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黄昏ホテル2     お仕事

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黄昏ホテル2 お仕事

1 - 黄昏ホテル2 お仕事

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2018年06月17日

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音子

(私は今、ものすごく暇である)

音子

「...掃除の見直しをしますか」

音子

(といっても、ホテル内はすでにピカピカだ)

音子

(なにせ、私が三回も見直しをしたのだからっ!)

支配人

「あ、音子ちゃん」

音子

「支配人、暇です」

支配人

「まあ、そうだよね
でもそっちの方がいいんだよ」

音子

「あ、そっか」
(忙しくなる...それは人が大勢亡くなるということだ)

音子

「じゃあ、暇の方がいいですね」

その時... ジリリリ... ジリリリ... と黒電話が鳴った

音子

「うおっ!?」

支配人

「はあ~、またあのお客様か~」

音子

「ん?誰ですか?」

支配人

「賭け事が好きなお客様だよ」

音子

「はあ...
大変そうですね」

音子

「あ、出ますね」

ガチャッ

音子

「...もしもし」

お客様

「今すぐ、麻雀できるやつ集めてくれ」

音子

「は、はあ
麻雀ですか...」

お客様

「じゃあよろしくな」

ツーツーツー...

音子

「あ、切れた」

音子

「支配人麻雀ってできますか?」

支配人

「う、うん出来るけど...」

音子

「じゃあ、よろしくお願いします」

支配人

「えーあのお客様いろいろと面倒くさいんだよー?」

音子

「よし、一人目!じゃあ、次聞いてきますか!」

支配人

「え、ちょっと~!!
...行っちゃった」

音子

「あ、阿鳥先輩」

阿鳥先輩

「ん?どうしたの?音子ちゃん」

音子

「先輩って麻雀できますか?」

阿鳥先輩

「麻雀?一応できるよ」

音子

「あの、お客様が麻雀ができる人を集めてくれと...」

阿鳥先輩

「あ、ああ
あのお客様ね」

阿鳥先輩

「分かった、後で行くよ」

音子

「はい」

阿鳥先輩

「ところで...今何人集めてるの?」

音子

「えっと、支配人と阿鳥先輩だけです」

阿鳥先輩

「じゃあ、あとは一人で大丈夫だね」

音子

「そうなんですか」

音子

「麻雀って面白いですか?」

阿鳥先輩

「うん、まあまあ頭を使うゲームだからね」

音子

「へぇー」

音子

「じゃあ、集められたら声をかけますので」

阿鳥先輩

「うん、分かった」

私は厨房に向かっていた

音子

(いい匂いする...)

音子

「あ、いたいた」

音子

「ルリさーん」

ルリさんはここのホテルで料理人として働いている ルリさんはまだ少し幼く どんなに怒っていても可愛い... しかも、とんでもない美少女だ

ルリ

「なに?塚原」

音子

「あ、今日のメニュー何ですか?」

ルリ

「それだけ聞きに来たの?
...ったくー、仕方ないんだから
今日はシチューの予定だけど?」

その上ルリさんは面倒見がいい 美少女で料理もできて、お母さんみたい... ...最高ですね

音子

「ルリさんって麻雀できますか?」

ルリ

「はぁ~?麻雀なんてするわけないじゃない!」

ルリ

「そもそもお金賭けるとか外道よっ!」

音子

「お金賭けなくてもできまるらしいですよ?」

ルリ

「え、そうなの?」

音子

「はい」

ルリ

「それでもやりたくないわ!」

音子

「どうしてですか?
あ...」

ルリさんは厨房へ戻ってしまった

音子

(でも怒ってるルリさんもなかなかの可愛さだ...!)

なので、たまにわざと怒らせるときもある

音子

「じゃ、次誰に聞こう...」

音子

(瑪瑙(めのう)さんに聞いてみよ...)

私は瑪瑙さんがいるバーに向かった

音子

「瑪瑙さーん」

瑪瑙

「あら、音子ちゃん
どうしたの?」

音子

「瑪瑙さんって麻雀できます?」

瑪瑙

「ええ、できるわ
麻雀は好きよ」

音子

「お客様が麻雀をしたいと...」

瑪瑙

「ああ、あのお客様ね」

音子

「お客様有名ですねー」

瑪瑙

「まあそうね
あの人自分が負けっぱなしだと面倒くさくなるの」

音子

「まあ、大人げない」

瑪瑙

「うふふ、ところでメンバーは集まってるの?」

音子

「あ、はい
支配人と阿鳥先輩が」

瑪瑙

「分かったわ、じゃあ後で行くわね」

音子

「はい」

お客様の部屋

音子

「お客様、揃いました」

お客様

「お、早く始めようぜ」

私は口をポカンと開けた

音子

(あの人...頭がパチンコ玉だ...)

音子

(あの人これからパチンコ玉と呼ぼう)

音子

(パチンコ玉は三人に...いや、阿鳥先輩と瑪瑙さんに上手くのせられて上機嫌だ...)

音子

(その一方で、支配人は本気で考え込んでいる...)

音子

「支配人、本当はできないんじゃないですか?」

支配人

「そ、そんなことないよぉ~」

音子

(支配人は泣きそうな顔でこちらを見ている...
まあ、可哀想だからこれ以上突っ込まないでおくか...)

音子

(阿鳥先輩と瑪瑙さんにも話を聞いてみるか...)

音子

「阿鳥先輩、調子はどうですか?」

阿鳥先輩

「うーん、まあまあだね
でも楽しくはないかな」

阿鳥先輩

「いい手がきてもそれでほっとけばいいからさ」

音子

「大変ですね~」

阿鳥先輩

「本気でやりたいな~」

音子

(次は瑪瑙さんに聞いてみるか)

音子

「瑪瑙さん、調子どうですか?」

瑪瑙

「ええ、まあまあね」

音子

「まあまあですか...」

音子

「支配人、相当困ってるみたいですね...」

瑪瑙

「そうね~」

音子

「...さっきから空返事ですね」

瑪瑙

「まあ、退屈なのよね」

音子

「そうですか」

パチンコ玉

「まだまだ本気出してないだろー?
次は本気出していいぜ!」

音子

(あ、言った)

瑪瑙

「いいのね!いっちゃうわよ!」

阿鳥先輩

「よしっ、やっと本気が出せる」

支配人

「え...えー?ちょっとー!?」

音子

(みなさん楽しそーだな...)

続く

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