悪魔の所有物

Prolog

身体をガタガタ震わせながら 大きな岩の後ろへと身を隠す

目が覚めると辺りはまるで地獄のような景色

辺りには血飛沫や生き物の肉片が飛び散っていて臭いもきつい

臭いだけじゃなく恐怖で頭がおかしくなりそうで吐き気が込み上げてくる

しかも俺は先程まで悪魔とやらに 追いかけられていた

自由に生きたければ必死に逃げ回ってみろ …なんて言われその悪魔から俺は全力で逃げてきた

岩から顔を覗かせ辺りを見ても先程の悪魔はもういない

良かった逃げれたようだ

そう思った瞬間腕を何者かに捕まれ後ろへと引っ張られ体制がよろけてしまう

俺の事を引っ張ったであろう張本人にもたれかかってしまう

耳元でそう囁かれるその声は 先程俺が聞いた悪魔の声だった

力を入れてもビクともしない

呼吸が荒くなる

このまま殺されちゃうの？

嫌だ

怖い

俺はとんでもない世界に来てしまって とんでもない悪魔に捕まってしまったようです

軽い設定