主。
主。
主。
主。
Ktyと彼の先輩がデートをするという土曜日、 俺はTシャツにジーンズというなんの変哲もない格好でMzの訪れを待っていた
Mz
Pr
Pr
Mz
Pr
彼の言葉にそう返事をしながら俺は立ち上がり、 ポケットに手を突っ込みながら彼の隣に並んで歩き出す
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
At兄にオシャレな服装を聞いたりして 頑張って綺麗であろうと努力していたものだが、 なぜか今回はその気にならなかったようだ
Pr
Mz
Pr
Mz
彼はいつも通りのノリで俺と話しているはず、 でも俺は彼の言動にドキドキしないし綺麗であろうとも思わない
Mz
Pr
しばらくしょーもない話をしていたMzだが、 急にその瞳をきらりと輝かせて『そういえば』と嬉しそうな声で言う
『あ、これAt兄の惚気話が始まるやつや』なんてことが頭に浮かぶし 彼の惚気話を聞く態勢をとろうとするのは変わらないが、 なぜか胸がズキズキチクチクするなんてことはない
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Mzはちょっと俺に威嚇しながら牽制しようとするが、 俺が呆れて至極当たり前の返答を返すとそのちょっと黒い嫉妬をおさめて ニコニコしながらAt兄の制服姿がいかにイケメンだったかを語ってくれた
Mz
Mz
Mz
Pr
Mz
Mz
相変わらずMzは周囲にハートを撒き散らしながら At兄がいかに色男であるかを語るが、俺はその話を右から左へと流しながら 自分の心の中でちょっぴり感じた覚えのある感情に意識を向ける
Pr
Pr
Pr
Pr
俺の自慢の兄に嫉妬の情を抱いたきっかけが“Akが“であったことを忘れて 俺が考えに耽っていると、Mzが俺の目の前で手を振った
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
Mzはしばらく不思議そうに俺を見ていたが、 自分の手首についている腕時計を見て顔色を変えた
Mz
Pr
Mz
Pr
Kty
Tg
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
駅前広場でMzと合流した30分後、 俺は予定通りの電車に乗ってKtyと先輩さんのデートをストーカーしてた
Mz
Pr
Pr
Mz
俺らがそんな性格の悪い会話をしていると、 俺の耳は知り合いの声をとらえた
At
Ak
At
聞き覚えしかない二人組の声に俺はまさかと思い、 声がした方に目を向ける
するとそこには、俺の兄ことAt兄とMzの兄ことAkが 二人並んでKtyの隣にいる人をストーカーしていた
Pr
Mz
Pr
MzとAt兄が合流したら間違いなくお花畑が展開されて 自分とAkはそれに挟まれる羽目になることが容易に想像できた俺は、 今しがた気づいたことを誤魔化そうとする
だがしかし、最近できた彼女にデレッデレでかつ 弟である俺のことも大好きなあのAt兄が 俺たちの声を聞き逃すことなどあるわけがなかった
At
Ak
Ak
At
At兄はAkにそう返すとばっと一瞬で周囲を見回し、 すぐさま俺とMzに気がついて驚くほど甘い声で話しかけてくる
At
At
Mz
Mz
At
At兄は非常に嬉しそうに笑いながらMzをぎゅーっと抱きしめ、 Mzは大好きな彼氏に甘やかされてご機嫌なのかふにゃふにゃと笑う
そんなバカップルに俺がしかめっ面をしていると、 At兄は今度は俺の方を向いて俺の頭をよしよしと撫でた
At
Pr
At
Pr
At
At
Mz
Mz
Pr
At
Mz
Pr
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
