きさらぎ駅への接触

数分後

数十分後

田中の先輩チャットルーム

嘘だろ...あいつ嘘かよ

村田とのチャットルーム

村田とのチャットルーム

確実に2人存在する村田。しかも、同じ日、同じ時間帯に同じ傷を負う。ただ、少し異なる。そして片方はきさらぎ駅にいる。 全てが謎が解けた。 こいつら2人は パラレルワールドの同一人物。 早くもう1人の村田に伝えなきゃ。

村田(パラレルワールド)とのチャットルーム

とは言ったものの、何かないか....？ 上手くパラレルワールドの世界を利用して... はっ！分かった！ パラレルワールドの人は傷害も同じタイミングでなるってことがあいつの背中の傷が証明してる。 ということは、こっちの世界の村田にもおなしタイミングで命の危険か迫ってるってことだ。 よし、今から合コンに行こう。 タクシー使って最速で行こう！ .

村田(こっちの世界)のチャットルーム

数十分後

居酒屋にて合コン

　と、合コンは特に事故もなく安全に進んでいった

村田(パラレルワールドの世界)のチャットルーム

　居酒屋の前にて

俺は目を疑った。 居酒屋の前に人集りができていた。なぜなら、 なんと、居酒屋が 燃えていたのだ。 くそっ。もっと店の近くでLINEしてれば！ は！そうだ、村田は？！ 人混みを掻き分けていくと、先輩と合コンの女性達を発見した。

俺はただ、彼を目指して無心に炎をかき分けた。 そして遂にトイレだったらしき所に着いた。 中が崩れているのだろうか。扉が全く開かない。

しかし、虚しくも「ガコッガコッ」と扉は無意味な音をたてるだけだった。

その時、遂に扉が開いた。 そして、その中には瓦礫に埋もれて意識を失っている彼がいた。

そう呟きながら瓦礫をどかし、村田を引っ張り出した

そんな会話をしながら村田を抱え、やっと店の外に出ることが出来た。

一方、丁度居酒が燃えている頃

若干の焦りと共にそんなことを考えていると

祭りの音がすぐそこまで迫っている。でも、俺は怖くなかった。だってあいつを信じてるから。

その時、突然電車が動き出した。

そんな俺の願いも虚しく、どんどんと怪物は迫ってきている。 ああ、このままだと追いつかれる。 駄目だったんだな、あいつ。 まあ、でもいい人生だった。 そして怪物が電車に襲いかかろうとしたその時、突然駅が崩れ始めた。そのまま瓦礫に飲み込まれ、怪物は動かなくなり、音も止まった。 電車は更にスピードを上げ、崩れる駅の中を走り続けた。

消防車のサイレンが五月蝿く鳴り響く。 向こうのあいつは元の世界に戻れただろうか。 いや、そんな疑問は抱く必要はないことは自分でわかっていた。 彼が逃げきれたことは何故か僕にはわかった。まだ連絡すれば少し話せるかもしれない。そう思ったが、もう満足であった。

村田を病院まで送り、その後警察に事情聴取を受け、帰宅するところだった。

少し寒い2月の風が吹き、街灯はピカッピカッと切れかかっていた。