
俺はイジメが始まった数日後 担任に話をした
まさや
ここ数日かのの机に落書きがされてます
アレはイタズラじゃなくイジメです!
対処してください!
先生
そういったイタズラを
よくする傾向がある
その子たちなりのコミュニケーションだ
あまり深く考えない方がいい
まさや
本人が嫌がってる事をコミュニケーションで
片付けて良いんですか!?
まさや
立派なイジメですよ!?
先生
敏感になりすぎていけない。
まぁそのうち飽きると思うから
それまで、様子見だね
俺は必死に事の重大さを説明したが 大人の心には響かなかった
まさや
こう
まさや
自分たちで何とかするしかない
こう
俺たちは今後どうすればいいか かのの為に何ができるかを必死に考えた
そんな時かのが教室へ入ってきた ただ、いつもと違っていたのは かのは全身濡れていた
まさや
誰にやられた!?
かの
こう
そんなに濡れてるのに大丈夫な訳...
かの
着替えてくるね...
かのはそう言って教室を出たあと 戻ってくる事は無かった
まさや
先生
担任はそう言って 颯爽とその場を後にした
その日を境に かのが学校に来ることは無かった