Akに頭を撫でられて俺がご機嫌になっていると、 At兄とMzが目を見開いて固まった
Mz
At
Ak
Pr
Mz
Pr
At
Mzがいつも以上に食い下がって詰めてくるので俺が照れていると、 At兄はしばらく俺をじっと見つめた後ガシッとAkの方を掴んだ
Ak
Pr
好きなやつに触られたからなのか、 かぁっと顔を赤くするAkになぜか俺はイラっとする
At
Ak
At
Ak
At
Ak
At
At兄はそう疑わしげにいうと、 『それならヒントだけあげるけど』とつぶやいて Akの耳元でコソコソと何かを小声で告げた
Ak
At
Ak
Pr
好きな人に至近距離で囁かれてそれどころじゃないのだろう、 Akは目をぐるぐる回しながら真っ赤になっており、 俺のイライラは最高潮に達した
Akと無駄に距離が近いAt兄に向かってズカズカと歩いていき、 俺は自身の兄からAkの体をビリッと引き剥がしてその腕にギュッと抱きつく
Ak
驚いた様子のAkの頬からすっかり赤い色が引いたのを見て、 俺はもっと嫌な気分になった
なぜか泣きそうになるのを堪えながら、 俺はAkには聞こえないようにAt兄に絞り出すような声で伝える
Pr
At
俺の言葉を聞いて不思議そうに こてんと可愛らしく首を傾げたAt兄を見ながら俺は、 かっこいいのに可愛いなんてずるい、と思いながらも思い知る
Pr
Pr
Pr
Pr
Pr
Pr
そこまで考えて、俺は気がついてしまった
Pr
Akのこと、好きになっとるんや。
Mz
Mzが心配そうな顔で、俺にこんなことを聞いてくる
Pr
At
At兄は少しだけ悲しそうに俺の方を見ていて、 かっこいいくせにどこか可愛くて、みんなに愛される人間の典型例だ
Pr
Pr
Ak
俺が好きになってしまった彼は、 優しい手つきで俺の頭を撫でながら不安げに俺の顔を覗き込む
Pr
そして、そんな彼らに嫌な態度をとってしまいそうになる自分に腹が立つ
Ak
Ak
Pr
自分の中に巻き起こる黒い情を誤魔化したくて、 Akの腕にギュッと抱きついたら彼は俺の頭を優しく撫でてくれた
彼が自分に優しくしてくれるのが、嬉しかった
Ak
At
Mz
Pr
At
そう微笑みながら俺を兄弟愛のこもった目線で見つめて 俺の頬を優しく撫でてくれるAt兄は俺が大好きなAt兄に違いなくて、 そんな彼に嫉妬してしまう自分が嫌で嫌で仕方がない
Ak
At
Mz
Pr
Ak
俺に話しかける声よりもずっと甘くて優しい声で At兄に声をかけるAkが嫌で、俺はその腕をより強く抱きしめてしまった
そんな自分に気がついて、俺は慌てて誤魔化す
Pr
Ak
Pr
Ak
仲睦まじくイチャイチャしながら Ktyたちの追跡を続行する二人を見ているAkの目は、やっぱり悲しそうだった
Pr
そう、
たとえ俺がAkを好きになったところで、 Akが好きなのはAt兄だ。
コメント
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初コメ失礼します!! 一気見させていただきました! やっばい 何度涙目になったことか、 ぷりっつさんあっきぃさんのことすきってじかくした!こっからの展開楽しみすぎます!
尾行してる人が4人いるなんて…w prちゃん!akを好きに なったんだ✨️✨️✨️✨️ おしゃれしなくても、 大丈夫なくらいakのことが、、、 うぅ…でも切ないよぉ…
最近手ぶるぶるさせながら♡しすぎて右手が使いもんならならくなったので左手で参戦(?) prちゃんakに恋したんですねやった !! >< 服とかにも影響出てるの良きですね ... 前言ってたのこれですか WWW 兄弟は似るみたいなやつ WWW 似てますね...追跡してるの...笑 ぬわああああもう関係ぐちゃぐちゃすぎて 😭😭 泣きたい 😭😭 at兄...無意識なんだろうけど無意識なのが余計辛い...