主。
主。
主。
主。
主。
Q.「愛してる。」というのはあなたにとってどんな言葉ですか?
A.それは、俺にとって恥ずかしくてとても言えそうにない言葉です。
問われた質問に頬を染めてうつむきそう答えた俺は、考えにふける
もしも俺が「愛してる。」を口にしたらどうなるだろう
いつも明るく元気なあいつは、俺の言葉に驚いてしまうに決まってる
普段俺があいつの前でサバサバした態度を取ってる分、 素直にキモチを伝えるなんて恥ずかしすぎてできない
そんな羞恥心が心を埋め尽くしてしまうから、 結局今日もこの想いは言葉にならないのだ
だから、“愛してる。”とは言えない。
Ktyが配信を休んだ日の配信終わり、 メンバーとの通話を切った俺はぐーっと伸びをしてため息をついた
Pr
俺自身配信は嫌いではないどころか好きであるし、 メンバーやリスナーさん達と話しながら色々なことをするのは楽しい
しかし、今日はKtyがいない分気を配ることが多かったし、 リスナーさん達に楽しんでもらうために 面白いことを言って会話を繋がなければならなかった
たまに、その気配りにひどく疲労感を感じてしまう時があるのだ
今日はたまたまそういう日でちょっとトークを 控えめにしようと思っていたのだが、Ktyがいない上に Tgもいつもより口数が少なかったのでそうもいかなかった
とはいえ、KtyとTgの分まで トークの量を増やしているのは他の3人も変わらない
そもそも、Ktyも純粋に体調が悪いのであるし、 誰にだって不調や口数が少ない日はあるのでTgも悪くない
それなのに、自分ばっかり疲れているかのように考えてしまう自分が嫌だった
Pr
しかも、イライラしているだけならまだしも心に余裕がないからなのか AtやMzにも先ほどの通話で少しキツく当たってしまった
一度メンタルが落ちた日の夜というのは今までの自分の失態を思い出して 更に自己嫌悪に陥るという悪循環である
Pr
そう独り言をこぼした俺が寝る支度をしようと椅子から立ち上がると、 スマートフォンが着信音と共に振動した
6人のグループチャットではなく個人チャットで 好きな人から連絡が来たことで、俺の気分は少し上向きになる
我ながら単純なやつだと自分自信に苦笑いしながらも、 俺はAkとのチャットを開いた
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
文面ではいつも通りに返すものの、 俺の心の中は大好きなAkが話し相手としてMzでもAtでもTgでもKtyでもなく 自分を選んでくれたことが嬉しくって仕方がないと暴れ回っていた
だって好きな人がたくさんの友人たちの中でわざわざ話し相手として、 他の誰でもなく俺を選んでくれたのだ、嬉しくないわけがない
Pr
頭ではそうわかっていても、心というのはすぐに理性を忘れてしまうもので、 俺は自分の顔がニヤけてしまうのを抑えられない
Mzに見られようものなら「お前も人のこといえねーじゃん」と 揶揄われてしまいそうだが、あいつもAtと話す時相当ニヤニヤしているので 人のこといえないのはお互い様だと思う
そんなくだらないことを考えていると、Akから返信がきた
Ak
Pr
Ak
Pr
片思いの相手からのまさかの提案に 俺が混乱と喜びでぐちゃぐちゃになっている間に、 Akはなんだか普段より早いスピードで付け足す
Ak
少しいつもより控えめな彼に驚いていた俺であるが、 続いた言葉に目を見開いて固まってしまった
話してたら、声聞きたくなっちゃた。
チャットで送られてきたのはただの文章なのに、 その言葉にはちょっとだけ特別感がこもっているように見えて、 俺の脳は勝手にその言葉をAkの声で脳内再生してしまう
俺の顔がかーっと赤くなってしまったのは、いうまでもない
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
程なくして、彼の方から音声通話がかかってきた
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
俺がそう返事をすると、 耳元のデジタル媒体からAkの楽しそうな笑い声が聞こえてきた
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
Ak
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
そんなしょーもないことでアホみたいに喜んでいるAkに笑いながら、 俺は件の飲み会中の出来事について話す
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
その後もしばらくAkから周囲の人間に対するAtの牽制の数々を聞いたり 思い出したネタを共有したりしているうちに、 時刻は2時を回って窓の外は夜の静寂で満ちていた
Pr
Ak
Pr
Pr
Ak
優しく笑ってそう言ってくれたAkに 胸がポカポカする気持ちになっていると、 不意にAkがこんなことを聞いてきた
Ak
Pr
電話口から機械を通したAkの暖かい声が俺の鼓膜を揺らして、 その声が紡いだ言葉の形は俺を驚かせるのに十分すぎるものだった
元気に、なれた?
