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夢

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1 - 夢

2019年06月02日

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あぁ、まただ。

またこの夢だ。

最近私は、この変な夢ばかり見る。

私は最初、野原にいて、

歩いている。

そうすると、

ほら、巨大な黒い穴がでてくる。

その穴に全てが吸い込まれる。

私も少しだけ吸い込まれそうになる。

でも、大丈夫。

吸い込まれはしないの、それまでに絶対目が覚めるから。

ほら。

真冬

………

真冬

はぁ…またか……

私は真冬、高校2年生。

大して面白くもない普通の学校に、

大して面白くもない普通の友達、

あぁ、退屈。

なんて退屈なんだろう。

そう思い始めた頃から、ある変な夢を見るようになった。

友達

おっはよー!!真冬!!

真冬

おはよー

友達

んもぅ~、いつも元気ないな~真冬は!!

真冬

んー?別にー?

真冬

ちょっとね~

友達

??

友達

ちょっと?

真冬

あ、いや大したことじゃないけどさ?

真冬

最近変な夢見るんだよねー

友達

変な夢?

真冬

そー

真冬

なんか野原に私がいて、

真冬

そのあと巨大な黒い穴がでてきて、

真冬

吸い込まれそうになるってゆう……

友達

……

友達

……

友達

ぷっははっ!!

友達

何その夢!!

真冬

もー、

真冬

別にいいよもうー

友達

ごめんって!!…ふふっ、

友達

なんか面白そうな夢だな~って思ってさ!!

真冬

んー、

真冬

まぁ大したことじゃないけどさー、

真冬

そろそろ終わって欲しいんだよねーこの夢も、

友達

私は見て見たいけどな~その夢!

友達

穴の中どうなってんだろ~

真冬

……中か…

真冬

さぁ?どうなってんだろ

友達

あぁ~!私も見たくなったきた~!

友達

もしかしたら穴の中~……

友達

可愛いものでいっぱいかも~!!

真冬

……あんたの頭も穴空いてんのかもねー

友達

どうゆう意味それー!!

友達

ほんとに可愛いものでいっぱいだったら!

友達

100回お願いごと聞いてよね~!!

真冬

はいはい、いいよー

真冬

100回お願いごと聞いてあげるー

真冬

でも……

友達

でも……?

真冬

…そんなメルヘンな感じじゃないよ?穴

真冬

真っ黒なの

友達

その真っ黒をぬけたら、

友達

きっと可愛い世界が!!

真冬

…やっぱ頭に穴空いてるわ

友達

んにゃんだとー!!?

真冬

第一、夢だしね

真冬

見るって言って見れるもんじゃないでしょー?

友達

……

友達

まぁ、そうだよね~

その日、

また私はその夢を見た。

最初は少し怖かったけど、

もう今はなんとも思ってない。

でもそろそろやめて欲しい。

真冬

……はぁ、

その日、

友達が学校を休んだ。

風邪でも引いたのかと思っていたけど、

その日から来なくなった。

その頃から私の夢にも変化があった。

徐々に近づいているのだ、

その穴に。

なんだかとても怖くなってきた。

心配で友達の家に行ってみたけど、

友達のお母さんが入れてくれなかった。

ただ、

ずっと眠っている、

そう伝えられた。

段々こうなったのは私のせいなんじゃないかと思えてきた。

真冬

なんでなの……

真冬

なんで眠ったままなの……

その日も私は夢を見た。

私は最初、野原にいて、

歩いている。

そうすると、

……

…!!?

そこにいた。

友達が、

後ろ向きで顔は見えないけど、何となく分かる。

絶対あれは私の友達だ。

真冬

ねぇ…!!

真冬

何してんの……!

真冬

ずっと心配してたし、

真冬

色々悩んで、考えてて、

真冬

聞きたいことが沢山あるの……!

涙がこぼれた。

なんで眠り続けたままなの?とか

なんで私の夢の中にいるの?とか

そんなことどうでもいいくらい、

嬉しかった。

やっと、久しぶりに、

顔を見ることが出来る。

声を聞くことが出来る。

大して面白くもない普通の友達、

それがこんなに大切だったとは思わなかった。

真冬

ねぇ……

真冬

穴の中は、可愛いものでいっぱい…だったのっ?

真冬

顔…見せて

友達

……だった…

真冬

え?

友達

穴の中は…

友達

真ぁっ黒だったぁ……!!

そう言うと同時に振り返った友達の目は、

なかった。

ただ、真っ黒だった。

真冬

……!!?

友達

どう、してくれ…るの~?真冬

友達

私…本、当に…この夢を見て、

友達

穴…の中、に入っ…て、

友達

死んじゃったじゃ~ん!

裂けた口でニヤけると

その口の中に目玉みたいなものがあった。

友達

真、冬も…行…っこっ、!!

その真っ黒な目の辺りが急に大きくなり始めた。

そうして友達の体も見えなくなるほど大きくなり、

いつもの夢に出てくる、巨大な黒い穴がでてきた。

徐々に私は吸い込まれていく。

真冬

いやっ……!!

真冬

やめてっ!!!!

真冬

ごめんねっ、お願い!!!

真冬

許して!!

真冬

私はまだっ!!

真冬

死にたくないの!!

私は、まだ……

この大して面白くもない普通の学校生活を、

これから面白くなるかもしれない素晴らしい人生を、

真冬

まだっ!!終わらせたくないの!!!!!

友達

んばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!

吸い込まれるスピードが早くなった。

真冬

…いやだっ……!!!!

真冬

やめてぇぇぇぉぉぁぁぁぁ!!!!!!

私がその穴に吸い込まれるのに、

もう1秒もかからない。

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