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また会いたかった

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また会いたかった

♥

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2018年10月14日

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同僚

なあ最近疲れてんのか?

雄二

ああ

同僚

前は馬鹿丸出しだったのに

雄二

おいおい笑

同僚

愚痴でも聞いてやるから話してみろよ

雄二

雄二

実はな、

さかのぼること昨日の午後23時のこと

莉亜

あの雄二さんですか?

雄二

はい。そうですが。どちらさまでしょうか?

莉亜

よかった

莉亜

私のこと覚えてる?

莉亜

ほら、川であったじゃない

雄二

えーっと…

雄二

あ、昔、小さい時にたまたまあって暇してたから遊んだ莉亜さんか!

莉亜

そうそう笑笑

莉亜

その時の!

雄二

楽しかったなぁ

莉亜

名前もよく知らない相手に遊ぼって誘われたの雄二さんだけよ

雄二

あぁ笑俺もだよ

雄二

あの時親は宴会状態だったから

莉亜

あの時相当暇そうだったわね笑笑

その時俺は気づいてしまった

あの時確かこの子は川で足を滑らせて川に落ちてしまい即死の状態だったはず…

そこから気分が悪くなり早く立ち去りたかった

雄二

な、なあ

莉亜

ん?

莉亜

なあに?

雄二

俺、行かなきゃ

莉亜

あら残念

莉亜

また今度お話ししましょ

雄二

お、おう

同僚

同僚

なるほどね

同僚

それで今も不思議に思ってるってわけか

雄二

そうなんだよ

雄二

あの時の莉亜はなんとなく濡れてた気がしたんだ

同僚

うーん

同僚

お前に何か伝えたかったんじゃないか

雄二

うーん

カランカラン

同僚

おっ!

同僚

今、店に美女きたから話してみるわ

雄二

お、おい!

莉亜

お久しぶり

雄二

莉亜…さん…

同僚

まさか!

同僚

お前が話してたのってこの子かよ!

莉亜

雄二さん

莉亜

私、もう成仏したいわ

莉亜

手伝って

雄二

な、なにをだ?

莉亜

あなたに言い残したことがあるの

雄二

き、きくぞ?

莉亜

ありがとう

莉亜

あのね、

莉亜

川で遊んでくれてありがとう

莉亜

あの時、足を滑らせて死ぬ間際にね、雄二さんが「今助けに行く」って

雄二

う、うん

莉亜

嬉しかった

莉亜

でも、雄二さんが来る前に死んでしまった

雄二

俺が川に運び出した時、すでに意識なかったもんな、

莉亜

今ここでお礼を言わせて

莉亜

遊んでくれて、助けようとしてくれてありがとう

雄二

俺もあの時、楽しかった

莉亜

じゃあ…ね…

同僚

お、おい!

同僚

彼女透けてきてるぞ!

雄二

天国でも幸せにな

莉亜

うん

莉亜

また会う日まで

数年後

ニャ〜

雄二

おおお!

雄二

餌ね。ちょっとまってな

同僚

ほんと、お前以外懐かないな

雄二

お前が嫌われすぎるんだよ笑笑

私にも懐いてくれないよ

同僚

それはそれは笑笑

こども

おとーさんずるーい

ニャ〜

ふふふ

仲良い子とはいいことよね笑

こども

僕の餌も食べてよー

同僚

お前は家庭にも猫にも恵まれてよかったな

雄二は知っていた。猫が初めてきた時、雄二にしか聞こえない声でやっと「生まれ変われた」と。

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