主。
主。
主。
主。
Pr
Ak
おでかけを終えてMzやKtyと別れた後Akの家に来た俺は、 ローテーブルにオレンジジュースを置いてくれたAkに ありがと、と言ってそれを一口こくんと飲む
俺は子供舌なので甘いオレンジジュースが好きなのだが、 Akが出したのはAt兄が好きな果汁100%の酸味が強くて苦いやつだった
Pr
Ak
Pr
人に出してもらったものへ文句をつけるなど論外なので 俺がそう誤魔化すと、Akは笑いながら俺の頭を撫でて言う
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
彼は普段と同じように俺をお子様だとからかっているだけ、 そう頭ではわかっているのにそんな彼に何故かちょっとだけ頭に来て、 俺ははしたないことにその体をドンっと押し倒してしまった
Ak
Pr
Akに子供扱いされることなど今更のことであるのに、 彼から弟のように扱われているということに、 At兄と比べられたということに、どうしようもなく腹が立つ
急な自分の行動に俺も自分で驚いたが、 Akはさらに驚いたようで目をまんまるにしてこちらを見ていた
Ak
Pr
Pr
Ak
戸惑っているAkに、俺はすっかり覚えてしまった快楽を思い出しながら 意図的にちょっとだけ頬を染めながら瞳を潤ませて続ける
Pr
そう言って俺がまだAkにしか明け渡したことのない自分の入り口付近を すり、とズボンの布越しに彼の体に擦り付けると、Akの雰囲気が変わった
Ak
彼はニヤッと笑ってヒョイっと俺の体を床に縫い止めると、 最近では俺のためにローテーブルの上にまとめて置いてくれている 見慣れた小さな小袋をいつもと同じように咥えてピリッと噛みちぎる
Ak
夜の気配を纏わせながらペロリと自身の唇周りを舐めるという 俺しか知らない彼が興奮している時のクセが、 見慣れているはずなのに普段より色っぽく見えるのは、気のせいだろうか
その姿をAt兄ではなく俺が知っているということに、 心の奥からちょっとだけ兄に対する 優越感が滲み出ている気がするのは、気のせいだろうか
獲物を前にした野獣のような彼の表情に胸がドキドキと高鳴るのは、 きっと俺が数分後に自分を襲うであろう快楽を 早く全身で受け取りたくって仕方がないからだと思う
Ak
Pr
パチン、と音がして彼の顔が見えなくなったのを ちょっとだけ寂しいと思った自分に気づかないまま、 俺はいつも通り彼から与えられる快楽に溺れた
Ak
俺の耳元で、彼は俺みたいなただわがままなだけの“子供”なんかじゃない “大人”のくせに可愛くてカッコよくて魅力的なあの人の名前を囁く
いつも通り彼は俺に俺の兄を重ねているだけなのに、 俺の瞳からほろりと涙がこぼれたのは、 きっと彼がしてくれる行為が気持ち良すぎるせいだ
Pr
いつも通り俺は彼に彼の弟を重ねているはずなのに、 俺の口からポロリとこぼれた言葉には、 大好きなあいつの名前であるはずの『Mz』という2文字が含まれていなかった
当たり前だが、俺がこぼした言葉の中に今俺の上で 本能に駆られている彼の名前が含まれているということもちろんなかった
俺の口からこぼれた『俺も』が誰にかかってるのか、自分でもわからなかった
……いや、わからないも何もMzに決まっとるか。
きっと、彼の行為が日に日に激しくなるから、 頭が甘く痺れすぎてあいつの名前を呼ぶほどの余裕がないとか、 たったそれだけのことやろ。
……そのはず、やんな?
Ak
Pr
Akと体を重ねた日曜日の次の日である月曜日、 いつも通り彼の家で目覚めた俺は最初とは違い、ちゃんと自分で持ち込んだ 自身の制服と教科書を携えて見慣れた扉を開けてアパートの廊下に出る
Ak
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
そう興味なさそうに返した俺を見て、Akが目を見開いた
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
そう悲しそうに言うAkの表情と言葉にジリッと胸が痛くなったのは、 俺が今まで置き去りにしていたMzへの想いを思い出したからだろうか
Pr
Ak
Pr
Ak
苦しそうな表情をすっかりおさめて ヘラっといつも通りの笑顔を浮かべたAkに、 胸の奥のところがぎゅっと苦しくなった
Pr
Pr
何回も感じたように見えて 普段とはちょっぴり違う何かが混ざっている気持ちに戸惑う俺を見て、 Akが不思議そうに首を傾げて俺の顔を覗き込む
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
そう返した俺にAkはニコッと笑って頷くと、 そーれーでー、と嬉しそうに続けた
Ak
Ak
Pr
Pr
Pr
俺が浮かんだ疑問をそのまま言葉にすると、 Akも自分の矛盾に今気がついたのか 太陽のような瞳でぱちくりと瞬きをする
Ak
Ak
Akはしばらく黙り込んで何かを考えていたが、 やがて考えることを放棄したのか ニコッといつも通りの明るい笑顔で結論づけた
Ak
Pr
Ak
Pr
Pr
自分で考えたAkの行動の理由の仮説に少し胸が痛くなる俺は、 おそらくまだMzに未練しかないのだろう
それとは何か違うような、とは思いながらも それ以外の理由など思いつかないので俺は無理やりそういうことにしておいた
Ak
