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莉子

はぁ…

なんかもうどうでも良くなってきちゃったな

今の春樹の言葉で一気に感情が冷めていくのがわかる

みんなに信じて欲しくて少しの可能性も信じて、すがるように2人を見ていた目がどんどん冷たくモノクロにかわっていく。

またみんなの仲間に戻ってあの頃みたいに過ごしたいって思っていた気持ちが

こんなクズどもが私の仲間だったなんて吐き気がするような、もやもやしたものでいっぱいになる。

なんでこんなにこの人たちと一緒にいたら楽しいとか思っていたんだろう

みんな口では私に仲間だなんて言っていたけど、そんなの所詮口約束みたいなものだったわけ

私ってばかだ。 …ほんとにばかみたい。

莉子

ははっ

莉子

なんかくっだらな

春樹

え…

莉子

はいはい。

莉子

あの子…あなた達の大事な大事なお姫様をボロボロにしていじめてるのも

莉子

全部私が仕組んだの

莉子

私がやりました

莉子

……これでいい?

莉子

満足でしょ?

莉子

だってあなた達が望んでた言葉だもんね?

和樹

え…?

莉子

もう認めたよ?

莉子

だから金輪際私に話しかけたり関わってこないで

莉子

莉子

そろそろHR始まる

莉子

教室に戻るからそこどいて

莉子

誰かさん達のせいで昨日私欠席扱いになってるから

莉子

今日は行かなちゃ行けないの

莉子

ねぇ…だからそこどいて?

気づいたら私はさっきの感情を込めて叫んでいた時より

数十倍低く冷たい声をしていた。

普通に話しているつもりだったのに自然と冷たい声しかでなくなってる

春樹

り…こ…?

和樹

ど、どうしたの?

私の変わりっぷりに驚きを隠せない様子の2人。

でもそんなのもう遅いよね。 さっきまでの私だったらどうだかわからないけど、今の私にはなにも響かない

自分でも驚くくらい心が冷たくなる

こんなにもこの人たちに対して気持ち悪い、どうでもいいと思ってるのに

春樹の言葉が頭の中でずっと流れている

今私がどんな気持ちでどんな表情で2人の前にいるのか全然分からない。

莉子

ねぇ、私の話聞いてた?

莉子

どいてって言ってるんだけど

春樹

……

和樹

莉子?

莉子

あ、あと軽々しく下の名前で呼ばないでもらえる?

莉子

気持ち悪いし吐き気までしてくるの

春樹

り…

莉子

じゃあね

莉子

そんなとこで突っ立ってないで私がさっき言ったこと他のお仲間さんにでも行ってきたらどう?

莉子

さよなら。

こんなぐちゃぐちゃでいつ壊れるかわからない心を見られたくないから、強がるようにして2人に嫌味を言って2人の横を通る

その時の2人の目は何か言いたいみたいだったのはきのせいかな

あの時から私は彼らに会う前みたいになってしまった。

まるで感情が無くなるような

でも翔の存在が翔が私と出会ってくれていたから、少しはとどまることが出来たのかな

りこ…りこ?

莉子

あ、〇〇

ねぇ。

莉子はよく頑張ったよ

でもその頑張りすぎたからこそ今の莉子はもう心も体もボロボロじゃん

莉子

……ごめん

謝らなくていい

ただもっと自分を大切にして

莉子

うん。大丈夫だよ。

莉子

だって私は1人じゃない

莉子

翔もいるし

莉子

〇〇もいる

うん。わかってるならいい

あと翔くん?は大丈夫莉子のこと裏切る奴じゃないよ

見ててわかる

だからあの子だけは諦めちゃダメだよ

莉子

莉子

わかった。

疲れたらいつでも言いなさい

莉子

わかってるよ

莉子

ありがとう

うん。

いってらっしゃい

はぁ。

あの子は本当に世話が焼けるな

でも…

私だってやられっぱなしは許せないなー

いざとなった時のために準備しておこ

ガラガラガラ…

先生

おー成海

先生

今日は来たのか

莉子

はい。

先生

先生

じゃあこれでHRは終わりだ

先生

解散

ザワザワ

莉子

はぁ…どこ行こう

莉子

屋上でいいか。

莉子

きれいな空気を吸いたい

トコトコトコ…

屋上のところまできて、ドアノブに手をかけたその時

雅人

優月大丈夫?

透流

落ち着いた?

2人の声が聞こえて近くのロッカーの横に隠れた

やつらはドアを開けたすぐのところで話をしているみたいでこっちに、その声がよく聞こえる

音も立ててないし多分バレてないと思うけど大丈夫だよね

莉子

はぁぁ

そう言えば優月と他のみんなは先にどこかに行ってたんだった。 …ばかした。

優月

うぅ…

透流

大丈夫だよ。ゆーちゃん

優月

本当に?莉子ちゃんとは関係ないの?

直樹

当たり前だろ

雅人

俺らはとっくにあいつのことなんて嫌いだから!ね?信じて?

透流

2人の言うとうりだよ

雅人

さっき俺らがあいつと会ってたのも優月にしてきたことを問い詰めてただけだからさ

優月

…それで私にしたことについては?

