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ある日のこと
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消毒液の匂いがする
いつも一人で泣いていた
真っ白な一室
その中に 自分の声だけが響く
病気が悪化したらしい 医者がそう言っていた
僕は…泣き虫なんだ。
そんな時、隣で誰かが背中をさすってくれていた。
嬉しかった
あたたかかった。
「大丈夫大丈夫!元気だせって」
ただそう言って、そばにいてくれた
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その言葉に頷くと、彼は「よし!」と言って笑った
そして、沢山弱音を聞いてくれる
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君の返答が、僕の宝物になっていった
大好きだ
今考えてみれば、彼の方が状態が悪かった
僕よりも辛いはずなのに
いつも、弱音を聞いてくれて、笑ってくれて、そばにいてくれた
彼はどんなわがままでも叶えてくれた
彼は2つ年上だ だから、知識もあるし、病院のことも知っている
僕に、優しさを教えてくれた
僕に、知識を教えてくれた
そんな君が僕のお兄ちゃんのようで、友達で、
僕の世界一好きな人だった
優しいところも、面白いところも、
君の全てが、世界一好きだった
君があたたかさを教えてくれた
温もりを教えてくれた
「お菓子が食べたい」と言ったら持ってきて一緒に食べてくれた
「寂しい」と言ったらぬいぐるみを持ってきてお守りと言ってくれた
どれも、叶えてくれて、教えてくれたのは君だった
彼は絶対に弱音を僕に見せなかった
きっと彼は優しすぎるんだ
そのせいで、誰かの痛みにはすぐ気づくのに
自分の痛みは気づかないふりをするんだ
分かっていても、僕は甘えていた
君の温もりに溺れていたかったから
雨彩かなた