一覧ページ

アイツの秘密

第2話 - 焦り

2023年02月15日

#創作

#兄弟物語

#家族物語

#衝撃のラスト

雨宮零

ーそして放課後ー

奏

ただいまー。

シーン…

奏

あれ？居ないのか？

奏

（可笑しいな。いつもならアイツがすっ飛んでくんのに）

朝陽

弟さんは居ないみたいだな

奏

だな。珍しー。
そんな時もあるんだな。

奏

まぁ！ここじゃなんだし
早く部屋に行こーぜ！

朝陽

おう！

朝陽

にしても奏の家に来るのなんて
久しぶりだな！

奏

だな！

奏

…んで本題なんだが

朝陽

おう

奏

最近あいつ
部屋にずっと篭もりっきりなんだよな

朝陽

だと言っていたな

奏

そこは前からだったからそこまで気にしてはねーんだが…
最近益々様子がおかしくてな

朝陽

ほう？

奏

学校にも行かねーし

奏

俺や父さん、母さんの話も聞いてんのか聞いてねーのか分かんねーんだよな…。常に上の空っっーか

朝陽

それは非常に心配だな…

奏

だろ？

奏

でさ！俺考えたんだよ！

朝陽

？

奏

今アイツが部屋に居ねえだろ？

朝陽

おう

奏

だからさ！今のうちに俺とお前とで
あいつの部屋捜索してみねーか？

朝陽

それはさすがにまずいんじゃないか…？

朝陽

いくら兄弟とは言えど…
見られたくないものもあるだろうし…

奏

でもこのままモヤモヤしてんのは嫌だろ？？お前も気になるだろ？？あいつが何してんのか

朝陽

ま、まあ、な

奏

っし！そうと決まれば早速
あいつの部屋へと行くぞ！帰ってくる前に！

朝陽

うむ

奏

ここがあいつの部屋だ

朝陽

なんだか
こじんまりとしているな、、

奏

だろ？？

奏

俺もあいつが来た時言ったんだよ。
こんなせめー部屋じゃなく
俺の部屋に来いよ？って
だけどアイツは頑なにここがいいと言ったんだ。

朝陽

なるほどな…

奏

な！早速色々と調べてみようぜ！
この辺とか気にならねえか？明らかにここだけ他の場所と比べて頑丈だしさ！

朝陽

たしかに気になりはするな。

奏

あー、？鍵かけてやがる。

朝陽

鍵がかかっているとなると
その鍵を探さないことには始まらないな…

奏

だな。探すか！

朝陽

俺はこっちを探してみる。

奏

おう！頼んだぞ！

ガサガサ… ゴソゴソ…、

奏

あった！あったぞ！！

朝陽

おお！

奏

早速開け…

ガチャガチャ…。

奏

！？！？！

朝陽

帰ってきたんじゃないか、、？

奏

そうみたいだな！
このままだとやべーし
一旦俺の部屋に戻るか！

朝陽

そうだな。このままだと怪しまれそうだしな

弥生

〜〜🎶

弥生

…ふぅ

弥生

やっと綺麗になった。

弥生

…これでもう君は綺麗だよ？
ふふふっ。。

弥生

前の君も素敵だけど
今の綺麗な君の姿も最高に素敵だよ…。

弥生

…さあ。いつもの場所へと行こう。

弥生

君のことがバレると色々と厄介だからねぇ…。

…ふふふっ

コンコン…

弥生

兄さん…ただいま。
…あ、お友達さん来てたんだ…ごめん。。

奏

…お、おう

朝陽

初めまして。だな。
宜しくな！

弥生

…（こくん

ダッ… パタパタパタ…。

奏

な、、？

奏

あいついつもあんな感じなんだよ、、

奏

もっと普通に接して欲しいのにさ

朝陽

うーむ…。

奏

はー、にしてもこの鍵…
どうすっかなぁ…。

朝陽

また日を改めて
確認してみるとしよう。

奏

だな！

奏

そうだ！今日は父さんたちもいねーし
泊まってけよ！

朝陽

そうさせてもらうな！

奏

おう！

弥生

…（隣の部屋で兄さんたちが話をしているのだろうな）

弥生

……

弥生

………

弥生

…………。

弥生

（楽しそう…だな）

弥生

（でもあの事が兄さんにバレたら…。）

弥生

………

弥生

（考えただけでも恐ろしい…。
やはりこの事は秘密にしておくべきだ）

ガサガサ…。

弥生

………？！？！

弥生

そ、そんなはずは、、？！

弥生

（まさか、どこかに落とした、、？！
まずい…まずいまずいまずいまずい…！！あの鍵の存在がもし家族の誰かにバレでもしたら…！僕はここに居られなくなるぞ…!!なんとしてでも探すんだ…！）

弥生

（そうだ！今日歩いた場所をもう一度探しに行こう！）

ガチャ…ドタドタ…バタン…。

アイツの秘密

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

雨宮零

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。