直樹

それが…

透流

全然。認める気ないのか、挙句の果てにゆーちゃんの自作自演とか言い出したんだよね

優月

うう…酷い。
私そんな人を騙すなんてこと出来ないよ…

ふっ、どの口が言ってんだか 逆に大得意でしょーがね

直樹

大丈夫だら。誰もなさあいつのことなんて信じてないからな

透流

でも次聞いた時本当に認めなかったらどうする?

透流

そろそろいい加減にして欲しいし

雅人

だよなー

雅人

まぁ次はボコっていいんじゃねーの

雅人

それくらいしないとわからないと思うし

直樹

優月がこんな目に遭ってるのに俺らもいつまでも優しくなんて出来ないし

優月

…みんな

優月

ありがとう…

優月

でもほどほどにしてあげてね?

雅人

もちろん!いくら相手が性格悪いあれだからって手加減くらいはするよー

透流

そうそう!

莉子

ははっ…

私なんもしてないのに

次みんなに同じこと言われて、本当の真実を言ったらボコられちゃうのか

なにがお前のこと信じるだよ。

あーあ。 さっきの春樹たちで頭いっぱいいっぱいなのにもう、耐えらんないかも

でもこんなやつらのために私が傷つくことなんてない

でもさ? 私つい事前まであなた達の姫てか仲間だったんだよ?

なのにそんなボロクソに言うかなー。 私みんなといる時そんな悪いことしちゃった? みんながそこまで嫌うことしたのかな?

少なくとも私は楽しかったと思ってたけどな それも勘違い…… いや気の所為だったんだろうね

莉子

もう…何が何だかわかんないよ…

涙なんて流したくないのにそれとは裏腹にどんどん溢れてくる

もうどうでもいいはずなのに

こんなとこにいてもらちがあかないと、思ってここから離れようとした時

雅人

雅人

でさ、そこにいるんだよね

透流

気づかないとでもおもってた?

直樹

今度は盗み聞きかよ

屋上の扉が開いて雅人たちが現れた

なんでばれてるの… ていうか私がここに居るってわかっててあんな酷いこと言ってたの? そんなに私の事前からそう思ってたの?最低な性格悪いやつって?

じゃあ今まで言ってくれていた優しい言葉はやっぱり全部うそ?

さっき気にしないって決めたはずなのに、私の思考はどんどん悪い方に進む。

大好きだったはずのみんながみんなじゃないように変わっていく

雅人

ねーえー聞いてる?

雅人

最低なクズ野郎さん?

雅人

無視しないでよー

雅人

だから”要らない”って言われるんだよ

直樹

実際お前なんて要らないしな

透流

うんうん

…え? なんで、なんでそんなこと言えるの

要らない。あんたなんか要らない。

この言葉には私が敏感なの知ってるはずだよね? 知ってるのにわざと言ったの?

だ、だめだ… この3人があの人たちと重なる。 あと人たちじゃないのに

そう自分に言い聞かせてるのに体は言うことを聞いてくれない

莉子

っ…

莉子

はぁ…はぁ…はぁ…う…

急に肺を摘まれたように呼吸ができなくなる。 …く、苦しい

莉子

はぁはぁはぁ…けほっけほ

直樹

え、大丈夫なの…か?

雅人

り…こ?

パシンッ!

そういい私に触れようとしてくる2人が完全にあの人たちと一致して急いでその手をはらう。

莉子

さ…さ、わらな…いで…

足に力が入らなくなってその場に倒れ込む

い、息ができない。

こんなところでいつまでもいるなんて危険だ。 残っている力を振り絞ってフラフラしながらも屋上を離れる…

莉子

はぁ…はぁ…っ

か、翔に会いたい… あの空き教室に…

やっとの思いで空き教室にたどり着いて倒れる私

んあ?誰だ…って

おい!

莉子!莉子!?

大丈夫か!?

莉子

か…ける…

おい!何があったんだよ!

莉子

ふ…くろ

袋?過呼吸か、ちょっと待ってろ

これ!

莉子

はぁはぁはぁ

莉子

はぁ、はぁ

莉子

はぁ…

莉子

助かった。ありがとう

お前何があったんだよ

過呼吸なんてそう簡単に起きないだろ?

莉子

わかってる。ちゃんと説明するから一緒に保健室にきて

あぁ。わかった

トコトコトコ…

ガラガラガラ…

莉子

失礼します

ひより

莉子!?

ひより

どうしたの?
顔色悪いわよ!?

こいつ過呼吸起こしたみたいで

ひより

過呼吸!?

ひより

てかあなた誰?!

あ、本郷翔です

ひより

あ、あなたが…
ってそんなのどうでもいいなら莉子こっち座って

莉子

ひよりちゃん…

ひより

ねぇもしかしてあの言葉言われたの?

莉子

…うん

ひより

あいつらに?

莉子

うん

ひより

っち…

ひより

あいつらふざけんのもたいがいにしろよ

あの言葉って?

ひより

あれ莉子から聞いてない?

はい

ひより

莉子、あなたはちょっとベットで休んでなさい。

ひより

私がこの子に話しておくから

莉子

……ううん。私が話す

ひより

莉子

莉子

大丈夫。それにこれは私自身のことだから

ひより

…わかった。ちょっと待ってて紅茶入れるから

なぁ莉子とあの人どんな関係?

莉子

簡単に言うと従兄弟でお姉ちゃんみたいな存在

なるほど

ひより

ちょっと時間かかるみたいこの紅茶

莉子

じゃあ少しずつ話していくね

莉子

……実は

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