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ミシロ

記憶は取り戻したけど彼の言ってたお宝は見つけられなかったな…

???

ん?

???

帰ってきたみたいだな

ミシロ

あっ…

???

どうした?

ミシロ

その……

ミシロ

お宝らしきものは見つけられなかった

???

あそこには何も無かったのか?

ミシロ

お宝とは言えそうにない物ばっかりだった

???

???

そうか…

???

自ら望んだとはいえ危険な役目を任せて悪かったな

ミシロ

うぅん…

ミシロ

私こそあなたの力になれなくてごめんなさい

???

いや、そうでもない

ミシロ

???

まぁそれはこっちの事情だ

???

アンタは目的の物見つけられたのか?

ミシロ

うん

???

そりゃよかったな

???

さて、それじゃあそろそろお別れだな

???

互いの目的は達成されたからな

ミシロ

そうだね…

???

じゃあな

ミシロ

うん…

その後ミシロはその部屋を出て、いつものあの大広間にと戻ってきた

ミシロ

なんか…久しぶりに帰ってきた感じがする

ミシロ

それより次の部屋に行かないと…

ミシロ

私が誰であるのか…

ミシロ

どうしてここにいるのかを見つけるために…

季鈴

あー!

季鈴

やっと帰ってきた!

ミシロ

やっと?

季鈴

なんかいつもよりも帰ってくるのが遅い気がしてさ

季鈴

すっごく心配だったんだよ!

ミシロ

心配かけてごめんなさい

季鈴

もー

季鈴

そんなかしこまって謝らなくてもいいよ

季鈴

ただ心配だっただけだし

季鈴

言い方変えるならただのお節介みたいなもんだからさ

季鈴

それで?

季鈴

ミシロちゃんはまた記憶戻ってきた?

ミシロ

うん…

ミシロ

でも、すごく思い出したくない記憶だった

季鈴

そっか……

季鈴

生きてる中で必ずしもいい事ばかりなんてことないもんね

季鈴

そのうち思い出したくない記憶にも当たることがあるかもしれなかったしね…

ミシロ

嫌な事だけどそれも私にとってある意味の思い出なんだと思う

ミシロ

思い出したってことはそれはきっと私にとってなにか大切な意味があったのかもしれない

季鈴

ミシロちゃん…

季鈴

やっぱりミシロちゃんは強い子だね

ミシロ

ただ自分の事を知りたいだけ…

季鈴

それじゃあまた他の扉に入っていくのね

ミシロ

うん…

季鈴

気をつけてね

ミシロ

分かった…

季鈴と少し話して次にはいる扉を決めてその中にと入る

ミシロ

あれ?

ミシロ

今私鍵使ってこの部屋に入ったかな?

ミシロ

今までは鍵が必要だったはずじゃ…

ミシロ

なにか私が特定の条件を満たしたのかな?

その扉の先は長い廊下となっていた

赤い絨毯に広い廊下の左右には均等に並んだ柱がいくつも立っており

それらはツルが巻かれていたり花が咲いていたりと不思議な感じがする

ミシロ

何も無い…

ミシロ

前の部屋みたいに誰かがいる訳でもない

ミシロ

ただ長い廊下が続いてるだけ…

ミシロ

あれ?こんな所に看板?

ミシロの歩くその行く手を阻むようにその看板が立っていた。そこにはこう記されている

汝、進めばその道修羅の道なり 引き返せばその道安堵の道なり

ミシロ

???

ミシロ

私をこの先に行かせたくないのかな?

ミシロ

この文的に警告みたいなものを感じるけど

ミシロ

でも私は自分を知りたいからここで引き返すことは出来ない

ミシロはその警告を無視して先に進む

進んだ先に現れたその扉を開けるとそこはどこかの屋敷の食卓の場に着いた

ミシロ

沢山お料理が並んでる…

ミシロ

全部美味しそうだけど……

ミシロ

勝手に食べたりするのはまずいもんね…

辺りを見渡すとまたあの看板があることに気づく

ミシロはその看板に近づき書いてある文を読み上げていく

汝、秘められた過去を探るのならば 今を生きて失われた過去を今で埋めるべし

まだ尚秘められた過去を探るのならばその覚悟を胸に掲げて歩を進めよ

ミシロ

また警告してきた…

ミシロ

この看板は私にどうしても過去を探らせたくないのかな…

看板がなんと言おうとミシロはその警告を無視して先に進んでいく

また先に進むと扉が現れ再びその扉を開く

ミシロ

今度は…庭園?

そこは部屋の中に作られたとは思えないほど自然な空間を作り出していた

ミシロ

部屋の中心にまたあの看板…

汝、失われし記憶を求めるものならばその覚悟を目に見える形にして示せ

表せぬのならこの部屋の木々花々を眺めてその空虚な心を自然で埋めるといい

ミシロ

覚悟を示せか…

ミシロ

目に見える形にして覚悟を示すことなんてどうすればいいのかな…

しばらく考えある1つの答えに辿り着く

ミシロ

目に見える形にして覚悟を示す…

ミシロ

それはつまり私が次の部屋に進めばいい

ミシロ

次の部屋に進むということはその過去が悲惨なものだとしても

ミシロ

それを受け止める覚悟があるからこそのものだと私は思う

覚悟を決めミシロは次の扉を開く

その先に広がっていたものは永遠と続いている暗黒の世界

ミシロ

暗い部屋…

そうぼやくとフッとミシロの近くに蒼白い炎が現れた

ミシロ

人魂さん?

………

返ってくるはずの無い返事をミシロは待つ

少しするとその人魂はゆらゆらと揺れその暗黒の世界にとその姿を隠していく

人魂の行動を見てミシロはその人魂の後について行く

その人魂が道標であるかのように思えたのだから……

その人魂について行きしばらく歩いた

道なき道を歩き続けると一筋の光が見えてきた

人魂はその光を目指してゆらゆると揺れながら進んでいた

光に近づいた頃先程まで前にいたはずの人魂はいつの間にか消えていた

ミシロ

人魂さん?

ミシロ

どこいっちゃったのかな…

ミシロ

このまままっすぐあの光をめざして歩いてもいいのかな…

不安になりながらも歩を進める

光に到着しその中にと入る

すると辺りは真っ白に染まり目を開けていられず閉じてしまう

次に目を開けた時その視界にはあの鏡が目の前に現れたのだ

ミシロ

さっきとは全く違う場所…

ミシロ

来た時と同じような材質出てきたお部屋…

ミシロ

それよりこの鏡が私にとってなにかとても辛いものなのかな…

ミシロ

思い出したくない記憶なのかな…

ミシロ

でもそれは見ないと分からないもんね…

その鏡の前に立ち意を決して鏡に触れる…

瞬間眩い光がミシロを包んでいった……

虚言ノ彼方【終?】

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