朝
桃髪の彼が1人で登校している姿に僕は驚いた。
いつもは彼の幼馴染であり僕の恋人である水色髪のお猿さんと登校してきてるのに。
僕は彼の元へ駆け寄る。
黄
桃くんっ、
桃
お、黄おはよ
桃
なに
黄
青ちゃんは…?
桃
青?
桃
青は今日風邪で休み
黄
へっ
黄
バカは風邪引かない…
桃
お前青にぶっ飛ばされるぞw
黄
やり返すんで大丈夫です
最近流行ってるため風邪を引くのは仕方がない。
普段全く体調を崩さない彼。
お見舞いに行ってあげることにした 。
家のチャイムを鳴らす前にドアが開いた。
誰かと思えば彼の兄だった 。
橙
うぉ、
橙
黄ちゃんやん
橙
どしたん
黄
青ちゃんのお見舞いに…
橙
あぁ!
橙
ありがとな~!!
橙
ぜひお願いするわ、!
橙
俺今からバイトやねん
黄
あ、そうなんですね…
黄
頑張って下さい…!
橙
ん、ありがと!
橙
ほなな~っ
青髪の兄の橙。
明るくて接しやすいから助かる。
とりあえず僕は 「お邪魔します」 そう言って彼の部屋へ急いだ
黄
青ちゃ~ん、?
黄
…あ、寝てる
黄
ふふっ、なんかかわい。
いつもはギャーギャーうるさい猿だけれど
改めて見るとすごく整っている顔だ。
この顔からあんな声出てるのか…と少し吃驚。
彼の顔を濡らしたタオルで少し拭いたり
新しく冷却シートを貼ったり
彼にとって少しでも楽になるように周りのことをしていたら突然寝言を発してきた。
青
んん~…
青
…る、ぅ…ちゃ…
黄
…え、?
今…彼僕のことなんと呼んだ?
「るぅちゃん」?
普段彼は僕のことは「るぅとくん」と呼ぶ。
信じらんない。
赤
黄ちゃ~ん!!
黄
は~い、?
赤
呼んだだけ!w
桃
黄ちゃ~ん♡
黄
なんですかw
桃
呼んだだけ
桃
お前黄ちゃんって呼ばれるの好きなの?
黄
なんでですか、?
桃
黄ちゃんって呼ぶと嬉しそうな顔するから
黄
確かに嬉しいですけど
黄
…
黄
青ちゃんは呼んでくれないんですか?
青
絶対呼ばない
なんて言ってたのに。
無防備な寝顔が可愛くてつい見詰めていたら
気付いたら彼の顔はさっきより何倍も近くにあって。
黄
…え、
彼と目が合う。
青
…るぅ~ちゃん…♡
笑顔で僕の名を愛おしそうに呼ぶ。
彼の顔はなんだか
オオカミに見えた。
黄
…体調、どうですか
僕は平然を装う。
青
ずっと寝てたから結構良くなりはした、
黄
それねらよかったです
青
ね、それよりさ
青
ちゅー…したい。
黄
…さっきしたじゃないですか…?
青
足りない。
青
さみしーの。
青
ね、いいでしょ?♡
黄
ちょっ
黄
んん…っ、
舌を絡んできて僕は思わず感じてしまう
青
…いいの、?
青
熱移るけど。
黄
…移して…っ
青
言ったね、?♡
黄
…言った。
青
黄くん好きだよ…っ♡
黄
僕も…っ♡
次の日見事に風邪を引いた僕でした。
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