Pr
Ak
Ak
Pr
確かにAkと電話をする前は自分に少し嫌悪感を抱いてしまっていて、 心の中がちょっとだけぐちゃぐちゃになって散乱していた
そして、Akと話すことで それはいつの間にかポジティブな気持ちに変わって、 溜まっていたはずの疲れも吹っ飛んでしまった
それでも自分の心の中を見抜かれていたことが信じられなくて 俺が呆然とそれだけこぼすと、Akは楽しそうに笑って答えを教えてくれた
Ak
Pr
俺のその疑問に、Akは答えになってない答えを返してくる
Ak
Pr
Ak
Ak
いつも通りの聞き慣れたAkの声であるはずなのに その声音はどこか普段より真剣で、俺の心臓は勝手に騒ぎ出してしまう
再び熱を帯び始めた自身のほっぺたを スマホを持っていない方の手で冷やしながら、俺は彼の言葉に耳を傾けた
Ak
Ak
Pr
Ak
優しくてかっこいいAkに俺がぽーっとしている間に、 Akはちょっとだけ寂しいことを言ってくる
Ak
Pr
Ak
Pr
俺の口は「もうちょっと話したいだけ」という言葉をこぼそうとしたが、 そんな素直な甘えなど自分には言えないので、俺は咄嗟に誤魔化した
Pr
Ak
Pr
俺の誤魔化しを知ってか知らずかくすくすと笑っているAkは、 俺と一緒に二人で飲む日とお店にいくつか候補を出してくれた
その選択肢に迷うフリをして話す時間を伸ばしつつも、 やはりずっと話し続けることなんてできないので、 程よいところで俺は話を切り上げる
Pr
Ak
なんとなく話題が途切れたので「それじゃあ電話を切ろう」と口にする前に、 俺はちょっとだけ勇気を出してみることにした
Pr
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
しばらく顔を赤くしながらまごまごしたあと、俺は意を決して その言葉をできるだけ友人同士で自然に見える範囲に調整しつつ、 なかなか口にできない想いを込めて彼に伝える
電話の向こうでAkが息を呑む音がした後の沈黙が恥ずかしくて 俺は夜中に出すのは褒められたものではない大声で告げた
Pr
Akから何かコメントが返ってくる前に 羞恥心が限界突破してしまった俺は、それだけ叫んで強引に電話を切った
「愛してる。」とは言えない俺は、
“Akさえいれば、なんでもできる。”って言うんです。
ーPrの場合ー
コメント
6件
遅くなりました >< !! tg kty の代わりのトーク回せるほどトーク力あるの凄いですね ... カバーしてくれるの優しいprちゃんらしくてめっちゃ好きです 🫶🏻🫶🏻 その後akがprちゃんの不調に気づいてくれるのイケメンすぎてタヒ (勝手にタヒんどけ) しかも !! 最初から元気ない ? って言うんじゃなくて楽しい話いっぱいしてから 元気出た ? なのがイケメンすぎて もう涙が ... 😭😭
ぷりっつくんver.きたぁぁぁぁぁ!配信とかグループ活動ってほんとに色んなことあるよね!みんな仲良く続けることってほんとに難しいもん!ぷりっつくんが疲れていたこともあっきぃくんは気づいて電話かけるの優しすぎる!2人で友達として楽しそうに話してるのもいいし!両思いだけど気づいてない2人の少し甘めな雰囲気で話してるのもいいしで最高😭ぷりっつくんツンデレだから照れて電話切るの可愛い💞