この作品はいかがでしたか?
0
この作品はいかがでしたか?
0
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
次の日、やはり名前くらい聞いておけばよかったな、と後悔した
でももう遅い
たまたま公園で出会っただけの女性
もう一生会うことはないだろう
弘樹
弘樹
そんなことを考えながら、仕事帰りにあの公園に行ってみた
すると……
弘樹
女性
女性
そこにはあの女性がいた
無言でいるのは気まずいので、それとなく話しかけてみた
弘樹
弘樹
弘樹
女性
女性
女性
さらに、気を使ってくれたのか、彼女の方から話しかけてきてくれた
女性
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
女性
女性
弘樹
女性
女性
弘樹
そんな感じで、子どもの頃のことをぽつぽつと話していた
女性
弘樹
白乃
弘樹
白乃
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
って、急に距離を詰め過ぎたかな……
白乃
白乃
弘樹
弘樹
白乃
そうやって俺たちは少しずつ親しくなっていった
夜公園で会っていただけだし、特にたいした話をしていたわけでもないのだが
それでも彼女といっしょにいると心が落ち着いた
一度、ある程度親しくなってから
連絡先を交換しないかといったときはやんわりと断られてしまったが
それでも俺たちは毎日のように公園で同じ時を過ごしていた
そんなある夜のこと
いつものように公園でいっしょに過ごしていたら
ぽつり、ぽつり
と雨が降ってきた
弘樹
弘樹
弘樹
この公園に雨宿りできるような場所はない
強いていうなら狭いトイレくらいか
ただそれは、男女共用の個室が1つあるだけで、 二人で入れるような場所じゃない
弘樹
ただ、雨は思ったより強く降りはじめた
白乃
白乃
白乃
確かに、この雨の強さだと、帰るまでにはすっかり濡れてしまうだろう
弘樹
弘樹
弘樹
白乃
白乃
たぶん一人暮らしであろう女性の家に、お邪魔してもよいものか
とは思ったが、雨はどんどん強くなって来た
迷っている余裕はなさそうだ
ここは言葉に甘えることにしよう
白乃
弘樹
白乃
白乃
白乃
弘樹
弘樹
さすがに女性の一人暮らしの部屋に入るのは、と思ったのだが……
白乃
白乃
白乃
女性の部屋の入口に夜中男が立っている
それはそれで、近所の人に見られるのは、彼女の立場からすると嫌かも
弘樹
と部屋にはいったが、彼女はせめてこれだけでも飲んでいけと言って お茶を出してくれた
体が冷えていたので正直ありがたい
ただ、成り行きでここまで来てしまったのだが、本当によかったのだろうか?
弘樹
弘樹
白乃
白乃
弘樹
白乃
彼女は少し言いよどんで
俺の方をまっすぐに見た
白乃
弘樹
彼女の瞳に引き寄せられるように、俺は体を近づけた
彼女が目を閉じる
俺は顔を近づけると
彼女の唇にそっと触れた
ずっと公園で梅の木の下にいたせいか
彼女は甘い梅の花の香りがした
それから俺たちには
公園で会って、その後彼女のマンションを訪れる、という流れが出来た
たまには昼間にデートでも、とも思ったのだが、彼女も働いているらしく
なかなか休みが合わず、実現できずにいた
そんなある日
弘樹
俺は仕事中、立ちくらみというか、めまいで倒れかけた
毎晩のように白乃と会っているせいで疲れがたまっているのかもしれない
そう思うと、ちょっとだけ気恥ずかしい気がした
が、そんな事情を知らない、先輩の一人がひどく心配してくれた
先輩
弘樹
毎晩恋人と遊びほうけているせいなんです、なんて先輩に言うわけにもいかず
なんだか申し訳ない……
先輩
弘樹
弘樹
先輩
先輩
先輩
先輩
弘樹
先輩
先輩
先輩の言葉には真剣な響きがあった
軽く考えていたけど、そんなに顔色悪いのかな?
おおげさじゃないかと思っていたけど
今度、ちゃんと医者に診てもらうかな
その日の夜
弘樹
弘樹
白乃
白乃
弘樹
弘樹
白乃
弘樹
弘樹
と、そのとき
?
続く