Pr
Ak
Pr
俺はスマホの時刻を確認した後『これはやばい』と学校に向かって走り出した
Ak
Pr
あははっ、と元気に笑うAkの声に、何だか胸があったかくなった
俺がズザァアァアっと音を立てながら教室に駆け込んで 走って席に着いた瞬間、始業開始を告げるチャイムが鳴って朝礼が始まった
Pr
Mz
Kty
先生
笑顔で出迎えてくれた友人たちと笑っていると、 朝礼を始めた先生に三人まとめてうるさいと怒られてしまった
Kty
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Mzと二人でそんなくだらない言い合いをしていたら、 先生がこちらを睨んで俺たち二人に立てと命じる
大人しくそれに従った俺とMzを見てため息をついた先生は、 親指で教室の外を指差しながら俺たちに言い渡した
先生
Pr
Mz
Pr
Kty
とはいえ先生の言ったことは絶対なので俺たちは二人並んで廊下に出る
先生
Kty
Pr
Mz
俺と並んで廊下に出て教室の壁に寄りかかって ポケットに手を突っ込み、目を伏せながら『はあ』とため息をつくMzは 確かにイケメンだしかっこいいとは思うが、なぜか胸が高鳴ることはなかった
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Mzはその綺麗な蜂蜜色の瞳を青く澄み渡るそれに向けながら、 それでさ、と俺に用件を伝えた
Mz
Pr
俺が彼の言葉に頷いて彼の話を聞く態勢をとると、 Mzは大層楽しそうにニヤリと笑ってこんな提案をしてくる
Ktyのデート、二人で追跡しね?
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
Pr
Mz
いつもの調子でケラケラ笑いながらそう言ってくるMzに俺も笑いながら、 俺は『それで』と言葉を続けて彼に尋ねる
Pr
Mz
Mz
彼はその髪の毛についている紫のピンのようにニヤッと笑顔を浮かべ、 とてつもなく性格の悪い表情でその理由を教えてくれた
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Mzの冗談に、なぜか俺の心はちょっとだけ焦りを感じる
Pr
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
俺の瞳を射抜きながらそう言うMzの蜂蜜色の瞳には 曇りなんかひとつもなくて、 彼が今発した言葉を本気で思って俺に伝えたんだろうなとわかる
でも俺がAkに恋してるなんてありえない、だって俺が好きなのはMzだから
そんな当たり前の言葉を脳みそが処理しただけなのに、 心のどこかで何かが引っかかって『そんなわけないやん、アホか』と 笑いながら否定の言葉を紡ぐことはできなかった
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
多分、と呟いた俺の逃げの言葉が、 Mzに聞こえたかどうかなんて俺に知る由もない
俺はMzが好きなはず、それなのにAkのことを指摘されて胸がざわっとした
それが大好きなMzが紡いだ言葉だからなのか、 それとも本当に俺のAkに対する感情に変化が訪れているのか、 そんなことは考えてもわからない
確実に前者であるはずだと俺の思考回路は思うのに、 『本当にそうなのか?』と尋ねられたらわからなくなってしまった
Pr
Pr
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
話の流れの都合が悪くなってきたので 俺が目を逸らしてなんとか誤魔化していると、 教室の中から先生に呼ばれたので俺たちは廊下から教室内に戻る
先ほどMzに揶揄われた件を思い出して、 なぜかちょっとだけ速い、でもMzに失恋する前の自分ほどは速くない、 そんな微妙なスピードになった心臓の音に俺は混乱するばかりであった
コメント
17件
甘めのオレンジジュースが好きなの可愛すぎませんかね!?その後の雰囲気がむふふふふで最高!夜の大人な感じもかけてしまうの天才だよ椿ちゃん! ぷりっつくんまぜ太くんよりあっきぃくんの方が…になってきてない!?そりゃね何回もやって優しくしてくれてたら好きになっちゃうよね!うんうん!もうぷりっつくんがまぜ太くんと話してても辛くない感じが伝わってくる!次回のストーカーも期待ですな😎✨
ねぇ、?通知来ないんだけど、、、 どうして…?見るの遅れたしぃ…! あれ…?prさん…もしかして、、、 mzよりakのほうが 良くなってきてる……? 最高……♡ prちゃん甘いのがいいんだぁ…!! 可愛すぎる…!akもatくんの分 用意してるのが少し辛い… (それか、好きな人の好みに 寄せてたのか…?) 遅刻してきて、仲良く2人で 廊下立つのも良いなぁ… しかも、話してる内容ストーカーw
♡1000失礼しまーす っ !! 電マ使わずに頑張りましたよ !! 🥴✨ 冒頭の所 akがatくんの好きなジュース出してるのが好み把握してるの伝わってて😭😭 prちゃんは味覚がお子様で可愛いですわ ... 撫で回したい ( きもい ) あの遅刻してギリセなの足速い感あってすこです 🫶🏻🫶🏻 その後喋りすぎて廊下っていうのが可愛い 😫😫 mzたんがストーカーって聞くとあのどろどろメリバを思い出します🥹