TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

39話

ビュークール王国編

【強者】

タクミ

………

不穏な空気が漂っている。

それは、殺気と言うべきだろうか?

カイト

馬鹿な真似はよしておけ、

タクミ

兄に向かってその口のきき方は何だよ。随分と俺を下に見ているじゃねーか

カイト

そんな事はない!兄の背中を見て俺はここまで育った。今ここにいる俺は兄さんが居たからこそ!

タクミ

俺の背中を見て育ったならなんで俺は王じゃないんだ?

カイト

それは、父さんが…

タクミ

お前は俺を追い越した…そういう事なのかよ!

タクミの全身から溢れるオーラ、それは青に紫そして赤といったものが混ざり合っていた。

不吉な予感を感じ取らせる。

ビリリッビシッ!

タクミの腕から発したのは、

タクミ

………

暗い色をした電流

タクミ

本当は国民の前で遠くから銃で撃ちお前を殺すつもりだった。

タクミ

だけどよ、どうやら邪魔が入ったみたいでな少し早くお前を殺すことにした。恨むなよ、

カイト

何だよ、馬鹿な真似は寄せよ!兄さん!!

カイトは、右腕を黄色の龍の腕に変異させタクミの電流を纏った発勁に咄嗟に対応をするも、カイトは身体を奥に押される形になり壁に体をぶつけた。

カイト

うっ、、兄さんなんの真似ですか、、ゲホッ

電流+格闘技術が合わさった攻撃はカイトの身体を強く刺激しダメージを覆わせる。

タクミ

こうなりゃ、じっくり痛めつけて殺してやるよ

ドンッ!

マリン

今の音!

ショウタ

もしかして!

タクミの発勁を受け壁に押された時の衝撃音がマリンやショウタの所にまで聞こえてきた。

ショウタ

急ぐぞ!

マリン

はい!!

シベリー

ガゥ!

タクミ

意外とやるじゃねーかっ!

カイト

もうやめてくださいよ兄さん!

二人の実力はほぼ互角、だが電流を扱えるタクミの方が優先に思えた。

執事

何事ですか!?お二人共おやっ…アフ…

騒動に気がついた執事がカイトの部屋に駆け寄るもタクミの電流を纏った腕とカイトの黄色の龍の腕が突き当たる衝撃で気を失ってしまう。

タクミ

やっぱ異念を纏うだけで傷一つも負わね、カイト諦めて殺されろ

カイト

兄さんを傷つけたくない!

タクミ

もう俺の心は傷ついてんだよ、手を抜いてたら本気を出さねーと、次はお前に最大の電流を送り込む、わかったか?

カイト

(龍の腕は電流の侵入をある程度は防ぐ、兄さんは電流を放出する事は出来ない。つまり接近してくる。何とか、体を押さえつけられたら…だけど、兄さんの方が腕力それに格闘技と経験もある、力勝負は避けた方がいいか、でも俺にはこの龍の腕が…)

タクミ

焦げろ!【雷帝!!】

【雷帝!!】

カイト

くっ、【大地の龍王!!】

【アースドレイク!】

渾身の一撃を狙うタクミ

なんとか攻撃を防ぎ、動きを封じようとするカイト

両者が衝突する寸前にショウタとマリンが姿を見せた。

ショウタ

やめろ!!

マリン

もうやめて!

タクミ

また邪魔か?少々犬が厄介だな

タクミは、ショウタ達に意識を向けた。

マリン

…ゴクッ

カイト

おい、マリンには手を出すな!

ショウタ

マリン、俺の後ろに…

ジンにも手足が出ない俺がこの男に勝てる見込みはない。と、誰に言われなくても自覚をしているショウタ、だが、彼にもプライトと夢がありその為にここで引く訳には行かなかった。

カイト

タクミ!!いい加減にしろよ!

【アースドレイク!】

タクミ

【雷帝!!】

今だ!!

ショウタ

【爆念気狐!】

【スピリットブラスト!】

ショウタがタクミに反撃するチャンス、それは相手の意識が自分に向いていない時だけ、この技の一撃があれば実力差がある以上相手を深く傷つけずに意識を奪うことも可能と考えた。

だが、現実は残酷で

タクミは一切ショウタに見向きもせず、取っ組みあってるのはカイトとだけである。

タクミに取って、ショウタは眼中にもない相手ということだ。

シベリー

ガウウウ!!

タクミ

くっ(汗

そしてタクミが一番警戒していたのは、マリンの飼っている魔獣のシベリーであった。

ショウタ達に意識を向けたのではなく、シベリーを狙って【雷帝】を打とうとしていたのである。

ショウタ

シベリー!?

カイト

よし、シベリーそのまま押さえつけてろ!

タクミ

【雷帝!!】

シベリーに体を押さえつけられたタクミは雷帝を床へぶつけた。すると、床は崩れショウタ達は3Fへと落下する。その騒音で4Fと3Fの城内の者は若干の戸惑いを見せ廊下へと姿を見せる。

おい!カイト様やタクミ様、マリン様達が落ちてきたぞ!?だ、誰か医療隊を!!

シャチ

何事だ?

シロギ

確認しに行きましょう。

レオ

カイト様!!

カイト

レ、レオか?

さ、三護煌のレオ様、、ひ、一先ず安心だ!

カイトは足を負傷していた。それはタクミも同様であり身体を強く強打している。

マリンは気を失っていたがショウタが庇ったことで重症には至っておらず、シベリーは無傷であった。

レオ

タクミィィ!!

レオは、タクミに攻撃を仕掛けた。王族の人間に手を出すなど問題外であるが今となれば関係がない。

その時である、

邪悪な気配がレオとタクミの間を横切りレオは口から血を吐いては倒れタクミは姿を消した。

う……。

そして、周りにざわめいていた力なき者は気を失い倒れていた。

レオ

……ガハッ

カイト

レオ!!?兄さんが居ない…

ショウタ

お前誰だ!!!

だが、ショウタは気がついていた。

空中を浮遊する全身黒づくめの男がレオの胸元を裂き、タクミの腹部を殴り気絶さして担いでは窓の扉から外へ高速で出ていった男に、

???

王族の血を持つ者、そしてこの力…素質を引き出せば使える。

ショウタ

お前は、、、

???

ブラックギルドとでも言っておこうか、お前達【ドフィ】を始末した者達だろ?そして、新たなギルドを創ろうとしている。夢を追うのは自由だ、足掻くといい…。我らに手を出さなければ放って置いてやる。

ショウタ

待て!!

男はタクミを連れ去り姿を消す。

カイト

兄さん!!!

ショウタ

ブラックギルド…、

俺にも分かった。

さっきの男、

今までに出会った誰よりも強い遥かに強いと

今までと同じように感情に任せ、手を出していたら殺されていた。

いや、それよりも身体が言うことを聞こうとしなかった。

ショウタ

……ググ

こんなに悔しい感情は初めてだ。

城内の人間達がゾロゾロと集まってくる。

うるさいうるさいうるさい。

ショウタ

もっと強くならないと、、ギルドなんて…夢のまた夢だ…。

ワールド・ギルド!!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

608

コメント

2

ユーザー

繋がりが少々あるって事です! ???もいつか正体が分かるのでお楽しみにしていてください。 ビュークール王国編もそろそろ完結して次の章に移るのでレオさんのアイコンもそろそろ見れなくなりますよw 今のうちに焼き付けていてください!そして、レオさんの再登場に期待してくださいw

ユーザー

ドフィって…前の…… ???って誰だろ… …………なんか‪w作品見てる時、レオさんのアイコンで笑っちゃう‪w←すみません‪w

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