テラーノベル
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消毒液の匂いで満たされた一室よりも
花があり、遊具がある庭の方がずっと好きだった
そこに連れ出してくれたのも彼だ
彼の隣で花を見るのが好きだった
向日葵は太陽の法を見て咲くのを知った
桜が散ることを知った
全部教えてくれたのは彼だった
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無邪気にたんぽぽを見せてくれる
でも、それは真っ白だった
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そう言って息を吹くと ふわっ、と綿毛が飛んでいく
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そう言って小指を絡ませる
僕は彼との約束が大好きだった
君との約束なら、なんでも叶えられる気がしたから
大人よりも、医者よりもずっと信じられた
明日は外出ていいよって言ったのに出してくれないお医者さん
明日も頑張ろうね、と言って
次の日には担当が変わる看護師さん
大人は嘘つきだ
ずっとそう思ってた
だからこそ、君との約束が好きだった
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笑ってみせると、彼も笑ってくれる
それがとても嬉しかった
いつか、二人で外で遊べる日が 来ることを本気で願っていたし、信じていた
本当は、信じたかった
全て、願望だけなのだ
自分は何もしていない
心の底から希望を抱いているのに、願望止まり
希望 以上 願望 未満
この言葉の通り、叶うことなどなかったけれど__
雨彩かなた
コメント
6件
時差コメ、フォロー失礼します♪ お話の書き方とか、表現の仕方が上手すぎませんか!? なんか、切ない感じが伝わってきます、、、 良ければ、タメで話しかけてもいいですか?